お知らせ
2020.10.31
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振り返りと話し合い
先日、フェスティバルの通し練習(ステージ発表)がありました。練習後、もも組・さくら組の子ども達は必ず《振り返りと話し合い》を行なっています。ステージで発表した人・観客それぞれが感じた意見を出し合い、本番へ向けてより良い表現・発表ができるよう、有意義な話し合いが毎回進められています。
私は、もも組女児の振り返りと話し合いに参加。演目毎に話し合いを進めました。始めは子ども達も考えながらで、ゆっくりと意見が出ていました。しかし、話し合いが進むにつれて、子ども達の考えや思いは溢れるように出てきました。途中、意見を書きとめるために『ちょっと、待って…』と私が話し合いを止めてしまうくらい。次から次に出てくる意見はとても的確で、子ども達の『より良い表現をしたい』という思いが伝わるものでした。
【発表した人の感想】
・人に見てもらえて嬉しかった。
・立つ位置を少し下げた方が、みんなが見えるかも・
・人と人の間をもう少し空けて立つ。
・前を見て踊る。
・ゆっくり歌おうと思ったけど、少し早くなってしまった。
・みんなで歌ったから、強く歌えた。
・前に先生から「間違えてもいいんだよ」と言ってもらえたから、今日は大きな声で歌えた。等
【見ていた人の意見】
・声がよく聞こえた。
・ダンスがかっこよかった。
・踊り方がプリキュアと似ていてよかった。
・マイクを持って歌った方がいい。
・前を向いて踊った方がいい。
・歌い方がリサ(歌手)になりきっていて、とてもよかった。等
それぞれの立場で、意見を述べる子ども達。その意見に対して「うん!そうだね」と共感する場面もあれば「でもさ…」とさらに意見を述べたり。私が予想していたよりも、《振り返りと話し合い》というものが形になっており、正直ここまで出来るのか…と驚きました。話し合いの途中、子ども達から
『先生は、見ていてどうだった?』
と、意見を求められてしまいました。私も子ども達を見習い、率直な意見とアドバイスを伝えました。すると、
『そっか。ありがとう』の返事が。素直に受け入れてくれました。
最後は、今まで通りでいい部分・これからの練習で気をつけていくことを挙げて、振り返りと話し合いは終わりました。約15分~20分の時間でした。
私達職員も、通し練習後は話し合いをして、スムーズな流れや見せ方などより良い物を追求しています。しかし、錦ヶ丘のフェスティバルの主役は子ども達。職員だけの意見だけでは成り立ちません。子どもの意見があるからこそ、子ども主体のフェスティバルを皆さんに見て頂けるのです。本番まで、2週間。振り返りと話し合いを重ねながら、子どもの考えや意見を十分に取り入れ、一人ひとりの【表現】をしっかりと形にして、発表できるようにしていきたいと思います。楽しみにしていてください。
文責:中江