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2020.09.29

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秋の味覚~モチモチの銀杏~

9月8日、台風10号が過ぎ去った翌日。朝から、さくら・もも組の子どもたちの手伝いをもらいながら、台風後の後片付けを行いました。その中で、銀杏が落ちているのに気付いたさくら組のAちゃんが

『これさ、もも組のとき(去年)食べたよね!また食べたいな~』と。

その一言から、今年も銀杏を味わうことに。去年の記憶を辿って、銀杏の下準備~調理までほぼさくら組の子ども達で行いました。その姿から、『体験したこと』が『経験』となって、子ども達の中にしっかりと身についているだ…と感じる出来事でした。

 

下準備をしながら『もも組のときはさ~』と、調理の手順を思い出そうとするAちゃん。ちょっと記憶に自信がなくなると

『○○だった気がするんだけどな…』

『ねぇねぇ、さやか先生は覚えてる?』

と、確認をしてきたので

『まず、何からするんだったけ?』『あ、干したりもしたよね?』

ほんの少し思い出す振りをして、一言添えると

『あっ!!そうだった。そうだった。』

大人のちょっとしたヒントで、記憶が呼び起こされたようで、そこから思い出したことを忘れないように、紙に書き出す姿も見られました。

 

それでは、銀杏の下処理から調理までの様子を写真で説明しますね。もし、銀杏を見つけた時はこの調理法を参考に、秋の味覚を楽しんでみて下さい。

 

①銀杏を1週間ほど水につけ、実をほぐし中の種子を 取り出します。

 

 

②取り出した種子をネットなどに入れ1週間ほど干す

 

 

③ペンチでヒビを入れる

 

 

④フライパンで塩を加えながら炒める(10~15分)

 

 

⑤殻を剥いて、美味しくいただきます!!

 

 

⑥作った後の片付けも忘れず

 

 

今年の銀杏も昨年同様、

『やっぱ、美味しいね~』

『モチモチしてる~』

『グミだよ!グミみたい!』

と、美味しい感想が飛び交っていました。


 

そして、作った人だけで味わうのではなく周りで遊んでいる友達にも

『銀杏、食べたい人~』と呼びかけ、

塩やコンロの準備をしてくれた給食の先生方にも自ら

『食べてください!』

と、お裾分けをしていました。自然と【分け合う】という行為が出来ている姿が嬉しかったです。

 

全ての工程を終えたAちゃんは、

『銀杏の作り方を、ポートフォリオでのこしたい!』

と伝えてきたので、写真を出して少しお手伝い。思い出しながら作った経験から

【作り方を記録に残しておけば、次からはスムーズに作れる!】

と、Aちゃんなりの次の活動への工夫なんだろうなぁと感じる瞬間でした。

 

 

最後に。体験が多ければ多いほど、子ども達の中には経験として刻まれる。そして、次の遊びや活動の中に活かしていく。それを繰り返し、繰り返し…成長するため・生活するため・遊ぶための学びとして自分の中に落とし込み、育っていく。 これからも、子ども達にはたくさんの体験が味わえるよう、子どもの興味・関心を基に環境構成と素材研究を行い、そこへ私たち大人の豊富な知識を織り交ぜながら、日々保育を進めていきたいです。今回の活動を通して、子どもにとって【体験すること】の大切さを改めて感じる機会となりました。

(文責:中江)

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