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2020.08.31

ブログ

もも組 ひとつの目標

先月から継続して、もも組ではピタゴラスイッチ製作に夢中になっています。

 

先月は、ブログにもあったように童具を使って坂を作り、その上を転がして楽しんでいました。

 

今月に入ると、廃材製作をきっかけにラップの芯や空箱を使ってピタゴラスイッチを作ることへ展開。

 

活動が深まっていく中で、子ども達が一つの目標に向かって意見を出し合い、協力しあう姿がみられました。

 

さて、

上記にあります一つの目標というのは
「ピタゴラスイッチを成功させたい!」

という想いです。

 

童具で作っていた時は、自分がイメージしたピタゴラスイッチを自分で作ることができましたが、今回はみんなで一つのピタゴラスイッチ

当然、一人だけのイメージでは作れません。どのように作っていくのか、子ども達の姿を見守ることにしました。

 

今回のピタゴラスイッチ製作にあたって、

2つの問題に直面した子ども達。

 

まずは

①筒の上を転がす?筒の中を転がす?

ラップの芯を斜めに置いてから話し合いのスタート。

「ぼくは中を転がしたい」
「上を通ったほうが早いと思う」
と、どちらともなかなか譲りません。

それだけピタゴラスイッチへの想いが強いこともわかります。

 

すると1人の子が「転がしてみようよ!」と発案。

その意見に全員が賛成し、実践してみると筒の上を転がしたビー玉は横に落ちてしまい、筒の中を転がしたビー玉は上手く転がったのです。
それを見た子ども達は、筒の中を転がすことで納得!

子ども達一人ひとりが転がり方を予想した上で、自分の想いを伝え合ったからこそ出た結論のように思えました。

 

②ガムテープで貼れない!

 

廃材でのピタゴラスイッチ製作は童具と違い、壁に廃材を貼らないといけません。

貼るということは…
①廃材を支える ②ガムテープを貼る
という二つの作業があり、一人で出来ないのです。

 

すると、

「誰かテープ貼って!」と廃材を支えながら言う姿が。
誰か。という抽象的な表現だったためか、他の子は自分の作業に夢中で気付きません。
それでも諦めず、何度も言っていると、一人の子が気付き、テープを貼りにいきました。

たったこれだけのことに見えますが、支える役・テープを貼る役と子ども達の中で自然に役割分担をすることができていたのです。

 

今まで自分の考えだけで自由に作っていましたが、みんなで一つの目標ができたことで自然と話し合いをしたり、役割分担をしたりと協力する姿がみられたことに子ども達の成長を感じました。

 

以前のブログでも話しましたように、

4歳児は心が成長する時期です。自分の想いと友達の想いの間で揺れ、葛藤する日々なのです。
そんな中で生まれた1つの共通する目標。それを達成しようと協力し合う子ども達。

 

遊びの中で自然に生まれ、子ども達も自然に学ぶことができた活動だと思いました。

まだまだ続く、ピタゴラスイッチ。

このような活動をこれからも重ね、子ども達が楽しみながら成長する姿を見守っていきたいと思います。

文責;田中

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