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2020.06.09

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6月6日(土) 園内研修

6月6日(土)、園内研修が行われました。今回の研修のテーマは「社会的養護を必要とする子どもへの権利擁護」です。

講師として、法人の理事をなさっている川原園淳一さんにお越しいただきました。

 

 

研修のテーマが決定したきっかけは、「社会的養護を必要とする子どもについて知りたい」という職員の声でした。

 

昨今、様々な環境に子ども達は置かれています。丁寧な保育を行うためには、子ども一人一人のことを知らなくてはいけません。

子どもに関わる施設は、福祉の機能を果たす専門的な場としての在り方も社会から求められているのです。

そんな福祉施設の一員として働いている私たち保育士ですが、子どもを取り巻く環境が多様化している社会のすべてを知っているとは言えません。

 

そのため、職員から「もっと知りたい」という声が上がり研修を行う運びとなったのは、一保育士である私としてもありがたいことでした。

こういった研修を行う機会に恵まれたのは、保護者の皆様、講師の皆様のご協力あってこそです。誠にありがとうございました。

 

 

さて、今回の研修のテーマは、

①社会的養護を必要とする子どもについて理解を深める。

②大人(保育者含む)の言動がこどもに与える影響の大きさやこどもの権利擁護について知り自分の言動を振り返る。

の二点です。

 

また、事前予習として多くの資料を頂きました。職員一人ひとり、知識・経験が違うため資料を先に読むことでより研修の内容が分かりやすくなりました。

社会的養護とは、という基礎の知識から、子どもに関わる施設が福祉の機能を果たす場としてどのようなことに心がけるべきか…という内容まで、1時間15分の間にたくさんの学びがありました。

 

研修後は、職員へ目標達成度を測るためのアンケートも行いました。

今後の研修も、職員一人一人に合わせた学びの得られるものとなるよう工夫していきます。

 

 

以下は、研修に参加した私の感想となります。

 

世界で生きる人間には様々な権利が、国際条約なり国の憲法なりによって定められています。

その権利を一番行使するのが難しいのが、自分で訴えることが難しい子ども。

未来を生きていく子どもが幸せであることが、幸せな社会にも繋がっていくように思います。

 

様々な困難な状況に苦しむ大人のエッセイを、ネットで目にすることが最近度々あります。

そういったエッセイでは、子ども時代に周囲の大人(親族であったり、保育士であったり)から言われたひとことを思い出しては苦しむエピソードが頻繁に出てくるように思います。

大人にとって何気ないひとこと、気分で放っただけのひとことも、子どもにとっては大きな影響を及ぼすのですね。

毎日子どもに関わる専門職として、自覚しておきたい部分です。

 

また、幸せと言っても、人によって幸せは違います。この”人”に含まれるのは、大人だけではなく、もちろん子どもも!

 

例えば、目の前のその子が、自分の知識が全く通用しない、状況が想像できない状態に置かれている子だったら?

 

目の前にいるこの子の幸せは、何なのだろう?

この子を大事にするためには、どんな関わりが必要なのだろう?

 

きっと悩むでしょう。一人で考え込んでいても、きっと解決には繋がりません。

大切なのは、チームとして関わることなのだと今回の研修で改めて教えて頂きました。

職場の仲間たちとのチーム、保護者の皆様や地域の大人たちという子ども達を取り巻く大人たちとのチーム。

また、多面的にその子を見られるよう知識を自分自身が持っておくことも大切です。

 

子どもが幸せであることが、幸せな社会に繋がるだろうと先程書きましたが、

子どもの周囲にいる大人たちが幸せであることが、子どもを幸せにすることでもあると思います。

 

ソーシャルワーカーの人間に対する考え方というものがあります。(参照:保育者の関わりの理論と実践)

その中に「あるがままのその人でOK」「人間は、変化し、成長する」とあります。

チームで動くこと、絶えず学び続け知識をつけること。それも重要です。

更にもう一つ大切なのが、人間観だと思っています。

保育者は、専門職としてソーシャルワークの考え方を常に心に置いておきたいものです。 櫻田

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