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2025.05.16

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ゆり組がスタートしました!

ゆり組がスタートして、1ヵ月が過ぎました。

4月当初、子ども達は慣れない環境や大人に不安で、涙する子もいました。

しかし、登園時に「おはよう!」「待ってたよ!」など、保育者が笑顔で優しく伝え、気持ちを受容することで今では笑顔で「行ってらっしゃい!」と保護者の方を見送る事ができるようになりました。

子ども達は園生活に慣れると、生き物観察やボール遊び、お絵描きなど様々な遊びの中で、友達や保育者に安心して関わる姿が見られるようになりました。

また、発達段階として2歳になった子ども達は、「自分でやりたい」と自己主張するようになります。自我を受け止めてほしいと地団駄を踏んで泣き、強いこだわりを見せる場面もあります。「ジブンデ!」という思いを大人が受け止めて、時にはやり方を伝えながらじっくり自分で挑戦する姿を見守ります。自分で出来たという経験は、自己肯定感を高め・自信へと繋がり更に意欲を引き出します。

自分でやってみよう!

これまでは着替えや靴下、帽子、靴を履く等、身の回りのことを保育者が手伝うことが多かったのですが、少しずつ「自分でする!」という声が多くなりました。

そこで…子ども達の【やりたい!】という意欲を大切にし、子ども達自身で取り組めるように環境構成を以下のように変えてみました。

【子ども達が視覚的に分かりやすいよう、片付け方の写真を貼ったカゴ】

まずは、簡単な帽子靴下を自分のカゴの中に片付けることからスタート!

最初は、玄関に帽子と靴下を置いて部屋に入る子も多くいました。しかし、「帽子靴下はカゴの中ね!」と子ども達に伝えて一緒に取り組むことで、次第に【帽子・靴下をカゴの中に入れる】という流れが身につき、子ども達自身で片付けができるようになりました。

靴下を自分で履いてみよう!

履き方が分からず、「できない!」と泣きながら訴えてくる子もいましたが、保育者が側に座って「ここを持てば履きやすいよ」などその都度実演と共に伝えると、少しずつ履き方のコツをつかみ、徐々に一人で履けるようになってきました。

「できない!」「手伝って!」の声が多かったゆり組の子ども達でしたが、自分で履けた経験が自信へと繋がり、今では「まず自分で」という姿が見られるようになりました。

 

自分で脱げるかな?

給食後の着替えは、自ら洋服に手をかけて自分で脱ごうと頑張る子ども達。どうすれば洋服が脱げるかなど、子ども達なりに考えて引っ張る様子が見られます。その中で、上手く引っ張れず保育者に手伝いを求めてくることもあります。そんな時は「少しお手伝いしてもいい?」と声をかけ、脱げる一歩手前まで手伝います。保育者のサポートで成功体験が自信へと繋がりまた挑戦してみようという思いが生まれます。

もちろん、靴下を自分で履く、着替えを自分でするにはまだ上手くできず時間がかかります。ですが、自分の力で頑張りたいという子ども達の意思を尊重して今後も必要に応じてサポートしつつ、子ども達の「ジブンデ!」の意欲と、「できた!」という達成感が味わえるようにお手伝いしていきます。

きっとご家庭でも「ジブンデ!」と言うこともあると思います。「こんな忙しい時に…」と困ってしまうこともあると思いますが、是非時間がある時はこども達にお付き合いください。  文責:池田

 

参考文献

『発達がわかれば子どもが見える』田中真介 乳幼児保育研究会

『続:発達がわかれば子どもが見える』田中真介 乳幼児保育研究会

 

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