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2024.05.21

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もも組(4歳児)こいのぼり製作

園庭のこいのぼりを見て「おさかな!」と呼んでいたもも組の子達も今では「こいのぼり」という名前を当たり前のように発し、こいのぼりの歌も歌詞をしっかり覚えて歌えるようになりました。園庭のこいのぼりを眺めるだけではもったいない!自分たちでもこいのぼりを作って遊んでみよう!と思い、もも組ではカラーセロハンを使ったこいのぼり製作をしました。製作のねらいとして、

①光に当て、セロハンを通過した光の影に色が映ることを知る

②ハサミを使うことで、手先の巧緻性を高める の2点を掲げました。

ここからは製作の様子をお伝えしたいと思います!

セロハンの色の変化や通して見える景色に興味をもつ

光を通し、つるつるとしたその感触が特徴的なセロハン。色のあるセロハン同士を重ねれば、色が交わり、見えている色が変化します。9色のカラーセロハンの中から、それぞれ好きな色を3~4色選び、製作を始めました。すると早速、青・ピンク・若草色を重ねた子が「あ!全部青色になっちゃった!」とその色の変化に気付きました。

また、半透明で先が見透かせることに興味を持ち、目に当ててメガネにする子も。正面に見える大人が青く見えることに面白さが止まらない様子でした。

紙とは違って、切るのが難しい

4歳児ともなると握力がついてきて、ハサミを交互に開閉することがスムーズになっています。「ハサミどこー?」と催促するほど切る気満々の子ども達でしたが、意気揚々とハサミを握ったはいいものの、セロハンはつるつる滑るのでハサミを入れても刃が横に倒れてなかなか切れません。紙のようにサクサク切れずに「切れなーい!」と諦めモード。静電気で手にくっついたセロハンが離れず少しイライラした様子を見せる子も・・・。そんな時は、大人がセロハンを真っすぐにピンと張って握り、「親指の爪が全部見えるようにハサミを持って切ってごらん」と伝えると「こう?」と言いながらハサミを入れ、スパっと切れると驚きの表情に変わっていました。ハサミの刃が倒れる前に、ハサミの先っぽだけで細かく細かく切る子もいたりなど、一人一人の得意不得意や手先の巧緻性を把握することができた貴重な時間にもなりました。

個性あふれるこいのぼりの出来上がり!

「僕のカラフル!」「○○ちゃんのかっこいいね!」「これは○○くんの!」出来上がったこいのぼりを全員で見せあいっこすると、次々に声が上がります。

「これは誰のでしょうか?」とクイズを出すと、「○○くん!」「○○ちゃん!」と一発で当てる子ども達。大人は誰のものであるか名前を見ないとわからないことでも、子ども達はすぐに誰のものかわかります。普段の生活でも、名前がない持ち物があった時に「これ誰のか知ってる?」と聞くと必ず誰かが「○○ちゃん(くん)の!」と教えてくれます。それだけ毎日一緒に過ごしている友達のことをよく見ているのだなとその観察力の鋭さに気付かされます。

こいのぼりを持って外へ

「影に色が映るかな?」「影になったら色が消えるんじゃない?」「太陽に向けたら燃えるかも」とそれぞれに予想しながら外へ。光にかざして地面に色が映ると、「おお!映った!」「きれーい!」と光を通して色が映ることを知ることが出来ました。

そこからは自由に遊びます。自力の風になびかせようと持ったまま必死に走ったり、上に投げて園庭のこいのぼりのようにゆらゆらさせてあげようとする姿も。その発想力にはいつも驚かされます。いつまでもその柔軟な発想力を持ち続けて、こいのぼりのように悠々と大きく健やかに育ってほしいです!

文責:上岡

 

 

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