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2024.04.23

ブログ

自分で考え、解決していくこどもたち

ご入園・ご進級おめでとうございます。新年度が始まり、早1カ月が立とうとしています。

初めての園生活に入園当初は泣いていたこどもたちも少しずつ慣れ、笑顔で過ごせることが増えてきました!

さて、先日3歳児クラスに入った時、こどもたちが直面した問題について試行錯誤する場面がありました。

今回はその時のエピソード・学びについてご紹介します。

 

ボールが落ちてる!

3歳児のAちゃんが、ビオトープに落ちているボールを発見!

手を伸ばしてみますが、ボールに手が届きません。地面が不安定な為「落ちそう…」と少しこわさも感じていました。

そこで友達にもこの事態を伝えると、いっしょにボールを取る仲間が増えました。

ゆっくり下に降りていきます。

「手を伸ばして取ることは難しい」と判断すると、その場からこどもたちはいなくなりました。

諦めたかと様子をみていると、木の枝を持って来たBちゃん。

それでもまだ木の枝が短くて届かずにいると、Cくんが更に長い木の枝を持って来ました。木の枝の長さを変えて、再挑戦!

 

わずか数分の間でしたが、その中で、

①木の枝の長さを考えて、工夫する(短いと届かない経験から長さを変更)、

②ボールを寄せる方法を見つけ出す(ひとりひとりがボールを取ろうとしていたが、最後は二人で息を合わせてボールを寄せる)

など【ボールを取る】という目的に向かってこどもたちが考え合い、自分たちでできた!という達成感を感じる機会となりました。

一人ではボールを取ることが難しそうだったAちゃんも、友達が一緒にいるという安心感からいっしょに下に降り、ボールを取ろうと挑戦することができたのです。

↓ボールが取れた瞬間の様子はこちら

 

こどもたちが自分で考え、解決していく力

昨今、「VUCA時代」が到来していると言われています。

VUCAとは

「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取ったことばです。近年の移り変わりが激しい時代を表す言葉として、注目されています。

 

錦ヶ丘の園訓に「強くたくましく、型にはまらない、野性味溢るゝ こどもに育てましょう」とあります。

この野性味溢るゝとは、未知のことにも「おもしろそう」「やってみよう」と知的好奇心や生きる力に満ち溢れていることであり、当園ではVUCAの時代を生き抜く力を幼児期に育てたいと考えております。

 

「ボールが落ちちゃった!」「クッキングで材料の分量を間違えた!」など日常の中で、小さな問題にこどもたちはたくさん直面すると思います。そんな時否定的にとらえたりマイナスな感情になりそうな時もありますが、「おもしろそう!」「どうしたらできるだろう!」と発想を転換し、自分たちで考えたり選択する経験を大切にしていきたいです。令和6年度もよろしくお願い致します!

文責:市来(副主任・012歳児リーダー)

 

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