お知らせ

2023.07.31

ブログ

きく組(3歳児)収穫したトマトでゼリーづくり

「赤くなったよ!」
運動会前から育てていたトマトが、ついに収穫の時期を迎えました。
緑色から真っ赤に変身するトマトに、子ども達は興味津々!
赤くなったトマトを見つけるたびに、「採りたい!」と子ども達から声が上がっていました。

「トマトでゼリーを作りたい!」と、以前から希望していた子どもたちとさっそく調理することに。

トマトが少し苦手な子も、「ゼリー」と聞いてなんだかワクワク!

これまでのクッキングは希望者のみ参加していましたが、初めて全員でつくることになりました。

今回の活動のねらいを

①収穫した旬の野菜に触れ、五感を刺激する

②本物の調理器具を使用し、数量への関心を持つ

③作る楽しさや食べる喜びを仲間と共有する

と設定し、説明をみんなで聞いてからスタートしました。

作る過程と子どもの学び

①トマトを剥く、潰す
事前にお湯で柔らかくしていたトマトを、剥く工程からスタート!
温まったことで漂うトマトの香りや、ツルツルだった皮が簡単に剥ける様子に驚く姿がたくさん見られました。


次に、グループごとに1つのトマトをジップロックの中に入れて潰します。
ぐちゃぐちゃと潰れる感覚を友達と交代しながら体感しながら、視覚、嗅覚、触覚と様々な感覚を働かせていました。

②計量する
水やレモン汁、砂糖などの計量を分担しました。

クッキングは、作るために必要な数量を意識することで数量の感覚が得られる貴重な実体験の機会です。

「水はこの目盛りまで」
「レモン汁はスプーン2杯分」
「砂糖は目盛りの数字が『120』になるまで」など、

子ども達にイメージしやすい数量の伝え方を心がけました。
しかし、今回は必要な水の量の5倍以上の水を入れてしまうというハプニングもありました!

この経験から、準備した材料に対して「このお水の量では、おいしいゼリーが作れない!」ということがわかった子どもたち。また、担任も3歳児の子ども達とクッキングをするうえで留意することなどを再確認でき、子どもにとっても大人にとってもいい経験になりました。
計量カップやはかりなど本物の調理器具の使い方にも今後少しずつ慣れていくことで、今後も量や数が身近になっていくと思います。

③煮る
最後に、全グループが潰したトマトを集めて煮詰めました。沸騰しグツグツと大きな泡が出てきたら、魔法の粉【ゼラチン】を入れる合図です。「沸騰」ということが何かはわからなくても、感覚的に子ども達はいろいろなことを感じているようでした。

④冷やして完成!
給食室の冷蔵庫で冷やしてもらい、おやつの時間に食べることに。
早く食べたくて、普段よりすっきり目覚める子がたくさんいました。
冷たくて甘い、そしてしっかりトマトの味がする特別なゼリーが完成!
子ども達は口に入れると予想していた味とは違ったようで様々な表情を見せてくれました。


収穫した野菜を使用することで、その後も育っているトマトに注目する子が多くおり、「もうこのトマトとっていい?」と次のクッキングを楽しみにしているようでした。
収穫したものを調理し味わう、友達と分かち合うという経験ができた貴重な活動でした。
文責:椎屋

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください