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2021.05.28

ブログ

きく組(3歳児クラス) 〜まこと先生と遊ぼう〜

きく組(3歳児クラス)では、今月作業療法士中鶴先生との活動を行いました。

中鶴先生との活動は月に4回(内1回は職員の振り返り)あり、各クラス年に2回行っています。身体を楽しく動かしたりルールのある遊びをしたり、そのクラスに合わせた目標に沿って活動をしています。活動の中で、年齢に合わせた身体の発達や社会性などの心の発達を促しています。

今回のきく組の目標は、“場の共有”です。”場の共有”が発生するよう、室内に遊ぶ場所を作ります。あえて狭い遊び場を作ることもあるので、子ども同士が気持ちをぶつけあう事も…。ですが、それがねらいでもあります。

あえて遊ぶ場所を限定することで、自分の気持ちを伝えようとしたり、一緒に使う事を許せるようになったり、譲ったり、距離感を掴んだり、人と体が近付く状況に慣れたり…と、社会性が育まれるきっかけを作っています。

 

活動を行うにあたって、身近な用具を使い怪我なく活動が行えるよう職員が見守る場所や、用具の組み方など注意しながら子どもたちは楽しく身体を動かしていました。

〜職員の見守る場所や用具の置き方〜

・十分見守れるよう、職員の人数と装置の数が同じになるよう遊ぶ場所を作ります。また、大きな怪我を防げる場所で見守るようにします。

・部屋の中央に遊ぶ場所を集めることで、より場所の共有や子ども同士の接近がおきるようにしています。

〜装置を組み立てるときの配慮〜

例えば、この写真のように机を裏返して使う際は机の脚など指挟み防止のためガムテープを貼ったり、足が挟まらないように積み木などを固定したり安全に遊ぶことができるような配慮(怪我防止)に努めています。

 

装置で遊んでいる子どもたちの様子

ラダーを床に置き壁にくっつけることで、手をつきながらバランスを取り橋渡りのようにして挑戦する子どももいました。

何度も繰り返し挑戦することで、壁がなくても自分の身体でバランスを取りながら成功することができました。渡り終えると、とても良い笑顔を見せてくれました。

高さ・形の違う机を滑り台のように傾けてみると、子どもたちなりに乗り方・降り方を発見し集中している姿も見られました。

場の共有だけではなく、試行錯誤する力を育む場所にもなりました。

職員が危険を予測をしておく事で、いざという時すぐ手を差し伸べることができます。子ども達も安心感から、楽しみながら挑戦しようと集中していました。そんな子どもたちの姿は、とても輝いていました。

実際に身近にあるもので身体と心の発達を促すことができるということを、この活動を通して私自身様々な事を学ぶことができました。また引き続き保育の中でも取り入れていきたいと思います。  

 

~最後に…~

普段使っている机やいすを使って、日常でも机に乗るなど違う使い方をしないのだろうか…?と驚く方もいらっしゃると思います。(実際、新入職員は毎年びっくりします!)

中鶴先生との活動を始めて何年も経ちますが、活動の時以外で違う使い方をする子どもはいません。大人が思うよりずっと、子ども達は「今は違うな」と切り替えが出来ているのですね。

 

文責:神野

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