お知らせ

2020.11.05

ブログ

洋服を作りたい! もも組

先日、もも組の女の子達が洋服作りを行いました。雑誌から好きな洋服の形や模様を決め、デザイン画を基に作りました。自由に作りたいものを表現し、自分の想いを乗せて作った洋服は素敵なものになりました。

 

きっかけは、本棚にあるファッション雑誌を見たことです。

8月頃から女の子達を中心に夢中になる姿が見られ、「どれが可愛いと思う?」とお互いで聞き合う姿も。

声を揃え、「せーの!」といって好きな洋服に指を指す微笑ましい姿に、見ていて笑顔になったことを覚えています。

そして、9月に入ると「この服作って見たいな…」との声が生まれ始めました。

その一言から、いざ洋服作りへ。

まずはどんな服にするのか、デザインを紙に書くことに。

雑誌を机に広げ、ペンを使ってカラフルに仕上げます。

子ども達はすでにワクワクしていたようにみえました。

雑誌の服をそのままデザインにする子。

雑誌の服のデザインを見て、アレンジを加える子。

それぞれ好きなようにデザイン画を完成させました。

カラービニールを土台として、模様は子ども達が作っていきます。

カラフルなテープや花紙など、たくさんの素材を使って装飾し、今までの経験を思い出しながら、どうすれば可愛く作れるのか試行錯誤しながら作っていました。

出来上がると、女の子同士でお披露目会が。

「そのヒラヒラ可愛いね〜」

「ほんとだかわいい〜」

「リボンいいな〜!私もやってみる」

 

など、友達の洋服への感想を話したり、共感しあったり。また、どのように作ったのか近くで見ることもありました。

 

もも組になり半年、友達との関わりも深まってきました。
日々過ごす中でそれぞれの思いがぶつかり合うこともありましたが、ぶつかり合う経験を通して「この子と一緒にやってみたい」などの目的意識を共有することが増えたように感じます。今回は、ひとつのものを協力して作るではなく、同じ目的をもってそれぞれ自由に作るというものでした。 

同じ洋服作りという目的に向かって、お互いの洋服を褒めあったり、出来た満足感を共有し合ったりする子ども達の表情から、友達と関わる楽しさをとても感じました。

 

実は、4月の進級当初から、ファッション雑誌は置いてありましたが、子ども達は全く興味を示していませんでした。

 

「いつか洋服に興味が出てくるかな〜」

「作りたくなるのかな〜」

 

という私の想像のもと雑誌を置いていましたが、半年たって子ども達の興味・関心が洋服づくりへと展開されました。

きっと、4月に洋服を作ろうと提案してもこのように深まることはなかっただろうと感じると同時に、子ども達から生まれる「やってみたい!」という気持ちを待って良かったなあと、自分自身も学ぶことができた活動になりました。

 

製作した洋服はフェスティバルでの舞台発表の際に着用します。歌やダンスはもちろんですが、一生懸命作った洋服にも注目してぜひ、お楽しみください。(田中)

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください