お知らせ
2020.04.30
ブログ
園長だより「新型コロナウィルス感染症下の保育園」
5月6日までと発表されている全国緊急事態宣言ではありますが、ゴールデンウィーク後も延長されるのか、それとも地域別に緩和措置が取られるのかまだ不明です。
保護者会総会資料冒頭に記しましたとおり、VUCAの時代には前例がない、先が見えない事態において統計などの情報を読み解き自分で最適解を見つけていく能力が問われる時です。
古市保育士が「主体的・対話的で深い学び」についてブログで書いていましたとおり幼児教育施設(幼稚園、認定こども園、保育園)全ての要領や指針、更に小学校から高等学校までこのキーワードが貫かれています。 文科省のホームページでも検索可能です。文科大臣のソサイエティ―5.0に関するスピーチもYouTubeでも見ることができます。
VUCAの時代を生き抜いていく力として学力(認知能力)だけでなく前述いたしました「前例がなく、先も不透明な課題に対して、情報を読み解き更に多方面の人のネットワークを通じて最適解を導き出す能力」つまり非認知能力が求められるのを今回の新型コロナウィルス感染症一連の流れで実感しております。
さて、錦ヶ丘保育園の現時点での考えをお伝えいたします。
1.保育内容 気候が良くなってきました、園庭や養護学校跡の公園に出かけお昼ご飯を食べて帰ってくる。(保育者がマスクをしていないのはけしからん!と地域の方から電話が有りましたので外出の時はマスク着用)。複数クラス合同でランチタイムやお昼寝をしていたのをやめてクラス毎に。玩具の消毒は毎日。保護者の方からのご協力で備蓄できたアルコール手指消毒液でドアの取っ手などの消毒など行っています。
2.一方テレワーク、育休中、勤務変更などで登園自粛をしてくださっているご家庭に対して鹿児島市より、保育料にかぎり、自粛期間は日割り計算で翌月の保育料から控除することが伝えられました。外出もままならない時にあの元気な子どもたちを「家庭でみます。他の子どもさんたちのためにも。」といってくださったご家庭の皆様に深く感謝申し上げます。他の保護者の皆様もどうぞその点ご理解ください。
3.しかしながら、長期間となりますと親子共にストレスも増大することでしょう。遠慮なく保育園にお預けください。絵本館のご利用もOK。また、「ZOOMで朝の会」など検討中です。
4.医療従事者への差別報道。 看護師の子どもさんへの登園自粛などのニュースは非常に遺憾です。保育所の使命をはき違えている園があることに非常に怒りを持っています。
地方都市の人間関係が都会と違って濃厚であることから、個人や学校、勤務先への嫌がらせもあると聞きます。
園児、保護者、職員に感染陽性者が出た場合には、保健所の指示に従い、休園などの措置を取らざるを得ないでしょう。
その際にメディアが保育園に大勢押し寄せてくることも予想します。
保護者や職員にカメラやマイクを向けられる等想定しながら、危機管理が重要と考えています。ゴールデンウィーク明けに普段の生活が戻ってくるといいですね。当たり前の生活のありがたさを噛み締めます。
堂園 文子