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2020.04.29

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主体的、対話的で深い学び

4月最後の日です。新しいにしきっこを迎えて、1ヶ月が経とうとしています。新入園児も新しい環境に慣れて、笑顔で過ごせるようになってきました。

 

保育園も保育が変わって3年目を迎えます。子ども達も自分の思いや考えをみんなの前で言うことができるようになり、年長児クラスになると話し合いがまとまるようになってきたようです。それは、自分の意見も言いながら、友達の発言も認めつつ折り合いをつけられるようになったからだと思います。これも、5歳児ならではの発達で仲間の1人として、自覚が芽生え、目的に向かって友達と協力しながら達成することができるようになるのです。

先日は、2歳児が10人くらいで保育者と買い物に出かけました。買い物するものを子どもと確認しながら、その品物を探します。公共の場でのマナーを意識するにはまだ難しい年齢ですが、そこは保育者が小さな声で話しをしたり、商品の棚と棚の間を通る際、脇に寄るなど保育者が子どもの良きモデルとなるよう行動で示していました。そして、品物を全部見つけ 「買い物するのは、全部カゴの中に入れました。買い物はおしまいだよ。じゃ、次はどうしようか?」と子ども達に問うと、少しの時間 沈黙がありました。

そしてRちゃんが、「次は、レジ」と答えました。きっと、考えて思い出したのかもしれません。もし、答えが出なかったら、また保育者は今度はちょっとわかりやすいクイズ形式で答えに導いたに違いありません。子どもが考えられるような問いかけをすることで、2歳児でも考え、答えられるのです。

小さな頃からの遊びの中で培った積み重ねがあり、それが土台となっていき、育ちに繋がっていくことがわかります。保育が変わった時に提唱されていたのは、アクティブ・ラーニングです。小学校、中学校、高校、大学と成長していく子ども達の学ぶ意識になっていくのです。

 

では、アクティブ・ラーニング「主体的・対話的で深い学び」とは何でしょう。

「主体的」というのは、自分から進んでやろうとすること。同時に自分がやろうとすることに見通しをもって、振り返ることです。

「対話的」というのは、自分の考えや感じたことを他の人と伝え合うこと。自分の考えに他の人の考えを取り入れながら、自分もまた考えていくことです。

「深い学び」は、「なぜ?」という理由や物事の仕組みを考えることによって、学びを更に深めていくことです。

保育園で子ども達がひたすら、水を容器から容器へ移して遊ぶ姿も私達 保育者は見守ります。大人からしてみたら、こうすればもっとたくさんの水を移せるのに❗️と思うところですが、そういうことも子ども自ら遊びの中で気づくことが多々あるのです。その気づきがまた深まり、遊びを発展させていくことに繋がります。

子ども自ら気づくという場面を大切にしながらも、保育の意図をしっかり持って、子ども達と向き合わなければと思います。

 

小学校も今年度から完全に新学習指導要領が実施され、中学校、高校は移行期間です。

小学校以降の学校教育と同じ視点をもって、子どもの学びや育ちを実現していくため、幼児教育機関は努めなければいけないことを意識していきたいと思います。

 

この間、手に取った日本教育新聞に興味深い記事がありました。

インターネットを活用した広域通信制の(学)角川ドワンゴ学園N高校が開校5年目を迎え、全校生徒は1万2千人を超えたという記事でした。

校長先生は、高校時代は単に大学進学に向けた教科学習の期間ではなく、もっと多様な学びができるはず❗️自分の本当にやりたいことや興味あることを3年間で見つけてもらい、既に見つけている場合には、それに時間を費やしてもらいたい。全員が横並びに教科を学ぶのではなく、そういうことができる学校を作りたいという思いがあったと記載されていました。

N高校の教育活動の一番の特徴は、学校という建物の外へ飛び出してできる教育であるということだった。教育課程外に職業体験やプログラミングなど教科学習以外のコンテンツを用意しているとありました。子ども達が自分で本当に学びたいことを学ぶことができる環境のようです。楽しく学ぶことを大切にしているのだと思いました。今までの通信制とは明らかに違うような気がしました。

まさに、子どもが学びの追求ができるようにという校長先生の思いが伝わってきました。今までの形式に捉われずに、学校の在り方も今後変わっていくのだろうなと感じます。しかし、読みながら人との関わりはどうなるのか?と思い読み進むとコミュニケーションも取れるそうです。今後、子ども達も学校を選ぶ選択肢が広がりそうですね。

 

私も今年度に入り、学童保育の方にも少しお手伝いに入らせていただいているので、主体的・対話的で深い学びを意識をしながら、子ども達と関わっていきたいと思います。

 

保護者の皆様もゴールデンウィーク前ではありますが自粛ムードで動くこともままならない中、大変かと思います。こういうご時世ですので、お休みはご家族でごゆっくりお過ごしください。

 

未満児リーダー:古市

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