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2025.09.22
ブログ
0・1歳児🍒組〜子どもの学び〜

乳幼児期は、自発的な遊びや生活の場面を通して習得する学びがあり、0・1歳児の遊びや生活を「学び」の視点で見ると、何気ない子どもの行動の中にも多くの学びが含まれていることがわかります。
そこで、今回は1日の生活の様々な場面の中から「絵本の読み聞かせ」と「運動遊び」の2つの場面での子ども達の学びについて、お伝えしたいと思います。
◉絵本の読み聞かせ→注目する、声や音を楽しむ
保育者が「始まるよ、始まるよ!」と絵本の読み聞かせ前に歌を歌い始めると集まってくる子ども達。何の絵本かな?と注目します。
ロングセラーの絵本『いないいないばぁ』『くっついた』『だるまさんが』等の絵本は特に子ども達には大人気です。「ばぁ!」や、くっついたの「たー」の言葉の語尾を発してページをめくる度に出てくる同じフレーズを大きな声を出して繰り返し真似ようとします。保育者が体を揺らす動きを模倣する0歳児の姿も見られます。思わず興奮して絵本の前に飛び出してページをめくろうとしていた子どもも、今では集団で一緒に見る機会も多くなっています。保育者の話す声や絵本の中の絵や色、ページをめくる度に写真に注目して一定時間座り、目で追ったり、繰り返しの言葉に声を出して真似たりする姿があります。喃語から言葉を引き出すとても貴重な時間です。
絵本の読み聞かせの効果
乳幼児の絵本の読み聞かせの効果として次の事が挙げられます。
①感情が豊かになり、語彙力を伸ばす
②想像力を豊かにする
③知的好奇心が刺激される
喃語や言葉の獲得が著しいこの乳幼児期に様々な絵本を通して、たくさんの興味に沿った絵本や季節・行事を感じられる絵本の読み聞かせの時間を設けていきたいと思います。
◉運動遊び→挑戦する,試す,集中する,別の方法や考えを見つける,試行錯誤する
錦ヶ丘の遊びや活動の中に「中鶴さんとの運動遊び」があります。外部講師の作業療法士中鶴さんの活動の運動遊びについてお伝えします。
運動遊びとは?
0・1歳児の子ども達でも自らから体を動かしたくなる遊びで、身近な道具で発達に合った遊び場を設置し、足裏で凸凹の刺激をたくさん経験させ、より良い発達を促すことを目的としています。
保育者は、子どもが体を動かすことで様々な力が育まれることを意識して、出来るだけ短い簡単な言葉で適切な声掛けや配慮を行なっています。保育者が子どもの引き出したい動きを考えて見近な道具を準備すると、登り降りや四つ這いをしたり、くぐったりと様々な動きで挑戦する姿が見られます。
一つひとつの場所に保育者が付き、危険予測しながら時には手を添え、いざという時にはすぐに手助け出来るように見守っています。
友だちと接近して、時には押したり叩いたりと手が出たり自分が遊ぶんだーと主張し噛みつきが起こりそうになる場面もあります。
怪我に繋がる前に保育者は抱っこして他の遊び場へ移動したり行動を止めたりしますが、自分の感情をぶつけることが出来る大切な学びの場でもあります。
錦ヶ丘の目指す園児像に「学ぶことは楽しいと思える子」とあります。
「保育所保育指針」でも、子どもの主体的で対話的な深い学びの重要性が示されています。0・1歳児の子ども達も「成長したい」「様々なことを知りたい」という意欲に溢れています。
乳幼児期の子どもは、自発的な遊びの中で環境の性質を理解し、環境に合わせて日々新しい能力を獲得しています。
私たちは、子どもが挑戦や試行錯誤が出来る環境を作る保育・自発的な活動としての遊びを中心とした保育を日々考えていきます。
そして、子ども達の繰り返しの遊びや日々の遊びや行動を大切な学びと捉えて見守っていきたいと思います。
文責:大迫
(参考文献)
保育者の関わりと理論の実践,子どもの学びを支える関わり 高山静子