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2025.06.11

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0.1歳児さくらんぼ組🍒 大人も子どもも型にはまらず野性味溢れるように   

私たち保育者は、日々の保育活動において、いかにして子どもたちの意欲を引き出し、高め、子ども達が達成感満足感とともに活動を終えられるようにできるか、試行錯誤を繰り返しています。そして迷いが生じた際は園訓に立ち返るようにしています。 

今回は、園訓から見えた「大人も一緒に楽しむ保育」についてお伝えします。 

 園訓~子どもたちへの願い~ 

本園が掲げている園訓は、「強くたくましく 型にはまらない 野性味溢るゝ こどもに育てましょう」というものです。困難に直面しても自分の力で立ち直って道を切り拓く人間に育って欲しい、「おもしろそう」「やってみよう」の気持ちで時代を生き抜く力を身に付けて欲しい、そのような願いが込められています。そのため、園庭環境や日々の保育活動も園訓の実践や実現を目指したものとなっています。

 大人も子どもも楽しむ保育 

ある日ふと、「子どもたちには求めているけれど、私自身は型にはまらない、野性味溢れる大人・保育者だろうか」との思いが湧きました。自身のこれまでの保育を思い返してみると、安全面への配慮から見守りに集中し、子どもたちと一緒に楽しむことが少ないことに気づきました。 

そこで、5月のとある日の砂場遊びでは、私自身が思い切り遊んでみることにしました。 

裸足になり、バケツを使って大きな砂山を作り、「どすーん!」と言いながら砂山に飛び込みました。そして、「ブルドーザーだ、ガガガガガー」と言いながら両腕と両膝を砂場に付け、崩れた砂を両手でブルドーザーのように集めました。 

突然大胆に遊び始めた私を見た子どもたちの反応は様々で、目を丸くして驚いて動きが止まる子もいれば、目をキラキラさせて早速真似をする子もいました。 

入れ替わり立ち代わりで子どもたちが砂山にやってきて、そのうち彼らだけで遊びだしました。大胆な砂遊びをする印象のなかった子どもが加わり、子どもたちの新しい一面を発見できました。子どもたちの姿からも、「面白そう」「こんな遊び方もあるんだ」という新たな発見に喜んでいるように見えました。 

ちなみに固まっていた子どもたちからは、「この大人のひとは何をしているのだろう」「こんなことをする人だったのか」といった思いを感じました。それもまた私に対する新たな発見だったかも知れません。 

 子どもにとって必要な場を大切に 

時代や生活スタイル・環境などの変化もあり、子どもたちが大胆に遊べる場や機会も限られてきています。だからこそ本園は、子どもたちが安心して「おもしろそう」「やってみよう」の気持ちを発揮できる場を守りたいと思います。そして守るだけではなく、私たち保育者が子どもの頃に経験し培った「型にはまらず野性味溢れる」発想を持ち続け、子どもたちとともに楽しむことを忘れない保育活動の実践を目指したいです。

(文責:上国料) 

 参考サイト:保育コラム“大人が「楽しむ」ことから、園も子どもも変わっていく—大豆生田啓友 

 2022.01.28 .https://tebura-touen.com/column/archives/3276(参照2025.05.23) 

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