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2024.09.27
ブログ
ダンボールで遊ぼう(1歳児さくらんぼ組)
8月中旬、作業療法士・中鶴さんと身近にあるダンボールの活動を行いました。中鶴さんとの活動や活動後に行なった2回目、3回目の活動で見られた子どもたちの様子もお伝えします。
ダンボール遊び(活動1回目~2回目)
ねらい:ダイナミックに体を使って存分に遊びを楽しむ。
折り畳まれたダンボールを子どもたちの目の前で組み立て、平面から立体に形が変化する過程を見せてから活動開始!
立体に形が変化したことで子どもたちのダンボールに対する興味や好奇心を高め、スムーズな流れで活動を始めることが出来ました。
ダンボールに足をかけて上に上ったり、ダンボールを両手でバンバンッと叩き音を楽しんだり…最初はこのような姿が子どもたち全体を通して見られました。
又、大人がダンボールの片方を開けた状態にしたり、両方を開けた状態にしたりしてダンボールの形に違いを出すと、ダンボールの中に入ったりトンネルに見立ててくぐり抜けたりする子どもの動きも引き出すことが出来ました。
縦に置いたダンボールの上を渡り歩こうと挑戦する子どもの姿もあります。
活動の中盤~後半になると、子どもたちが沢山遊び半分潰れて斜めに凹んできたダンボール。
滑り台に見立てて斜めに凹んだ部分を上っては滑り下りてを繰り返して楽しむ子どもや、斜めに凹んだ部分をソファに見立てて背もたれにし、ゆっくり過ごす子どもの姿も見られました。
快適な寝心地なのか、笑顔も素敵です。
活動3回目で見られた遊びの変化
ダンボール遊びも3回目になると、更に子どもたちの遊び方にも変化が見られました。保育者がダンボールの上にダンボールを積み上げると、こども達も真似をして積み上げる姿もありました。
ダンボールを積むことを楽しむ子どもと、積まれたダンボールを倒すことを繰り返し楽しむ2人の子どもの姿が見られました。
この子どもの姿から、保育者が「みててね」や「上にのせてみよう」といった子どもの注目を集めるような声掛けや行動を促すような声掛けをしない場合でも、子どもたちが保育者の行動に気付き、自然と「やってみよう!」「楽しそう!」という好奇心と自発性を子どもたちから引き出すことが出来たことが分かります。
他にも、ダンボールを窓に近づけ、その上に座る子どもの姿もありました。ダンボールを椅子に見立て、窓から園庭の景色を眺めていたようです。
魅力のあるダンボール
3回の活動を通して、最初はダンボールの上にのぼったりダンボールを叩いて音を楽しんだりする子どもの姿から始まり、繰り返しダンボールの上に乗ったり中をくぐったり入ったりと身体を動かしながら遊ぶ中で、ダンボールの形に変化が生まれました。ダンボールの形が変化すると、その形から子どもたちの自由な発想で滑り台やソファ、椅子に見立てて遊ぶ姿が出てきました。
そして活動を重ねるうちに、保育者の動きから新たに遊び方を発見しながら最後まで存分に遊び込むことが出来ました。
強度は頑丈でもありながら形が崩れやすく、ダンボールの天面や底面のフタを両方、もしくは片方開けたり閉めたりすることで形状にパターンをつくることが出来ます。
又、ダンボールにはキャラクターのイラストやデザインが無いことがより子どもたちの自由な発想や想像力、自由な遊び方を引き出すことが出来るそうです。
今回、作業療法士・中鶴さんとダンボール遊びを行ない、活動の流れや活動から引き出せる子どもの姿、ダンボールの魅力について教えていただきました。それ以降、教えていただいたことを振り返り活動に取り入れる中で、子どもたちの遊ぶ姿にも変化が生まれて全身を使って遊びを楽しむことが出来ています。今後も暑い季節や寒い季節でも室内で身体を使って遊ぶことができるダンボール遊びを、継続的に保育に取り入れていきたいです。(文責:松添)