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2024.02.06
ブログ
さくらんぼ組0歳児〜子どもとの関わりについて〜
乳幼児の子ども達は、成長したい!様々な事を知りたい!挑戦したい!という意欲に溢れています。さくらんぼ組の子ども達も自我が発達し、自分の思い通りにならない時は泣いたり怒ったりして自己主張します。
遊びや食事・睡眠といった生活習慣の場面で子どもの意志をどの程度尊重するかは、年齢や状況によって違ってきます。
今回は、『園で行っている子どもへの対応』についてお伝えします。
『子どもを尊重する』ことと、『子どもの行動を受け入れる』ことの違い
大人が子どもの意志を尊重出来ない時は3つあります。
①危険な行動・病気など、子どもの心身に悪影響があると考えられる時
②他の人に迷惑をかける時、社会のルールを破る時
③大人と子どもの意志が異なる時、大人の意志を尊重すべき時
さくらんぼ組でも大人と子どもの意志が異なる場面は、子どもを尊重するか迷う場面です。
例えば…1歳児18名の給食です。現在数名ずつ時間差を設け、お腹が空いて食べたい子から席に着いています。
外遊び中に「給食食べたいお友達帰ろうか?」と声かけすると「まだ遊ぶ!」「あとで食べる〜」とそれぞれ言葉で伝えてくれます。「食べる〜」と保育者の傍に集まる子もいれば、「まだ遊ぶ〜〇〇したい」と遊び込む子ども達には「この遊びが終わってからね」と声かけし、保育者間で外に居る最終の時間を決めます。
それでも室内に入りたくないと泣く子には「まだ遊びたかったね」と気持ちをまず受け止めます。これが大切です。
この受容する気持ちや言葉は保育者でも場面によっては難しい事で「今は違うよ」「〇〇する時間だよ」と次の行動を促したりしてしまうものです。
気持ちを受容してもらえた事で子どもは気持ちを分かってくれた!と表情を変え、次の話に耳を傾けてくれます。「美味しそうな匂いがするね。給食見に行こうか」と見通しを持たせる事で気持ちが切り替わる事もあります。
『気持ちは寄り添うが、行動は寄り添わない』
気持ちと行動は分けて考える事が出来ます。
この事を保育者も学ぶ事で生活の中に取り入れ実践しているところです。
0,1,2歳の子どもの場合、生活の仕方や社会のルールを一つひとつ丁寧に伝える必要があります。
伝える際には
①脅したり叱ったりせずに
②短く分かりやすく
③ストレート(率直に)
④どうすれば良いのか具体的に行動を伝える
触ってほしくない物やしてほしくない行動をする子どもに「ダメ!」「何してるの!」と叱ったり手をパチンと叩いたりすると何度も同じ事を繰り返します。子どもは叱られるたびに大声で人を怒鳴る、人を叩くといった行動を学習することになります。大人は「これは触らないでね。見るだけね」「痛いからやめてね。ヨシヨシしようね」と言葉と仕草で丁寧に繰り返し伝えます。
物には使い方があり、社会には様々なルールがあります。一つひとつのやり方やルールをやって見せ、繰り返し伝える事は大人の仕事です。
私たち保育者もこの事を忘れずに子ども達に向き合っていきたいです。
参考文献:「保育者の関わりの理論と実践」高山静子著
文責:大迫