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2023.10.21
ブログ
保育の見直し(ゆり組2歳児)
錦ヶ丘では「子ども主体の保育」を大事にしています。子どもの発言や子ども達から出た意見を取り入れながら、日々保育を計画し、展開しています。
半年が過ぎたので、ここで進級を見据えながら、保育を少し見直してみました。
見直しポイントその1『集まり方』
これまでみんなで何かする時は、部屋の一番奥の壁に並んで、歌を歌ったり、話や絵本の読みきかせを聞いていたゆり組の子ども達。
保育者が一方的に話しをする並び方を見直し、子ども達からも意見を発しやすいように円になって並ぶ集まり方を取り入れていました。そうする事で子ども達からも意見が出やすく、主体的な保育に繋がっています。
錦ヶ丘ではこの座り方をサークルと呼んでいます。
いきなりサークル(円形になった座り方)になるのは難しいので、遊びや生活の中で徐々に取り入れています。
お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、ゆり組保育室入り口の白いテープはその印です。
サークルになってお互いの顔を見合わせる経験や座る距離感を掴んで、この形式に慣れていきます。
勿論、このテープには名前もマークも記入していません。自分で椅子を持ってきて「今日は園庭が見えるこの位置で座ってみよう!」「○○ちゃんの隣に座りたい!」そんな子ども達一人ひとりの気持ちを大事にしたく、ある程度の自由度も持たせながらサークルを作る楽しさを取り入れています。
見直しポイントその2『保育の進め方』
子ども主体の保育を考えた時に、まず大事にしたいのが「子どもの声・意見」です。
日々の保育の計画は季節や子ども達の姿から取り入れる事が多いのですが、錦ヶ丘では子ども達の興味関心から遊びを広げていく事が多く、それが月齢が上がるにつれクラスでの活動もダイナミックになってくる事があります。
それをイメージしながら、まずは手始めに遊びを自分達で決めるとこからスタートします。
「今日はA案とB案の遊びをするけど、どっちをしたい?」
多数決で一つに絞る時もあれば、選択制にして選んでもらうやり方を少しずつ取り入れていっています。
言葉の理解が少しずつできるようになり、イメージが湧き、それに対して自分はどう思うか。友だちと意見や気持ちが違ってもいいのです!そこで堂々と「自分は○○したい!」と自己決定できる力が生きていく力にも繋がります。
まだ理解が難しい子ども達には、保育者が寄り添って助言や視覚や仕草でサポートをする事もあります。
子ども達一人ひとりが自分の考えや気持ちを出す事をこの年齢から大切に育み、遊びを深めています。
最後に…
これからの下半期、更に進級を意識しながら、無理なく活動や遊びを進めていきたいと思います。
文責:鈴木