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2023.10.30
ブログ
ゆり組(2歳児) 子どもたち同士の対話
今回は子どもたち同士の対話についてエピソードを添えてお話ししていきたいと思います!
エピソード① 自分たちの物語
ブロックやアイクリップでアイスクリームや恐竜を作る子どもたち。その中で1人の子が…!
子:「これはねカニ🦀なの!カニはねおててでチョッキンってするんだよ」
保:「チョッキンってされたら痛いのかな?」
子:「チョッキンされたらいててだからしないでって言えばいいんじゃない?」
ゆり組の子どもたちは自分で物語を作るのが大好きです。斬新なアイデアがたくさん出て来て、子ども同士の会話を聞いているととても微笑ましい時が多々あります。私たち保育者は「そうなんだね」と相槌を打ったり、時々質問したりしながら対話を楽しんでいます。
遊びや生活の中で、対話はその主導権を子どもに渡します。「主体的・対話的で深い学び」とあるように、同時に主体性も育てたいので子どもの興味に沿って話をしています。
エピソード② 困ったな…
絵本を読み聞かせするときに座るところがなく、困っている子がいました。
困っている子:何も言わず立ち止まる
保:「どうしよう、座る場所がないね!なんて言ったらいいかな?」
困っている子:「空いてる場所ないー?」
周りの子どもたち:場所を開けてあげ、「ここ空いてるよ!おいでー!」「ここも空いてるよ!」
子どもたちが保育者の言葉掛けを聞き、自分で考えて行動する姿に感動しました。困っていた子もその言葉を聞き嬉しそうにしていました。座りたそうな子どもの気持ちを汲んで「座りたいんだって。つめてあげて」と私たちが言ってしまわず、「どうしたらいいのかな?」と交渉する力を試します。
困ったシチュエーションは発語・対話のチャンスです!私たち大人が解決してしまわず、発話を誘い、対話の仲介に入るようにしています。
現在の子どもたちは、保育者や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら豊かな言葉や表現を身につけ、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりと、言葉による伝え合いを楽しんでいます。今後も子どもたちが各々言葉のやりとりを楽しめる環境づくりを心がけていきたいです。
文責:永井
参考文献:【10の姿で保育の質を高める本】 汐見稔幸