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2023.04.28

ブログ

きく組(3歳児) 遊びから育まれる人間関係

 【1】はじめに

新しいお友達6人がメンバーに加わり、23人での生活がスタートしました。

2歳児クラスの頃から存分に自我を拡大し、目の前のことに主体的に向き合ってきた子ども達。遊びや生活を通して、言葉でのコミュニケーションもできるようになってきました。

3歳児クラスでの1年でも、さらに人間関係に広がりや深まりがみられることと思います。

今回は、4月のきく組の子ども達の具体的な姿と、保育者として大事にしたいことなどをご紹介します。

【2】3、4歳児の人間関係とは

この年齢での人間関係の特徴として以下の3つがあります。

①誰かと一緒に遊ぶことを楽しみ、人間関係を築くことに興味を持ち始めます。また、友だちに優しく接することや、助け合うことができるようになっていきます。

②自分と他の子との違いに気付きはじめ、競争心も芽生える頃です。出来るようになったことを、友達に誇らしげに伝える姿が見られる一方、勝ち負けにこだわるあまり負けた場合など受けれることが難しいこともあります。

③少しずつ善悪の理解ができるようになり、集団の約束を守ろうとしたり簡単なルールのあるゲームができるようになります。

 

【3】4月にみられた子どもたちの人間関係

実際にクラスでみられた子どもたちの姿から、人間関係の育ちをご紹介します。

①1つ(1種類)のおもちゃを共有して遊んだり、協力して挑戦したりする姿

 

進級し、少し難しいパズルに挑戦する子どもたち。今、きく組にはパズルブームが到来しています。互いにピースをはめていくうちに完成していく過程が楽しいようで、集中して遊ぶ時間が流れています。

取り合いになる場面もありますが、ピースを譲り合う姿や「どこにはめたらいいんだろう?」と一緒に探す姿がみられました。

積み木遊びも、大人数で楽しむ姿が増えました。「倒れないように持ってて!」「いくよーせーの!」と声を掛け合い高く高く積んでいました。

どちらも、『完成させたい!』『高く積みたい!』など共通の目的があるからこそのコミュニケーションをしており、最後には達成感やハラハラ、ドキドキした感情の共有もできていました。

 

②共通のルールを意識し、守ろうとする姿

 

サークルタイムのはじまりに、子どもたちと話している中でうまれたゲームがあります。その名は、ころころたまごゲーム!

内容は、隣の子に卵(黄色いボール)を温めながら渡して1周するとにわとりに変身!というものです。

唯一のルールは『たまご(黄色いボール)を落とさない』です。シンプルなゲームですが、無事に一周すると立ち上がって大喜びしています。

繰り返すうちに、「ゆっくりでいいよ!」「たまごを上に持ち上げたら落ちちゃうよ」など、ルールを守ろうとする姿、友だちに教える姿もみられました。

 

 

 

【4】保育者が大事にしていきたいこと

新しい環境のなかでも好きな遊びや活動を通して、友達と一緒に何かをする楽しさや充実感を感じている子ども達。一方で、まだまだ自分の感情を上手にコントロールすることが難しい場合もあるため、おもちゃを取り合ったり思いを押し通そうとする姿もみられます。その都度、保育者は仲立ちをして、相手の気持ちを想像する時間、自分の思いを落ち着いて言葉にする時間を作ることを大事にしています。

 

これからも、自分と相手との関係を通じてさらに成長していくであろう子ども達。一つ一つの機会を大事にしながら、1年間、そして就学までの3年間を見据えて子ども達と関わっていきたいです。

 

参考文献:『保育内容 5領域の展開~保育の専門性に基づいて』高山静子

文責:椎屋

 

 

 

 

 

 

 

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