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2023.04.24

ブログ

泥団子から小麦粉粘土へ(もも組4歳児) 

一つお兄さん、お姉さんになった子どもたちは、サークルタイム等を通してやりたいことや頑張りたいことを発表するなど、これからの園生活にワクワクしながら様々なことに取り組んでいます。

新しく入園した子どもたちは、初めは新しい環境に不安で泣いてしまうこともありましたが、今では自ら友達と関わろうとしたり好きな遊びを選択して集中して遊んだりと園生活にも少しずつ慣れてきました。

先日、自然と園庭の砂場で泥団子づくりが始まっていました。

泥遊びは子どもの五感を刺激する効果だけでなく、創造力や集中力を伸ばし社会性が身につくなど様々な発達が育まれると言われています。

ここからは泥団子作りを通して培われる子ども達の育ちを「子どもに育ってほしい10の姿」を交えながらお伝えします

思考力の芽生え

「どうやったら丸く固まるかな?」

「水がたりないんじゃない?」

自分で考えながら、どうやったら綺麗な泥団子になるかな?と試行錯誤してつくっていました。

自然との関わり・生命尊重

錦ヶ丘プラスの園庭にはビオトープがあり、生き物が多くいます。泥をつくるには水が必要ですが、池の水を使ったら生き物は・・・?と生き物の命を思う子ども達。考えた結果、生き物が住んでいない池の水を使って泥団子を作ることにしました。

言葉による伝え合い

「ねちょねちょしてる」

「固まってきた!」

友達と感触の伝え合ったり、つくり方を話し合ったりと言葉でのやりとりが多く見られました。言葉のやりとりを通して、相手の気持ちに気づけるようになります。

豊かな感性と表現

泥団子づくりからピカピカ泥団子をつくろう!の活動を予定していました。しかし、あいにくの小雨。どうしようか?と話し合った結果「室内で泥団子つくればいいんじゃない?」の声から小麦粉粘土へと発展。小麦粉粘土の感触は泥団子とは違います。サラサラの状態からネチョネチョ、ベタベタとどんどん変化していきます。小麦粉の感触を手で存分に味わうと、「次は足で踏んでみたい!」と足裏での感触を味わっていました。足裏で小麦粉粘土を広げたり、できあがった粘土で餃子をつくったりと、子どもたち一人ひとりの素敵な感性が光っていました。

 

 

道徳性・規範意識の芽生え

必要な玩具の貸し借りを通して喧嘩をしたり、一緒に協力して作ったりと友だちと関わる中で相手の立場になって考えられるようになります。その中で、きまりの必要性を学んだり、自分の気持ちに折り合いをつけられるようになることで相手を思いやる心が育まれます。

 

乳幼児期は、直接物に触れ身体を使って学ぶため、身体感覚を使う体験を繰り返し行うことにより、新たな能力を一つひとつ獲得していきます。『環境を通して行う保育』から子どもたち一人ひとりの”やってみたい”意欲を大切にし、言葉や表現を汲み取りながら次の”やってみたい”活動へと繋がるよう環境をつくっていきたいです。文責:関

 

参考文献:「保育内容 5領域の展開」著:高山静子

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