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2022.01.22

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鬼火焚き

1月12日(水)、認定こども園錦ヶ丘で鬼火焚きが行われました。保育園の子ども達も一緒に参加しました。

 

鬼火焚きとは?

鬼火焚きとは、正月の七日に、大やぐらを焼いて、正月飾りについてきた悪霊(鬼)を追い払う鹿児島の伝統行事です。残り火で餅を焼いて健康を祈願するものと考えられています。(引用:薩摩半島民俗文化博物館)

大人も子どもも聞きなれないかと思い、今年は紙芝居を手作りして子どもたちへ伝えました。子どもたちの反応はどうだろう、とドキドキでしたが、予想以上に喜んで、食い入るように見ていたそうです。子どもたちにとって、口頭で伝えるだけでなく、手作りでも良いので、絵や写真を使って伝えていくことも大切だと改めて思いました。

 

 鬼火焚きの様子

鬼火焚きの残り火で餅を焼いて健康を祈願する、という由来になぞらえて、今回は餅入りのおしるこづくりもすることになりました。

そのため、こども園保育園の希望する年長児クラスの子ども達と共に、おしるこの材料を買いに行きました。

大人から聞いたおしるこの材料「餅・砂糖・小豆」を求めて、店内を歩きまわりました。何とか見つけた重たい材料を、手分けして持って帰りました。5歳児ともなると、買い物の仕方も手慣れたもの。「袋はいりません」としっかり伝える事が出来ていました。

※ 九州ではこしあんを使った場合、おしるこ 粒あんの場合は、ぜんざい と呼ぶことが多いそうです。

今回は、汁気の多いお汁だったので”おしるこ”と呼ぶことにしました。

 

そろそろ小学校への就学も近いので、お互いに進学先を確認すると、同じ小学校の子どももいました。少し照れつつも、お互いに名前を伝えて「これからよろしくね」と挨拶し合いました。保育園では就学先が同じ仲間が少ない子どもも、こども園に同じ就学先の仲間がいると分かり、ほっとしている様子でした。今後も、このような交流の機会を作りたいと思います。

 

鬼火焚き当日は、全クラス見に行きました。

 

竹の爆ぜる音、もくもくと上がる煙、火の温かさ、炎のゆらめき、木々が燃えるにおい…

年齢に関わらず、子ども達は釘付けでした。

火の温かさとリラックスするパチパチとした音に、自然と眠りにつく子も…。

火に関わる機会が減っている昨今です。火は怖いけれど、良い所もたくさんあるのだと五感を通して知ってもらえる、このような機会は大切にしたいなと改めて思います。

 

小学校の入学までに育ってほしい子どもの姿「10の姿」というものがあります。(文部科学省・厚生労働省)

今回の鬼火焚きは、⑤社会生活との関わり ⑥思考力の芽生え ⑦自然との関わり ⑧豊かな感性と表現

の育ちに関わる内容でした。その場にずっと居た鬼火焚き担当の職員がキャッチした子どもの姿には、もっとたくさんの育ちに関わる部分があったかもしれません。子どもの育ちは、人間同士・環境との関わりの中で複合的に育まれるものだからです。

 

一個人として、「鬼火焚きが出来るなんて、すばらしい!」と本当に感動します。

同時に、保育士として「鬼火焚きを行う事で、どんな子どもの育ちが見込めるか?」(※鬼火焚き一回で育つわけではありませんが、育つための土壌づくりになると思います)と考えたり、「こんな姿があったな。じゃあ、次の保育にこういったものを取り入れてみよう」と振り返ったり計画したりすることが大切です。

 

”子ども達が社会に出ても、より良い生活を自ら作り上げていくため”の、土壌づくりとして今後も職員一同、保育を工夫していこうと思います。    文責:櫻田

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