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2020.07.15

ブログ

初めての離乳食作り

 

7月15日、人生で初めて離乳食を作りました。

 

保育士になって四年目の今年度、初めて乳児クラスを受け持つ事となりました。離乳食に関しては本を読んだり学生時代に学んだ事を思い出したりしながら進めてきました。

そして今日、機会を頂き実際に給食室で離乳食作りを体験しました。

「おかずは固形だけどご飯は柔らかい粥」といった、ひとりひとりに合わせて毎日離乳食を作っている栄養士に、作りながら色んなことを教えて貰う学びになる時間でした。

今日のブログでは、初めて離乳食を作った私の素直な感想と園で作っている離乳食に関して書いていきたいと思います。

 

今日使った食材は

にんじん、キャベツ、ブロッコリー、さつまいも です。

まずは、子どもたちが手掴みで食べやすいような大きさに材料を切っていきます。普通食では、皮と身の間に含まれる栄養素を摂取することが出来るように食材を皮ごと調理していますが、離乳食では食べやすさを重視し、皮はむいて煮ていました。

 

材料を鍋に入れて15分ほど煮込んだ後に、あく抜きをしていたさつまいもを入れて約40分ほど煮込みます。野菜本来の旨味や出汁を出すために長い時間をかけて丁寧に煮込んでいるそうです。正直、そこまで長い時間をかけて煮込んでいる事を知らなかったのでとても驚きましたが、煮込んでいる間に野菜本来の良い香りがしてきて、思わず食べたくなるほどでした。

 

次に、離乳食「初期段階」の食材をペースト状にしていきます。

味見も行います。ペースト状になった食材の舌触りと野菜の優しい味、ほのかな香りを初めて経験しました。ペースト状にしてある事で、咀嚼が未発達な子どもも食材が喉を通っていく飲み込み易さを実感しました。

 

離乳食「中期段階」の食材も味見。

長く煮込んだ為に、手掴みしやすく且つ柔らかく食べやすい硬さになっていました。そしてなにより驚いたのは、煮込んだ野菜から出た出汁の美味しさです。乳児クラスの子ども達は、毎日このスープをおかわりしても足りないほどに好んで食べています。そんな大人気のスープはこの煮込んだ野菜から出た出汁だということも初めて知りました。

 

最後に離乳食「後期段階」を味見。

中期の離乳食を取り出した後に、味付けで醤油を少量入れていました。味付けは毎日変えている様で、他にも洋風だし、いりこやかつおぶしから出た出汁などで味をつけているそうです。味付けをしましたが、味見してみると圧倒的に野菜本来の風味が変わらずあって優しい味だと感じました。

 

そして離乳食でも皿への盛り付け方や彩りにも気を配っている事を知りました。同じ色の食材を使うのではなく、黄色やオレンジ、緑など色とりどりの野菜や肉を入れ、また皿へも食べたくなるような綺麗な盛り付けを心掛けています。

些細な事に思えますが、子ども達の体を作る大事な食事を、食べたい!食べることって楽しい!と思ってもらう為に大切なことだと感じました。

 

自分が作った離乳食を、子ども達が食べている姿に感動…。やはり心を込めて作ったものを美味しそうに食べてくれると嬉しいものです。

 

どんな食材を使っているのか、調理方法の工夫、錦ヶ丘ならではの食の取り組みも取り入れた離乳食を知り、今まで給食室から届いて、何気なく子どもたちに食べてもらっていた離乳食を改めて一から学ぶことが出来るとても良い機会となりました。

また、美味しそうに食べる子どもたちの姿を見ると、給食は体の栄養だけではなく心の栄養だと思いました。

0歳児に離乳食を出すと、じーっと見たり、嗅いだり、手掴みで握ったり口に運ぼうとしたり、口に入れてからは味や食感を楽しんだりしています。五感(聴覚、視覚、嗅覚、触覚、味覚)の成長にとっても大切なものですね。

小川

 

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