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2020.03.31

ブログ

長縄跳び

外遊びの中で、きく組の子ども達(女児)が長縄を楽しみ始めました。始めの頃は、ゆっくり動く縄を跳んだり、『ヘビ』と言って縄跳びをふにゃふにゃに動かして、それを跳んだり。縄跳びを回しても、リズムが取れずに跳べなかったり。でも、子ども達は『もう1回!』と毎日長縄をすることを楽しんでいました。

動く縄のリズムに合わせてジャンプするって子どもにとってはなかなか難しいもの…。だから、縄を動かす保育士が子どものジャンプに合わせたり、跳びながら『はい今!』とか『ジャンプジャンプ』と掛け声かけたり。『縄跳びが近づいてきたらジャンプするんだよ』と言葉で跳びかたを伝えたりと、私も試行錯誤しました。でも、結局は引っかかっても何度も何度も跳ぶことで、子ども自身が自然と縄跳びを跳ぶコツ・リズムみたいなものを体で習得するんですよね。言葉で教えるよりも体験!ってことです。1~5回くらい跳べるようになると、少しずつ縄の動きと跳ぶタイミングがわかってくるようです。それを繰り返すうちに跳ぶ回数が増えたり、跳ぶリズムも一定になる子が増えてきました。

長縄を楽しむようになって1ヶ月。今では40回、50回と着々と回数を増やしている子ども達。(まだまだ、練習中の子もいますよ。一人一人出来るようになるペースは違うので!)そして、もも・さくら組(女児)も参加するようになり異年齢で楽しめています。やっぱり、さくら組は跳ぶ回数も断然多かったり、ただ跳ぶだけじゃなくて回転しながら跳んだり!それがまた、きく組の子ども達の刺激となり、真似して楽しんでいます。

 

『先生、縄跳び回して』と当たり前のように縄を回すのは保育士の役割でした。縄を回すのも簡単ではないですよね。ましてや長縄。回すときの腕の使い方や跳ぶ人のことを考えて回さなければなりません。でも、この役割も少しずつですが子ども同士で出来るようになってきたんです。『先生見てて~。私が回して○○ちゃんが跳ぶから!』と自分達だけで出来ることが嬉しいようです。

 

子ども達が長縄を楽しむ姿を通して感じたのは、子ども達が遊びを楽しむ中で自然と、出来るようになるために何度もチャレンジしたり、体の動かし方を知ったり覚えたり、出来た時の喜びを身近な大人(親、保育士)と共感しあったり、友達と励まし合ったり、相手の動きに合わせるということを知ったり、順番や交代することを身につけたり、数への意識を高めたり、『もっと跳べるようになりたい』と目標をもったり、友達が跳んでいるのを見て『自分もやってみようかな~』と興味を持ったり…と、一つの遊びの中でこんなにも、子どもにとっての学びと気づき、そして心の動きがあるということ。

でも、これはたった1回の遊びの中で全てが子どもの中で育まれたり身に付いたりするものではなく、何度も繰り返し、試行錯誤して、遊びながら人とかかわり合って子どもの成長となります。そして、学びや気づき・培ったものを、自然とまた別の遊びや活動、日常生活の中で経験として生かしていくことでさらなる成長へと繋がります。

 

今回の長縄跳び。年度をまたいでまだまだ展開がありそうです。子ども達がどのように楽しんで学んでいくのかを傍で見守りながら、的確な援助や配慮、そして気持ちの共感をしながら一緒に楽しんでいきたいです。

 

2019年度、子ども達のやりたいな!やってみたいな!どうして?なんで?という心の動きを汲み取りながら、どのクラスも様々な遊びや活動を子ども達と共に取り組んできました。そのなかで、子どもが何を感じ、気づき、学び、一人一人がどのように成長・発達していくのかを見極め、把握した上で私達保育士は日々の保育に取り組んできました。

2020年度も同様、子どもの主体性を尊重し、より良い環境と安心安全のもと、一人一人が『明日は保育園で何しよう!』『今日は、○○があるから楽しみ!』と毎日、期待を持って保育園に通えるよう努めていきます。

 

4月1日、新しいクラスで子ども達の笑顔を楽しみに待ってます。 (文責:以上児リーダー中江)

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