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2020.02.29
ブログ
子ども達のわらべ歌遊び
園庭に、わらべ歌が流れる今日この頃。『か~ごめ か~ご~め~』や『も~んめもんめ!は~ないちもんめ!』楽しそうな歌声を響かせながらきく、もも、さくら組の子ども達が楽しんでいます。『さやか先生、かごめかごめしよ~』とよくお誘いをいただきます。
スタートは3.4人ですが、歌声に連れて他の遊びをしていた子ども達が集まってきます。黙って眺めているのに気付き、わらべ歌をしていた子が眺めている子にすぅーっと手を差しのべて、そのまま自然にわらべ歌に加わります。その自然な流れが私は見ていて心地よく感じています。なぜなら、普段他の遊び、例えばままごと遊びや鬼ごっこ等をしているときに途中から友達が加わると『仲間に入れて‼️って言ってないのに…』とケンカになることが度々。途中から入って来られると、遊びのイメージや雰囲気が変わってしまうからなんでしょうか。子ども達にとってはちょっとしたトラブルの原因の一つになることが多いんです。(あ、ケンカが悪い…ということではありません。ケンカは子ども達の人間関係を深めるということでも大切なコミュニケーションの一つですから。ケンカの中で学ぶことも沢山あります。例えば、相手に気持ちを言葉で伝える、相手の気持ちに気づく、自分の気持ちに折り合いをつけようとするetc…)でも、わらべ歌遊びではそれが一つも起こらないんですよね。自然と人が増えて年齢関係なくみんなで楽しめているんです。子どもが何も言わずに手を差しのべる姿が微笑ましく思えるんです。
先日も、年長さくら組とかごめかごめを楽しんでいたのですが、きく組の女児が『やりた~い』と2.3人加わり、もも組の女児が眺めていたので、手を差しのべるとまた1人加わり。そして、ゆり組の男児がバイクに乗って通りかかって少し眺めてから立ち去ったんです。するとバイクを片付けてまた戻ってきて遊びの様子を見ていました。それに気づいた年長の女児が『やる?』と手を差しのべると小さく頷き仲間入り。気づけば3歳~6歳まで10人くらいでかごめかごめ。
少しずつ人数が増える中、子ども達は自然と輪の大きさや歩く速さ、歩幅を遊びながら調整。そこは年長さんが音頭をとって『もう少し大きなまる~』とか『広がって~』と年下の子に声をかけてくれます。そして『後ろの正面だーれー!』の部分で、ゆり組やきく組の子が答える時には『わかるかな?』『ヒントあげた方がいいよね』と、年齢に合わせて分かりやすくしてくれたり。年長さんが年上としての役割を十分に果たして、遊びを進めてくれました。年長さんのおかげで、みんながみんな!わらべ歌を楽しめました。大人の私も!
わらべ歌は、錦ヶ丘の保育の3本柱の一つでもあります。わらべ歌は、子どもが心地よいと感じるリズムにきれいな日本語をのせて歌い継がれてきたもの。節やリズムの繰り返しで気持ちが落ち着き、『聞く』『話す』といった言葉の土台ができます。そして、毎月の年齢毎のわらべ歌遊びでは、わらべ歌に触れ合い遊びを取り入れ、ルールを守って遊ぶこと、みんなと一緒に遊ぶことの楽しさや、友人や保育者との穏やかで温かな人間関係を育むことを目指して子ども達と楽しんでいます。
自由遊びの中で、自然とわらべ歌を取り入れ楽しめる子ども達の姿から、園としてわらべ歌を通して子ども達の中に育てたいこと・目指していることが、子ども一人一人の中に育まれているということを実感できます。これからも、子ども達のわらべ歌遊びに加わりながら『みんなと一緒に遊ぶことの楽しさ』を一緒に感じて、子ども達の中に『穏やかで温かな人間関係』を育んでいきたいです。
ご家庭でもお子様に『保育園でどんなわらべ歌遊びしているの?』と聞いてみてください。子ども達いろいろ知ってますから!そして、親子でわらべ歌楽しんでください。心地よいリズムが穏やかな気持ちにさせてくれます。(文責:以上児リーダー中江)