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2020.01.30

ブログ

たんぽぽ組 協同性

☆段ボール遊びでの「協同性」

0歳から一緒に過ごし1歳になり今まで友達の存在は、認識しつつ一緒の空間にいること同じ空間で一緒に生活すること、徐々にお互いが知っている存在・安心できる存在になっているのを感じます。

朝、たんぽぽ組の部屋に子どもが登園してくると、先に登園していた子は友達の登園を喜ぶかのように顔を覗きこみ抱きつき喜びを身体で表現しています。言葉はなくても「今日も元気に来たね、嬉しいよ。」と言っているようです。

1月になり段ボール遊びを通して子ども達が一人遊びから一緒に遊ぶことを求めるようになりました。一人で押すのが楽しかった段ボール遊びも、大きな段ボールを友達と一緒に押したり引いたりしながら動かす喜び。大きな段ボールも一緒に動かす友達がいてこそ、自分の思いだけでは動かせない事、相手と息を合わせて進む方向を決める、スピードを合わせるその言葉にならない思いを介して満足感・充実感を感じているように見えます。(こんなに大きなのを僕たち私たちは動かしているんだ)と表情も誇らし気です。

段ボールが倒れると一人の子がバンバンと叩き、いつの間にかみんなが集まってきてバンバンと叩いて段ボールが奏でる音をみんなで楽しんでいます。トントン♪パンパン♪タッタッ♪バンバン♪!段ボールはこんな音がするんだ!みんなでバンバン♪トントン♪何だか楽しい!楽しい時はいつも友達が笑っている、一緒にいると楽しいな~♪

子ども達の中から自然と生まれる「協同性」一緒にやってみたい、お互いの気持ちを譲り尊重しあって、協力することの楽しさやおもしろさを感じる心の基礎を作ります。

乳児保育では、「安心できる環境のなか人を信頼する気持ちを持ち、友達と喜び・楽しさを共有する心」を育みその中で協同性の基礎が培われているのを感じます。

 

 

☆対等の関係

 

私達は1月より保育士・職員同士を「○○さん」と呼び合うようにしています。子ども達が担任のことを「○○さん」と呼ぶようになった!という会話も聞きました。何故?私たちが、大人同士を「さん」と呼び合うようになったか。

大人同士も上下関係なく対等な関係でいたいからです。先輩後輩ではなく一人の人間として対応していく。

一人ひとり違う人、多様性のある人的環境の中で私達はお互いに刺激を受けて学び合い、お互いを尊重して子ども達の日々の保育・成長に真摯に向き合っていきたい。

そして大人が「○○さん」と呼び合うのが定着したら、今度は子ども達と対等な関係を築くために子ども達からも「○○さん」やニックネームで呼んでもらい「せんせい」と呼ぶのをなくしていきたいです。

「大人が子どもを叱る時、大人とこどもの関係は対等でなはない。子どもは自分より下だと思うから叱られるのである。アドラーは対等の横の関係を対人関係の理想だとみている。対等の関係であれば、叱ることは必要ではない。行動改善の必要があれば言葉で説明すればいいからである。して欲しいこと、あるいは、して欲しくないことがあれば、叱らなくても、言葉で説明すればいい。」 著書: 岸見 一郎氏がアドラー心理学『子どもと良い関係を築くために』で述べています。

親子、大人と子ども、夫婦、同僚であっても対等な関係でいる。伝えたいことは「私は、こうして欲しい。」「私はこう思う。」と、私の思いをiメッセージで冷静に言葉で伝え話してみる。対等と思えば叱る必要はない。

お互いを大切な人と尊重するには、先に生まれたから先輩・偉いではなく、大人も子ども達から多くのことを学ばせてもらい大切な存在だと認め合うこと、人として対等でいること、

それが家庭や保育の中で自然にできれば子ども達も人を大切に思い、伝えたい時は怒らずに言葉で伝えられる素敵な人になってくれるのではないか。

乳児保育リーダー  中島

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