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2025.09.20
ブログ
クッキングから得た学び(さくら組・5歳児)

今年度、錦ヶ丘プラスに入職しました徳田です。
子ども達と一緒に過ごす中で、日々子どもの成長を身近に感じられることを嬉しく思います。
6月に梅仕事を行ないました。梅仕事では、梅シロップを作りました。「完成したら何を作る?」と子ども達と話し合い、さまざまな意見が出てきました。子どもが「作りたい」と思うものをできる限り作れるようまとめた結果、飴・ゼリー・梅ジャムピザ・かき氷の5つを作ることになりました。
今回は、梅仕事から始まったクッキングを通して学んだことを2点、お伝えしようと思います。
数量への興味・関心(梅ゼリー)
クッキングの中でも特に、梅ゼリー作りでの学びが印象的でした。梅ゼリー作りでは、水やシロップを量る機会があったのですが、計量カップや計量スプーンなどを使ってそれぞれの分量を子ども達に量ってもらいました。初めて見る単位(cc、mlなど)に「なにこれ!」という表情をする子、「聞いたことある」「見たことある」という子などさまざまでした。「10は0が1個」「100は0が2個」と伝えると、決まった数字を見て「これが100だ」「見つけた!」と目を丸くして喜んでいました。
量る際は、決まった数量に合わせて集中して少しずつ慎重に入れていました。「線と目を真っ直ぐにして見たらいいよ」と伝えるとすぐに実践し、目の位置によって見え方が変わる事にも気付いていました。
計量スプーンでは、1番上にピッタリくるように、スプーンの持ち方も考えながら集中して量っていました。実際に量ったことで「100ってこれくらいなんだ」「300ってこんなにあるんだ」と、新しい発見をでき、数字に対する興味や関心を高めることができたと思います。
体験から得た学び
梅ジャムやピザの生地作り以外の他にも、さまざまな体験をしてもらいました。
梅ジャム作りではヘラを使って材料を混ぜたり、ピザの生地作りでは手を使ってこねたりなど、実際にやってみて「固い」「重たい」「気持ちいい」など、感じたことを言葉で表現していました。
ピザ生地では、こねる・丸める・伸ばすなど指先を器用に使うため、巧緻性を高めていくことにも繋がっていきます。
また、子ども達がクッキングを観察する中でも、たくさんの変化に気付く姿がありました。
鍋に入れていた材料の色が変化したり、溶けたり、ブクブクしてきたりなど、「え!どうして!?」と不思議な表情をしている子や、「すごい」「面白い」と感心している子など、一人ひとりさまざまな感情を抱いていました。
火を使うことで材料が変化したり、アクや沸騰の特徴に気付いたりなど、新たな学びに気付くことが出来ました。
子どもの意欲を大切に
感じたことを言葉で表現しながら友達と共有し合うことで、社会性や共感性、コミュニケーション力を高めていくことにも繋がっていきます。自分たちで作ったものを食べたとき「美味しい」「おかわり」という子ども達の姿を見て、私自身も嬉しく、子ども達も達成感を味わうことができたと思います。子ども達が「作りたい!」と感じたものをクッキングに繋げたことで、意欲的に参加し、楽しく調理することができたように感じます。
このように、子ども達自身が興味をもっているものを活動に取り入れ、今後も体験しながら学んでいける保育を行い、私自身も成長していきたいと思います。
文責:徳田