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2024.11.13
ブログ
きく組(3歳児)フェスティバルの見どころ②
童具を通して試行錯誤する子どもと大人
錦ヶ丘の保育の三本柱である「童具」
きく組では頻繁に活動へ取り入れてきました。
そこで見えた子ども達の成長と保育者の学びをご紹介します。
協同する子ども達
「あー!なんで壊すの!?」
2人で作っていたピラミッドが、バランスを崩して壊れてしまいました。
「わざとじゃなかったんだもん・・・」「せっかく作ったのに!」
わざとじゃないと理解しながらも、崩れてしまったことがショックでなかなか遊びが再開しません。
気持ちを伝え合うこと数分が経ち、「ごめんね」「また作ろうよ!」と子ども同士で解決していました。
途中で崩れたり、作りたいイメージの違いなどから友達とのぶつかり合いも沢山あります。
その中で相手の意見を尊重したり、自分の気持ちに折り合いを付けたりすることに子どもたちは今葛藤している年齢であり、子ども達は遊びを通して沢山のことを学びます。
保育者の提案
子ども達があまりにも童具に夢中になる姿を見て「一日だけの活動では勿体ないのではないか」
「積み木がいつでも好きな時に続きができる環境にしてみたらどうなるだろう」と保育者の考えがうまれました。
そこで、クラスにいつでも童具遊びの続きができる場所を設置してみました。すると・・・
遊びが継続し、好きな時間に好きなだけ積み木を堪能する子ども達の姿が!
しかし・・・次第に様々な場所で子ども同士のトラブルや、周りを走り回る姿も見られてきました。
試行錯誤すること
保育者の視点として長い時間をかけて活動するより、この年齢の子どもの発達には「一日で完結する遊び」の方がよりぐっと集中し、より可能性が引き出せると学びました。
そこで、次の活動では約一時間程度で活動が終了できるように時間配分を調整してみました。
そうすることによって、集中して積み木を積み上げ、想像するものを表現する楽しさを存分に味わう子どもたちの姿が見られました。
子ども達がイメージするものを作り上げたい気持ちから試行錯誤する中、私たち保育者も同じように、子ども達がより沢山の学びを遊びの中で得られるように保育内容を日々試行錯誤しているところです。
童具のアドバイザーが来園!
そして先日は、童具共育アドバイザーの伊佐太郎さんを園にお招きし、実際にきく組の子ども達と街づくりをして遊びました。
「優しい肌触りで、温かい積み木。友達だと思って大事に遊んでね」
太郎さんの積み木についてのお話を子ども達は夢中になって聞いていました。
積み木を使って、建物と建物を繋げる「道」の作り方や、子ども達がよく作り上げている「円筒」をアレンジした積み上げ方など・・・、子ども達だけでは思いつかないような発想を遊びを通して教えてくださいました。
また、大人も子ども達がもっと童具に遊び込めるにはどうしたらいいか、積み木をする子どもの人数に対して適切な広さ・積み木の数はどのくらいか…などその都度質問し学びを深めました。
きく組では、童具の作品を11月16日に開催されるフェスティバルでも展示することになっています。是非見にきてくださいね。
文責:掛上