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2024.01.13

ブログ

子どもの主体性を尊重する保育

はじめに

近年、保育業界において「一人一人の個性を大切にする」という考えが広がり、「子ども主体の保育」はホットワードとなっています。自由にさせておけば主体性が育つわけではなく、保育者が子どもの行動のレールを敷いてしまったのでは主体性は育ちません。

子ども主体の保育を目指しながらも、日々の保育や行事などを進めていく中で「子どもの主体性とはなにか」と考えることがあります。子どもの主体性 と 保育者の計画性 をどう交差させようか、日々試行錯誤しながら保育をしているところです。

 

様々な本を読む中で、「子どもの主体性とはなにか」再度考える機会となりました。

今回のブログでは ①子ども主体の保育とは ②主体性を育む保育者の関わり についてお伝えいたします。

 

子ども主体の保育とは

「子ども主体の保育」というのは、それぞれが好きなだけ好きなことをやればいいという意味ではありません。自分でやりたいことを見つけて、方法を考えて達成していくこと。

と汐見稔幸先生がおっしゃっていました。自己課題をもって遊びに取り組む状態のとき、子どもは「主体的」に行動すると言われております。

0、1歳の頃に自分の気持ちを表現できる、受け止めてもらえる安心感があることで、成長するにつれて身近な人やものに自発的に働きかけていくようになり、それが社会性の基礎となります。

また、子ども達に遊ばせるだけではなく、次に必要な経験のために職員が意図的に働きかけることの重要性を再確認しました。

 

主体性を育む保育者の関わり

①子どもの内的動機を読み取る

「子どもは刺激を受けて、心を動かされ、行動を起こす」

これまでの保育を振り返ってみると、子ども達の熱中が長く続いたり、子ども達自ら試行錯誤したりする活動には共通点がありました。それは、子ども達が自分でなにかに気付き、興味や疑問をもってはじまった活動ということです。そして1人がおもしろそうに動く姿が、他の子どもの共感を呼び、参加する人数が増えていき、最後にはクラス全体のブームとなっていました。

 

本を読む中で、内的動機がキーワードとなり、それらを高める環境構成を考える必要があると感じました。

その遊びがどのような動機で支えられているのか、目を向けていきたいと思います。

 

②環境づくり

子どもたちの心が動くきっかけ作りの重要性を感じました。

保育者が意図を持ちつつも、さりげなく導いていくことを意識しています。

 

先日2歳児でセロハン遊びをした時は、窓にカラーセロハンを貼り「あれなに!?」と子ども達が興味を持ったところで活動を展開していきました。そうすることで活動が単発的ではなく、連続性があるように感じます。

 

(例)色水をジュースに見立てたごっこ遊びから、実際にジュースを作る

保育室の一角に置いたファッション雑誌を見る→洋服づくり→自分で作った洋服を着てダンスをする

 

など保育の展開の幅は広いです!子ども達が今熱中していることに目を向け、それらが実現できる環境づくりを意識していきたいです。

③言葉のかけ方

子ども達に疑問に思ったことを質問されたとき、どのように答えていますか?

自分が分かる内容だと、ついつい教えたくなってしまいますが

時には「なんでだろうね」といっしょに考えたり、調べたりするなど

その後のやりとりを大切にしたいと思います。

文責:市来(副主任・012歳児リーダー)

 

 

参考文献:「遊びを中心とした保育」著:河邉貴子

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