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2024.01.30

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童具で表現しよう!【もも組(4歳児)】

お絵かきで日々の様子を表現している子ども達。

お気に入りのキャラクターや絵本の真似をして描く事やハロウィンの時期はカボチャやお化けを想像豊かに描いて楽しんでいました。

季節によっても描く対象が変わり、見守っている大人も楽しむことができます。これほど表現豊かな子ども達なので、様々な表現方法を伝えたいと思いました。今回は、錦ヶ丘の三本柱にもなっている【童具】を使って各テーマに沿って表現した様子をお伝えしようと思います。

童具で表現するにあたって、〈他児と協力する〉という目的を設定しました。4歳児は一緒に遊ぶ事を楽しいと思う時期であり、その中で話し合いや協力する姿が見られ始めます。また、相手の意見にも耳を傾け「そう思うの?」「そう見えるんだ」「私はこう思うよ」と共感しようとする姿もあります。そのような姿を存分に引き出したいと考え、少人数の2グループに分かれて継続して活動を行ってきました。

 

7月 「月曜日なに食べた?」

「月曜日なにたべた?」という大型絵本の中から、形を模倣しやすいページを選んで取り組みました。少人数とはいえ、相手の意見と自分の意見に折り合いをつけることが難しい様子でした。一人ひとりのが好きなものを作ってしまい、一つにまとまるまでに時間を要していました。そこで大人が仲介役となり、より良い方向へ導くサポートしました。大人の姿をみて話し合いのやり方を学び、少しずつ自分たちで取り組めるようになっていきました。

試行錯誤しながら完成した時は、グループみんなが達成感に溢れた表情をしていました。

9月 「お月見」

お月見の季節だったので、イラストを表現しました。最初より、少し複雑な構造で対象物もいくつかあり、難易度が上がったお題でした。しかし、何回か経験する事で「話し合ってから活動を始める」ということができるようになっており、役割分担がスムーズにできていました。

数回実践しただけで、上手くいく方法を子ども達自身が探し出していることに驚きました。この頃には大人が介入することも少なくなり、子ども同士で解決できる姿が身についていました。

12月 「クリスマスツリー」

クリスマスツリーを表現しました。本物のツリーも近くにあり、イメージが湧きやすい環境でした。話し合い、役割分担もスムーズ。オリジナルの要素も入れたい子どもが「ここに〇〇作りたいんだけど、いい?」という提案をしていました。

お絵描きだけでなく、様々な表現方法を知る事で表現の引き出しを多く持つことができたのではないかと思います。この活動を通して、友達の気持ちを知ることができたり、自分の気持ちに折り合いをつけたりする経験もできました。

「これはこうするんだよ」と型を見せたり、指導することで子どもの表現を閉じ込めてしまう可能性もあります。私たちは保育者は、子どもたちの表現に正解を求めず、感性的な出会いをたくさん仕掛けていきたいです。文責:春成

参考文献:保育所保育指針ハンドブック(監修:汐見稔幸)

 

 

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