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2023.12.27

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きく組 フェスティバルを振り返って(3歳児)

先月は、フェスティバルがありました。この半年間の子どもたちの姿から大好きな「ままごと遊び」と、お気に入りの絵本「パンどろぼう」のように様々なパンを作った経験を生かし「キクベーカリー」を開店しました。

「パンをパパとママにあげたい!」という子どもの声から、みんなが今まで作ったパンの中から「レーズンパン」と「コーンチーズパン」を選び、フェスティバル前日にパン作りを行いました。前回作った時に出た「レーズンが少なかった」という振り返りを活かし、具材をたっぷり入れたパンが完成しました。

パン作りの経験を重ねてきたことで、パンの大きさもみんなで共通して手の平サイズの大きさを意識して作ることが出来ていました。

フェスティバル当日。パン屋さんに変身した子どもたちはいつもと違う雰囲気に緊張した面持ちでしたが、徐々に慣れて次第に笑顔が見られるようになりました。子どもたちが店員さんになったり、時には保護者の方がレジに立ち子どもたちがお客さんになったり、他のクラスの子どもたちも店員さんの帽子を被ってみたりと、家族で遊ぶことの出来る体験型のパン屋さんになりました!

保護者の方からも、「実際のパン屋さんではトングを渡して、子どもにパンを取ってもらうことがなかなか出来ないから良いですね」という有難いお言葉をいただきました。

今回は、フェスティバルが終わった後日に行った、子どもたちの振り返りをお伝えします。

一人ひとりの感想をしっかり掴めるように、今回のサークルタイムは少人数に分かれて行いました。

「キクベーカリー」をした感想

子どもたちに感想を聞くと、「とても楽しかった」「お客さんが来てくれて嬉しかった」「パン作り楽しかった」等と、達成感を感じている声が多く上がりました。

又、「キクベーカリー」に最初に出勤したKちゃんからは、「最初、お客さんが来てなかった時、Hちゃんがお客さんで来てくれて嬉しかった」という言葉がありました。それに続いて、Hちゃんからは、「まだみんなが来てなかったからドキドキした」とありました。

Hちゃんが最初にお客さんで来てくれたこと、Kちゃんが最初に店員さんになってくれたことが、二人にとって心強い存在になったようです。どの子どもたちも最初は緊張していましたが、友だちの存在に支えられ徐々に店員さんとして活躍することが出来ました。

とても沢山のお客さんが来て大盛況だった「キクベーカリー」。レジに立つ子どもたちも大忙しで、でも丁寧に接客をしていました。

沢山のお客さんに来ていただけたことで、子どもたちもレジをしている内に緊張も解れ、普段通りのいきいきとした表情や声へと変わっていきました。

振り返りでも、Rくんから「みんなが来てくれて、ありがとうと思った」という言葉がありました。又、レジをしていく中で「アンパンマンパン」や「フランスパン」が売れていたという気づきもありました。

今回の「キクベーカリー」では、子どもたちは店員さんの姿で「いらっしゃいませ」や「100円になります」など接客を通して、沢山の保護者の方や異年齢の友だちと交流することが出来ていました。普段は関わりの少ない他のクラスの保護者の方や友だちとも、店員さんに変身することで子どもたちも自然と話しかけることができ、より良い交流の機会になったと思います。

又、保育者が伝える前に、子どもたちが店員さんの仕事に気付き、レジに集まったトングを元の位置に戻したり、イートインコーナーでお客さんが食べ終わったパンを元の位置に戻したりと、自分たちで自然と行動している姿も見られました。

「キクベーカリー」で困ったこと

感想だけでなく、今後に改善していけるよう店員さんをしている中で困ったこと、大変だったことも聞きました。

「お客さんがお金を“はい!どうぞ”といっぱい来たこと」

「おぼん渡す時、人がいなくて困った」

「お客さんがいっぱい来た時、大変だった」

とありました。

 

最後に、保育者が「次どうしたい?」と聞くと、「パンにシール貼って、袋に入れる!」や「次はもっと笑顔でする!」と話す子どもたち。またもう一度、子どもたちがもも組に進級する前に、他のクラスの子どもたちを招いて「キクベーカリー」を開店したいなと思っています。

もしかしたら、その時の子どもたちの姿(大好きなもの、夢中になっていること)から「パン職人」ではなく、新たな職人へと変身しているかもしれません。(文責:松添)

 

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