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2023.05.29

ブログ

さくらんぼ組(0・1歳児) 絵本と子どもたちのつながり

1歳児クラスでは、絵本を読む時間を多く取り入れています。子どもが保育者の膝の上に座って、ゆっくりと絵本を読む・子どもが好きな絵本を手に取ってページをめくる、クラスで一つの大きな絵本をみるなど時間によって楽しみ方は様々です。

 

絵本の読み聞かせの効果として

感情が豊かになる、語彙力を伸ばす、想像力を豊かにする、知的好奇心が刺激される、心が豊かになる

などが挙げられています。

 

繰り返しの言葉を楽しんだり、絵を指して「〇〇だね」「同じだね」など、言葉のやりとりを楽しみます。子どもたちが好きな絵本のひとつ、「だるまさんが」を読むと、だるまさんと同じ動きをして「どてっ」というページでは、みんなだるまさんの真似をして倒れます。

 

一度読み終わると、「もう一回!」と言って同じ絵本を何度も読むことも日常茶飯事です。

 

絵本に親しみを持つ

子どもたちは、ものを落とす、ばらまく、その時の感覚や音を楽しんでいます。絵本棚に手を伸ばし、全部出したりページを破いたりすることもあります。

しかし、「絵本を大事にする」ことも、子どもたちに身につけてほしい姿です。その都度「絵本は大事だよ、戻そうね」と伝えるようにしています。繰り返し伝えることで、絵本を絵本棚に戻すことも遊びになっていきます。このような行為も絵本に親しむことそのものです。

 

絵本と現実のつながり

5月のある日のこと、砂場近くのキンカンの木にアゲハ蝶が飛んできました。それに気付いた子どもたちは吸い込まれるように見入り、蝶を指差して「ちょうちょ!」と言葉にしたり、ぱたぱたと飛ぶ姿を真似たり、跡を追ったりしていました。

 

虫かごに入れ、室内に戻り観察する子どもたち。はらぺこあおむしの絵本を読んでいた子が、蝶の絵が載ったページを広げ虫かごの中にいる蝶と見比べ「ちょうちょ!」と目を丸くしていました。この時、目の前にいる蝶と絵本の絵とが同じだと気づいたのです。

このような絵本の世界と現実の出来事が重なっていく経験は、子どもにとって、心を豊かにし、想像する力につながっていきます。

 

今後も絵本に親しむ時間を通して、子どもたちが興味を持つ世界を広げていったり、絵本とともにさまざまな発見を楽しんだりしていきたいです。

子どもたちにとって、絵本と出会うことや絵本を読む時間が、温かく幸せなものとなりますように。

 

文責:副主任兼0.1歳児クラスリーダー 市来

 

参考文献:絵本から広がる遊びの世界 樋口正春・仲元美央

0.1.2歳児の子どもの姿ベースの指導計画

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