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2023.05.13
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きく組 絵のプレゼント!(3歳児)
4月も下旬!入園、進級して4ヶ月が経とうとしています。
砂場で綺麗に咲く藤の花を見上げて「ぶどうみたい!」と話す子ども、キジムナー近くの木の根元で大きな蟻を観察する子どもたち等、自然溢れる園庭で過ごす中で、日々豊かな感性・表現力が養われているようです。
4月初旬、4歳の誕生日会を控える2名の友だちの「好きなこと」について、2グループに分かれてサークルタイムを行いました。
子どもたちから「好きな色はなに?」「好きな遊びは?」「動物は何がすき?」等 次々と質問が出てきました。子どもたちから出てきた質問から、誕生日会を控える友だちの「好きなこと」をみんなで共有することが出来ました。
サークルタイムを通して、誕生日会を控える友だちの「好きな色」や「好きな動物」を聞いたことで「お絵描きを渡したい!」という意見が2グループとも出てきました。
今回は、誕生日会のプレゼントに「お絵描き」を準備する子どもたちの様子をお伝えします。
まず、活動前に前回行ったサークルタイムについて伝え、誕生会を控える子ども2名の好きなことについて振り返りました。
保育者が「好きな動物」は何だったか聞くと、子どもたちは覚えており「kちゃんはキリン!」、「gくんは恐竜!」「ライオンもだよ!」と大きな声で教えてくれました。
子どもたちと「好きなこと」は何だったか振り返った後、クレヨンやクーピーペンシルを使ってお絵描きを開始!
子ども一人ひとりが選んだ色のクレヨン、クーピーペンシルを手に持ち画用紙に色を付けていきます。
誕生日会を控えるGくんのテーブルでは、「Gくんの好きな恐竜かいてよ~!」と友だちのRくんに伝える姿がありました。それを聞いたRくんも「今かいてるよ~ここがしっぽ!ここがせなか!」と描いた絵を説明する子どもの姿も見られました。
他のテーブルでも、「Kちゃんはピンクが好き」ということから「ピンクのウサギ」を描く子どもや「Kちゃん」を絵で表現する子どもの姿がありました。
このような子どもたちの姿は、3歳~3歳半頃の「人間関係の発達」で見られる特徴にあります。
・「ほしい」や「やりたい」という自分の意志の確認ができる。
・友だちと関わり合って一緒に遊ぶ。
・会話をコミュニケーションとして使う。
・人の話を興味をもって聞く。
この他にもありますが、子どもたちの日々の姿から「人間関係の発達」を見ることが出来ます。
絵を存分に楽しんだ後は、子どもたちの中から「ハサミを使いたい!」という言葉がありました。
その為、保育者の見守りの下、少人数ずつでハサミを使用しました。すると、緑色のクレヨンで描いた画用紙をサクサクと切り刻み、「はい!」と小さくなった長方形の画用紙を保育者に渡すGくん。
「これなに?」と聞くと、「とろべー」。
園で午後のおやつに出てくる「とろべー」を、緑色と切った画用紙の形で表現していました。
その後も、「山」や「ドラえもんのポケット」を作っていました。
この「山」と「ドラえもんのポケット」は後日、Kちゃんの誕生日会でプレゼントし、「ありがとう!」とKちゃんも大喜びでした。
このように子どもたちは自由に描いたり、ハサミで画用紙を切る中で「○○だ!」と切ったりして表現を楽しんでいます。
また、5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の中にある、「表現」の説明として「感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする」とあります。このように「お絵描き」等の表現する活動は、感性や創造性を豊かにすることが前提にあるそうです。
家族で過ごす日々や、園での活動、給食の時間・お気に入りの絵本や自然溢れる園庭や砂場、ビオトープにいる生き物等、家庭や園生活を過ごす中で育まれた子ども一人ひとりの感性や創造性が、このように子どもたちの表現に生かされていると感じました。
今後も子どもたちの感性や創造性が豊かになるよう、遊びや活動を通して、子どもたちと一緒に五感で楽しんでいけたらと思います。(文責:松添)
【引用】
・高山静子著 「保育内容 5領域の展開 保育の専門性に基づいて」郁洋舎
・上田昆布 ソフトおしゃぶり昆布 とろべー