お知らせ
2023.04.27
ブログ
さくらんぼ組0歳児の遊びと応答的な関わり〜愛着関係を育む〜
ご入園おめでとうございます。新生活が始まり一カ月が過ぎようとしています。さくらんぼ組の0歳児(たまごグループ)を主に担当している中で、入園間もない子ども達の姿とともに応答的な関わりから生まれる愛着関係についてお伝えします。
〜遊び〜
何もかもが人生初めてづくしを体験する6ヶ月から11ヶ月の子ども達。部屋の探索をハイハイや歩いて楽しむ子、鏡の中に保育者を見つけ微笑む子、音楽が聞こえると手足を動かしてノリノリになる子、うつ伏せ仰向けで見た物を触って口で舐めて確認している子等、月齢や発達段階によって遊ぶ姿勢や玩具の興味も様々です。
くすぐり遊び、あやし遊び、わらべうた等、体や歌を使って心地良さを味わえるよう関わっています。
保育者の声や語りかけに体を揺らして嬉しさを表現したり、手を叩いたり、指差ししたりと表現も様々です。
〜食事やオムツ替え〜
離乳食も体調や一人ひとりの食事量や形状に合わせて進めていきます。
手を拭いて椅子に座ると、子ども達は声を出し早く食べたいとアピールが止まらず、食材に手を伸ばしてきます。スプーンを近づけると口を開け、顎と口を上手に動かし食べます(初期食)
手づかみ食べは、手で食べ物を直接触ることにより、肌触りや温度や硬さ、柔らかさをより感じる事ができます。
0歳児でも、べちゃべちゃ・ベトベトなどの感触を充分に味わい、どんなに汚れても「お腹空いたね!」「美味しいね!」と声を掛けながら楽しい食事時間となるよう心がけています。
子ども達の食べたい!という意欲は、様々な遊びへの意欲にも通じると言われています。
少しずつ親指と人差し指を使いオヤツをつまんだり、コロコロサイズの離乳食を手づかみで食べる姿も見られます(中期食)
オムツ替えも「オムツ触っていい?」「オシッコ出たかな?」と言って触り、行動に言葉を添えながらオムツ交換をします。
〜ミルクや睡眠〜
保育者との信頼関係が少しずつ形成され、不安な時、眠たい時、抱っこされたい時に保育者に自ら関わりを求めてきます。
このように毎日同じ保育者が共に生活する中でオムツ交換やオヤツ、ミルクや食事、睡眠等決まった保育者が関わる事で特定の保育者に対して信頼関係や愛着関係が生まれ、睡眠時間やミルクの量も少しずつ安定してきているようです。
※愛着とは…『乳幼児と特定の養育者(親や保育者)との間に形成される情緒的結びつき』を指します。「愛着」は「アタッチメント」とも呼ばれます。
6ヶ月頃から、あやすと喜んだり、8ヶ月頃からは抱っこをせがんだり、後追いしたり、姿が見えなくなると泣いたりします。自発的に大人を求めるようになり傍にいる事で安心感を覚えます。
私たち保育者は、一人ひとりの生活の流れを意識しながら要求や欲求が満たされるよう応答的な関わり、その中で保育者が心地良い存在となり、安心出来る基地となっている事を感じます。
自分が泣いたり求めた時に大人が反応してくれるという経験が、コミュニケーションの土台となるので泣いた時、困った時だけでない、普段の応答的な対応が喃語や言葉を話す前の段階から必要です。
一年間、子ども達が発見していく世界の面白さを保護者の皆さんとともに感じ楽しんでいきたいです。 文責:大迫