お知らせ
2023.03.30
ブログ
ネイチャーゲームリーダー養成講座に参加して
3月中旬に、日本シェアリングネイチャー協会主催の【ネイチャーゲームリーダー養成講座】に参加しました。
今年度、環境教育・SDGs担当として、野菜作りや園の自然に注目する活動、給食室と連携した食育活動などを計画してきました。より乳幼児の発達や興味関心に沿ったもの、より主体的な姿を大事にしながらの活動ができないかなと思っていた時、学生時代に参加したネイチャーゲームのことを思い出し、なにかヒントが見つかるかもしれないと参加を希望しました。
ネイチャーゲームとは、1人1人が持っている感覚を使って自然を楽しむことで、自然と人が仲良くなる活動です。160以上のゲームがあり、知識や年齢に関係なく自然を直接体験しながら自然の不思議さや面白さを感じ、自然や環境への理解を深めていきます。
ネイチャーゲームリーダーが意識することは、自然が【先生】であり、ネイチャーゲームリーダーは【自然案内人】であることです。
自然に対する感じ方は人それぞれ。リーダーは知識を一方的に与えるのではなく、わかちあいの心を大切にし、ゲームを通して【参加者】とともに自然への気付きを深めることを大事にします。心がまえとして以下の5つのポイントを教わりました。
1.「教える」よりも分かち合おう
2.受け身になろう
3.チャンスを逃さないで
4.体験第一、解説は後で
5.楽しさは学ぶ力
特に、5.楽しさは学ぶ力が心に残りました。私自身も研修中、自然の中にどっぷり浸り楽しみながら、五感を研ぎ澄ますことで新たな発見を得られました。錦ヶ丘には、園庭、ビオトープ(のはら園)など木や花、生き物がいっぱいの環境があります。この環境を活かした自然体験を、子どもたち、園の職員、そして保護者の方々とも一緒に出来たら楽しいだろうなとイメージが膨らみました。
また、これらのポイントは、日々の保育のなかで子ども達と活動するとき、遊ぶとき、主体的な保育をする保育者の立場でも同じように大切にしたいことだと感じました。それぞれ5つを、自分なりに以下のように大事にしたいと感じました。
1.目の前の自然や遊びの面白さなどを子ども達と同じ目線で一緒に分かち合いたい
2.子ども達の反応に敏感になり、自発的に興味を示す姿を待てる大人でありたい
3.子ども達が偶然の出来事に興味を持つ瞬間を逃さぬようアンテナを張りたい
4.やり方や知識を伝える前に、子どもが直接体感する場づくりを大切にしたい
5.保育士自身が「楽しい!」という感覚を持ち続けたい
研修参加後、園の活動のなかでネイチャーゲームをいろんなクラスの子ども達としてみました。
担任している2歳児の子ども達も、自然や動物への興味でいっぱいの様子でじっくり活動に参加し楽しめていました。この「楽しい!」を出発点とした直接的な自然体験の積み重ねこそが、環境問題、SDGsなどの関心につながる近道ではないかと感じていました。子ども達の学びのきっかけの1つとして、今後もネイチャーゲームを積極的に取り入れていきたいです。
参考引用文献:『シェアリングネイチャー自然のよろこびを分かち合おう』著者:ジョセフ・コーネル
文責:椎屋