給食・食育のとりくみ
給食の特色
医師でもある理事長堂園晴彦は、長年食事を中心に据えた治療方針を研究してきました。当園の給食は、その理念に沿って、食材・調味料・調理方法・提供方法にもこだわっています。園生活ではたくさんの友達を一緒に給食を食べます。ご家庭でも、できるだけご家族で食卓を囲むようにしてください。
ブログにもたくさんの給食に関する記事を掲載しています。こちらからご覧ください。また、給食費実費徴収についてはこちらの投稿をご覧ください。
調理法・献立
素材の栄養をすべて取り入れる為、野菜は皮付きのまま調理します。ごぼうやれんこんなどの根菜は香りと栄養素を閉じ込める為、蒸し炒めしてから調理します。旬の食材を積極的に取り入れ、食を通じて四季を感じることができる献立にし、揚げ物は月に2回までです。その際も、余分な油を取り入れないよう工夫します。汁や煮物は乾物からしっかり出汁をとり、出汁本来の香りや風味を味わうことが出来ます。また、この出汁をたっぷりとしみこませた高野豆腐や麩からも、良質なたんぱく質を摂取しています。
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牛乳は飲みません
当園では、牛乳の代わりに番茶を飲んでいます。骨を丈夫にするには、カルシウムとマグネシウムという2つのミネラルが必要で、そのバランスが非常に大切です。牛乳にはマグネシウムが含まれておらず代わりに、リンというミネラルが含まれています。カルシウムとリンが同時に体内に入るとカルシウムの吸収がされにくくなり、カルシウムが体内に吸収されず体外へ出てしまいます。大切なのは、カルシウムとマグネシウムをバランスよく体内に取り入れることです。当園ではカルシウムとマグネシウム両方を多く含む、いりこ・ひじき・わかめ等を使用し、カルシウムの必要摂取量を満たしています。牛乳の代わりに飲む番茶には歯を丈夫にするフッ素が多く含まれ、体を冷やすことも有りません。
食器にもこだわります
0歳児から、陶器の食器で給食を提供します。手づかみやスプーンでごはんが食べられるようになってきたこどもたちには、ユニバーサルデザインの食器を用いて食への意欲を高めるようにしています。プラスチック食器を使わないことで、乱雑に扱えば食器が割れる事も学びます。
食材
安全で素材そのものの美味しさを感じられるよう、可能な限り無農薬・地元産の野菜を使用しています。米は、白米より食物繊維と栄養素を多く摂取することが出来る5分づき米です。たまごは、ヤブサメファームの新鮮地鶏たまごです。だしに使用するいりこ・削り節・昆布・しいたけや大豆・小豆などの乾物は高品質の国産の物を使っています。ハム・ベーコン・ウィンナーは、添加物や防腐剤を使用していない、肉と塩の純粋な素材から作られたものです。醤油・味噌・塩・酢などの調味料も添加物不使用の本物を利用し、急激に血糖値を上げる白砂糖は使用せずにキビ砂糖・黒砂糖・はちみつ・メープルシロップなどの天然甘味料を使い分けています。同様に油も、トランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングは一切使用せず、オメガ-3系を多く含む米油・オリーブ油・ごま油を使用しています。(その他の仕入れ業者:敬愛食品、ニコニコ畑、チョーコーしょうゆ、やさい村、肉の一真、澤田農園、南州農場など)
合鴨米 | 澤田農園(出水) | ミネラルを多く含む胚芽部分を残した五分づき米に、体内に不足しがちな、体の調子を整えるミネラルを含むひえ・あわなどの雑穀を混ぜて炊きます。 |
野菜・魚 | 敬愛食品 | 当日の朝納入された新鮮食材のみを使用しています。野菜・魚も無農薬・国産が基本です。 |
肉 | 一真 | 伊敷の生肉専門店から鹿児島県産を基本とした生肉を仕入れています。 |
南州農場 | 自社で肥育した豚を自社工場で加工した無添加(ノン・アド)のハム・ベーコン・ウィンナーを使用しています。 | |
卵 | ヤブサメファーム | 飼料だけでなく鶏の生育環境にもこだわり、ストレスをかけないように育てられた鶏の安全な卵です。 |
食育活動
五感に働きかける食育活動を季節ごとに行っています。青空カレー(5月)、そうめん流し(8月)、さんまの丸焼き(9月)などは、園全体でとりくみ、食事の楽しさを味わいます。そのほか、ごはん・おやつ・親子クッキング、あく巻づくり、大豆・豆腐作り、ぬか漬・梅干し漬け、もちつきなどの活動をクラスの状況に合わせて行います。園庭などで野菜を育てる過程で草むしりや水遣りを行ったり、月に1度の粗食の日を設けることで、食物を育てることの苦労や食べ物への感謝の気持ちを育てます。