ICTと子どもの発達について

先月末に鹿児島市北部地域子育て支援の連絡会に参加する機会がありました。その中で増田クリニック院長:増田彰則氏による『メディアが子どもに及ぼす影響』について乳幼児のメディア使用調査から見えてきた実態について講話がありました。現在この心療内科では、生活リズムの乱れや睡眠不足、イライラしてキレやすい、勉強に身が入らない等といった症状の子どもが300〜350人程通院しているそうです。ネットやゲーム依存が原因ですが、通院途中で来なくなり治療にならず、小中学生では遅い問題だとの見解でした。

 

※ここでいう”メディア”とは、「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指します。以降は、”ICT”という書き方で統一します。

 

とは言っても、世界中で仕事にも娯楽にも根付いているICTです。子ども達が大人になった時には、更に必要不可欠な存在になっていることは想像できます。

必要なのは、ICTを完全に子どもから取り上げる事ではなく、ICTの良い所も悪い所も知った大人が、上手な付き合い方を教えていくことではないでしょうか。

今回は、両方の側面から見た上で、講話の内容について触れたいと思います。

 

 

乳幼児からICT(ゲーム、SNSなど)に長時間夢中になると❓

1:アイコンタクトと話しかけ・応答の減少→愛着が育ちにくい

愛着とは…

乳幼児は、いつもそばで見守ってくれ、必要な時に助けてくれる存在に特別な結びつき(愛着)を持つようになります。

乳幼児にとって・スキンシップ・他の子どもとの遊び・遊びを通してのコミュニケーションが大切です。

 

2:安定した睡眠が取りづらくなる

寝る前に光を放つ画面(TV・ゲーム・タブレット・スマホ)を見ると生活リズムを崩し寝つきが悪くなります。ゲームやスマホをする時間の割合は、寝つきの悪さや寝る時間に影響するデータもあるそうです。

子どもにとって睡眠は、脳を創り、脳の働きを育て、脳の働きを守る役割があります。睡眠は子どもの脳の発達の時間であり、脳の働きを守る為に重要です。

睡眠の質が落ちると…○イライラしやすくなる ○衝動的で過度に活発になる

(参照:子どもの睡眠/E-ヘルスネット)

 

3:言語能力、社会性の発達に遅れが出る場合もある

3歳未満の子どもが、1日にテレビを長時間見ていると注意欠陥や、学習障害、衝動性の上昇、自己コントロール能力の低下が引き起こされる報告もあるそうです。大人が子どもの前でゲームやスマホをしたり熱中したりする事も、原因の一つに挙げられるとの事でした。

今できることの一部紹介(研修資料より参照)

1:スマホを使わないで遊ぶ時間も作る。大人や同年齢の子とコミュニケーションを取ったり、大人に抱きしめられたりする。

2:五感が育つように、自然の中で遊びを通しての体験をさせる。

3:子どもの前でスマホ等に熱中している姿を見せない。使用する際は、ルールを守り親子で守る。

日常生活に欠かせないICT…上記のようなことは分かっていても、すぐにやめることは難しいですね。乳幼児のICT使用調査からみえてきた実態を聴くと、使用状況によっては、子どもの発達に悪影響を及ぼしかねないものだと改めて実感しました。別の小児科医の先生も「メディアにむしばまれる子どもたち」という本の中で、大人には便利な電子機器が、子どもにとっては「心身の成長発達を脅かしかねない前代未聞の問題」であることを突き止められこの10年深刻さを訴え続けているそうです。慢性疲労があり、無気力で表情が乏しい子ども達が増えてきている、と先生は感じているそうです。原因がICTの場合、重大な病気として検査が必要ではなく、ICTと距離をおき、早寝早起き、朝食をとることで十分回復できるそうです。問題の本質さえしっかり認識出来れば、子ども達は元気に逞しく育つ事ができ、苦しむ子ども達も十分に回復できるのです。

 

乳幼児期の成長にとって欠かせない【遊び】

五感を使い、身体を動かし、人と関わる事が乳幼児期の遊びです。外で遊び、おもちゃや本と触れ合い、砂場で遊ぶ等、様々な体験をする事が脳や身体の発達にも不可欠だと分かりました。悪いのは『メディア漬け』になる事で、ICT全体が悪いのではありません。ICTの発達により私たちの生活は豊かになっていることは確かです。子ども達が大人になる頃には、生活の中心にICTが存在する社会になると思われます。その時にICTと上手に付き合い幸せに生きていくための、土壌作りが乳幼児期には大切になります。

今後も変化を続けるICTと、ご家庭でもうまく付き合い利用していけるようにする事が大切です。お子様が大きくなるまでは親子で一緒に楽しみ、年齢や発達に合った質の良いものを選んだり、使用時間などの約束を決めたりと、幼いうちから家族でICTの使い方を考えていけたらいいですね。

 

ちなみに…

youtubeは、13歳未満の使用は推奨されていないそうです。関連動画が次々出てくる仕組みのため、子どもには見せたくないような動画に飛ぶことも…。youtubeの運営会社が用意した、子ども向けの「youtubekids」というアプリがあります。

また、tiktokというSNSも同じような仕組みです。こちらのアプリは、ペアレンタルコントロール設定が出来るそうです。使用時間の制限や、未成年に不適切な動画のフィルタリング、検索制限などができます。

小学生の間で流行しているゲームも、対象年齢が決まっていることが多いです。大人も楽しめる素敵なゲームが多いですが、今一度、子どもにとってはどんな内容か見直してみることも必要かもしれません。

 

文責:大迫

 

うめ組(1歳児) 「自分で」という気持ちに応える

最近、衣服の着脱、靴や靴下を履く、手を洗うなど身の回りのことに意欲的に取り組む姿が多くみられるようになってきました。

自分でやりたい気持ちを支えられるよう、着替えの服の前後や裏表を整えて置くことで、自分のペースで着替える姿が見れます。

 

時には、

自分でしたいけど、思うようにできない

と葛藤することもありますが、様々なことに挑戦する子どもたち。

 

着替えの際に、こんな場面があります。

 

①「じぶんでする!」

洋服を着ること、脱ぐことが難しそうだったので手伝おうとすると嫌がり、「じぶんでする!」と伝える。

【自我や自立心の発達】

まずは1人で取り組む姿を見守り、待ちます。

自分でやってみて、やっぱり難しいと感じた時

「少しお手伝いしようか?」と声をかけたり、さりげなくサポートすることで、自分でできた!!という達成感や自信に繋がります。

 

②「着替えたくない!」

お気に入りの洋服だから脱ぎたくない、今着替える気分ではないという時があります。

どうしても着替えたくないという時は、無理にすることはしていません。その気持ちを受け止め、「お昼寝終わってから着替えようか」などと時間を変えることで、気持ちが変わり、着替えられることが多いです。

一人ひとりのやり方やペースを尊重しています。

 

保護者の皆様からも

 

「この前自分で靴下を履こうとがんばっていました!」

「最近着替えを自分で行い、手伝おうとすると怒ります」

 

という話をよく耳にします。子どもたちの成長を感じることができて嬉しいです。

その日、その時間によって子どもたちの気持ちも違うと思いますが、もしご家庭で上記のようなことがあったら、お試しください。

 

また、洋服の前後が逆になっていても、「がんばったね」「じぶんでできたね」と声をかけてあげてください。

できたことを一緒に喜ぶ、自分で意欲的に着替えられたこと、自分でしようと挑戦したことを認めてもらえることで自信や意欲に繋がっていくようです。

やり遂げた後の、自信に満ち溢れ、満足そうな表情は素敵です。

文責:市来

本日のメニュー⭐︎1/27

本日のメニューは”菜の花入り蒸し魚””ほうれん草の白和え””白菜のみそ汁”でした。

菜の花入り蒸し魚は、鯛を使用しました。白ワインをふり、菜の花とにんにく、塩麹をのせ蒸しました。とても身が柔らかく、菜の花も美味しくとても食べやすい一品になりました。

ほうれん草の白和えは、橋口農園のほうれん草と人参をたっぷりと使用しました。麦味噌、濃口醤油、きび糖、ねりごまをあわせた調味料で味付けをしました。人参・干し椎茸は、椎茸の戻し汁と醤油、みりんで煮てから合わせました。

 

おやつは”豆乳黒糖カヌレ風”でした。

豆乳と黒糖を使って、生地を作りました。温度を調節しながら焼くのが難しく、なかなかうまくいきませんでした。スチームコンベクションをこまめにみながら温度調節を行い、約50分ほど焼きました。どうしたらうまく焼けるか考えながら焼きました。

一度焼いた生地に、蜂蜜を塗り、さらに焼きました。なかなかパリッとならず苦戦しましたが、みんな美味しい!と言ってくれたのでとても安心しました。大変なおやつでしたが、その分美味しいの声が心に響きました、、、!

文責 大西

園内研修 映画「食の安全を守る人々」

1月14・15日(金・土)、園内研修『食の安全を守る人々』自主上映会を行いました。農薬のこと、遺伝子組み換え作物のこと、韓国での学校給食食材有機転換の政策、初めて知る内容も多かったです。

栄養士2名は昨年中この映画をガーデンズシネマで視聴したあと、より多くの方々へ食の安全についてお伝えしたい!、参加者1人1人にできることを考えていただきたい!、食を通じてより安心安全なこどもの未来の為に園で何ができるか考えるきっかけにしたい!という思いを抱きました。映画の内容だけでなく、医師の理事長の思いも詰まった、「錦ヶ丘の食」について関連法人等多くの人に知っていただくため、栄養士はじめ、こども園職員・保育園・まふぃん・ナガヤタワーの職員そして保護者と幅広い対象者が参加した研修会でした。足を運んでくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

 

研修のねらい


福元栄養士を中心に、両園の栄養士3人で以下のねらいをたてて準備に取り組んできました。

【研修のねらい】

・農薬や遺伝子組み換え作物等が身体にどのような影響をもたらす可能性があるのか知ってもらう。

・錦ヶ丘で行っている“食”の取り組みを知ってもらう。

・では何故そのような取り組みを行うべきなのか知ってもらう。

・“食”について改めて考える機会にしてもらうとともに、未来の子どもたちのために全員で考えていく必要があることを理解してもらう

 

映画『食の安全を守る人々』


この映画は、日本と海外の農業と食を題材にしたドキュメンタリー映画で、元農林水産大臣の山田正彦氏が主となり日本のみならず世界各国を取材します。

普段私たちがホームセンター等でも目にする機会の多い除草剤の使用が、海外では規制強化の動きになっているのに対して日本では逆に規制緩和へと動いていること。ゲノム編集食品や遺伝子組み換え作物がその記載無しに出回るようになるかもしれないこと。

メディア等であまり触れられることがない日本の食の危機が訴えられており、私たちが取り組んでいくべき“食の安全”とは何か?改めて考えることができる映画です。

栄養士より


映画上映終了後、栄養士より、錦ヶ丘ですでに行っている取り組みと今後行っていきたい取り組みについて、映画の内容を踏まえながらプレゼンテーションを行いました。

皆様も農薬や遺伝子組み換え作物がもたらす影響について、メディア等で見かける機会も今まであったのではないかと思います。それらがあまり良いものではないというイメージを持っていたとしても、日常生活の中で強い危機感を持っている人はそれほど多くないのではないでしょうか。

それは、“今すぐ”何かしら自分の身に弊害が起きるという実感がないからではないかと思うのです。だからこそ、安全基準の中であれば農薬を使うこと、遺伝子組み換え作物を作ることが当たり前になっているのではないかとも感じます。ところが、“今すぐ”でなくても、“孫やひ孫の代”で影響が起きる可能性が高い(映画より)となると、また、違った考えなければならないことであると思います。

 

「髪の毛1本も食事から」

これは錦ヶ丘で20数年前から掲げている食に対する理念です。当たり前ですが、自らが口にした食べ物が身体をつくることを改めて考えると、この理念に基づいた給食への取り組みをしていかなければならないと感じると同時に、多くの方々にも錦ヶ丘の理念を丁寧にお伝えしていきたいと感じました。

映画の後のプレゼンテーションでは、まず映画でも大々的に取り上げられていた“有機野菜・無農薬野菜”についてお話しました。私たち栄養士も、映画をきっかけに改めて有機野菜・無農薬野菜について調べ、理解を深めました。次に、給食食材について説明しました。橋口農園やにこにこ畑の有機野菜・無農薬野菜、合鴨農法で無農薬栽培されている澤田農園のお米、こだわりをもって作られている黒豚と野菜からできたゆうかり学園の餃子、必要最低限の添加物で作られた南州農場の加工肉など、まだまだありますが、錦ヶ丘ではより良い食材を信頼できる業者さんから厳選して仕入れ、給食に使用していることを説明しました。

錦ヶ丘が強いこだわりをもって「体を作る食」に取り組んでいるのは、“子どもたち”のことを第一に考えているからです。今の子どもたちの食を考えることは、これから先の未来まで考えた取り組みへと繋がることとなり、錦ヶ丘はそれを行っていく存在でありたいと考えています。

15日の午前の部には、橋口農園の橋口さんも参加してくださいました。橋口さんは、どうして有機野菜を育てようと思ったのかについてお話してくださいました。水俣に近い出水のご出身である橋口さんは、自分の毛髪から基準値以上の残留水銀が検出されたことに驚き「人に悪影響を及ぼすものを出さない農業がしたい」と40年前から有機栽培に取り組み始めたとおっしゃっていました。私たち給食室も子どもたちに悪影響のあるものを出したくありません。同じ考えをもつ生産者の方々から食材を仕入れさせていただけることに改めて感謝し、私たち調理する側もその思いを無駄にすることなく大切に子どもたちのもとへ届けていきたいと感じました。

 

今後は調理する私たち自身が給食食材の生産地を見学するなどして、“ゼロ”から見える食材の使用を増やし、有機野菜・無農薬野菜をより多く給食に取り入れるための工夫をしてまいります。今はコロナの影響で実施できていませんが、錦ヶ丘の食に対する考え方をより多くの方々へ直接お伝えしていく活動に力を入れていきたいと考えております。新園舎ができ、広くなる園庭では畑を作ったりしたいとワクワクしています。

 

今回の映画上映会を通して、私たち栄養士も多くのことを学びました。ですが、まだまだ学ぶことはたくさんあります。

知っていれば変わる意識もあれば、知らなければ何も変わらない・変えられないかもしれません。だからこそ、食について興味を持ち、様々な視点で考えられるようにしておくことが大切なのではないかと思います。

研修の最後にもお伝えしたように、私たち栄養士だけでなく、全職員・子どもたち・保護者の皆様とともに更に食に学びを深めていきたいです。

文責:こども園栄養士 米澤

保育園栄養士 大西

本日のメニュー⭐︎1/25.26

1/25のメニューは”鶏肉のオレンジ焼き””山芋とラディッシュのサラダ””豆々スープ”でした。

鶏肉のオレンジ焼きは、ムネ肉を使用しました。マーマーレードジャムと濃口醤油、酒、にんにく、生姜に漬け込み焼きました。ムネ肉は少しパサパサすることがあるので、焼いた際にでた肉汁を鍋に入れとろみをつけ、お肉と絡めました。そうすることで、パサパサ感が気にならなくなり、とても食べやすくなります。

山芋とラディッシュのサラダは、みじん切りにして火を通した玉葱、パセリ、そしてスチームかけて、蒸した橋口農園の人参とこども園で採れたラディッシュを使用しました。とても野菜が甘く美味しいサラダになりました。

豆々スープは、大豆やひよこ豆を入れました。スープに、ラディッシュの葉を入れるなど野菜を余すことなく使いました。出汁が効いた美味しいスープでした。

おらつは”手作りチーズフランス”でした。

北海道産の小麦を100%使用したゆめちからブランドで生地を作りました。新しいこね機を使って、生地の柔らかさをみながら作り、発酵させました。綺麗に発酵した生地にチーズを混ぜ、さらにチーズを包んで丸め上からもチーズをかけ焼きました。チーズがたっぷりなパンになり、焼いてるときからとてもいい香りが広がりました。焼き上がったパンはとってもふわふわで美味しく、沢山おかわりを作りましたが、全部食べてくれました!とても嬉しかったです!

 

 

そして、1/26のメニューは、【ランチBOXの日】で”ツナロールパンサンド””サンドイッチ2種類””ジャーマンポテト”オレンジ”でした。

手作りの豆乳マヨネーズとツナ、コーンを合わせ、ツナマヨをロールパンに挟みました。そして、サンドイッチは、いちごジャムとマーマーレードジャムのサンドイッチときゅうり、ハム、チーズのサンドイッチ2種類でした。

とても大変な作業でしたが、全部綺麗に子どもたちが食べてくれてとても安心しました。市販のハムは卵が含まれることがあるのですが、南州農場のハムを使用したことにより卵アレルギーの子もみんなと同じものを食べることができました。

ジャーマンポテトは、玉葱と一度スチームにかけたじゃがいもと南州農場のウインナーを使用して炒めました。マスタードを加え、さっぱりとした美味しいジャーマンポテトになりました。子どもたちの「おかわりありますか?」という声を沢山聞けて、おかわりあるよ!の声に喜んでくれている姿がとても印象的でした!

 

文責 大西

もも組(4歳児)…さくら組(5歳児)との交流活動を通して

1月はお正月や鬼火焚き等の日本の伝統行事が多く、「鬼火焚きってどんなことをするの?」「おせち料理ってなに?」と、子ども達が伝統的な行事に興味関心を持って積極的に参加できていました。また、さくら組(5歳児)の子ども達と一緒に凧作りを通して、伝統遊びの楽しさだけでなく、年上の友達と協力して活動する、友達のいい所を取り入れて遊ぶ楽しさ等も味わうことができました。

【ビニール凧作りを通して】

 

年末年始休暇に家庭で凧上げをした経験から、保育園でも『凧上げがやりたい』という意見が出たので、もも組とさくら組でビニール凧作りを計画しました。

型紙に合わせて切る過程から子ども達にしてもらうところから活動がスタート!

しかし、ビニール袋の素材がつるつるしているので上手く型を取ることができず困っていました。すると、近くでその様子を見ていたさくら組の子ども達が、「押さえてあげる!」と言って手を添えてサポートしてくれたのです。その後、アドバイスや協力してもらいながらビニール凧が完成!

また、そのことをきっかけに、他の子ども達も分からないことは自分からどうやったらいいか、さくら組の子ども達に聞いたり、いいなと思うやり方を取り入れたりしながら、試行錯誤して取り組む様子が見られました。

【異年齢保育での育ち】

 

これまでのさくら組のとの交流を通して、もも組の子ども達はたくさんのいい刺激を受けてきました。年上の友達に憧れを抱き、目標を持って取り組んだり意欲的にいい所を真似しようしたり等、色々な物事や活動への向上心がさらに高まっています。また、他者を尊重するために必要な人との関わり方や接し方が身につき、その経験から、自分が同じ立場になった時に、少しずつ自発的に同様のことができるようになってきています。

4月からはいよいよさくら組!保育園で一番年上となります。これまでの経験を生かして子ども達一人ひとりが十分に自己発揮しながら仲間と同じ目標に向かって取り組んでいくことができように、それぞれの可能性をたくさん引き出せるような保育を実践していきたいと思います。文責:迫田

 

本日のメニュー⭐︎1/24

本日の【鹿児島の日】メニューは“きびなごの南蛮漬け”“白菜のさっぱり和え”“豚汁”でした。

とても綺麗で新鮮な生のきびなごが届きました。

きびなごの旬は3回あります。5〜6月、11〜12月、1〜3月。今の時期はとても脂がのって美味しい時期です。新鮮なので臭みも全くありませんでした。

本日の南蛮漬けには南蛮酢に玉葱、ピーマン、パプリカが入り、とても色鮮やかに仕上がりました。子どもたちもよく食べてくれていました。

副菜は白菜のさっぱり和えでしたが、こちらも旬の白菜がとても甘く、塩昆布の旨みもしみ出て、子どもたちが何度もおかわりに来てくれました。

 

汁物は豚汁と、本日は郷土の味満載となりました。ここ鹿児島は海のもの山のものと本当に食材の宝庫です。郷土料理の歴史や地産地消など鹿児島の食材を子どもたちと一緒に学んでいこうと思います。

文責:福元

【ゆり組(2歳児)】自分で出来る嬉しさ

1月に入り、寒さも本格的に厳しくなってきましたが、ゆり組(2歳児)の子ども達は、お正月休みをそれぞれに楽しく過ごし、明るい笑顔で元気よく登園して来てくれました。

新年度を迎えると、3月まではあっという間に過ぎていきます。4月からはきく組に進級です!

1月からは進級を踏まえて、着替えや歯磨きなど、身の回りのことを自分で出来るように練習中です。子ども達も年上のお兄さん、お姉さん達には憧れがあるようで、はりきってチャレンジしています!

 

着替え

長袖のトレーナーは脱ぐのが難しく、「できなーい」という声があちこちから聞こえてきます。途中まで脱いで、頭で止めて、被って遊び出したり。何度も繰り返すうちに、一人で脱ぐことが出来るようになってきました!脱いだ後の洋服を畳むことは楽しいようで、みんな服を着るよりも先に畳んでいます。畳む時の合言葉は「はんぶんこ」。はんぶんこ!と言いながら、半分に折りたたみ、「出来たよ!」と誇らしげに見せてくれます。

今は、登園時に保護者の皆様に洋服を準備して頂いていますが、いずれは洋服を入れるカゴを無くし、自分でバックから洋服やタオルを取り出すようになります。カゴがなくなることにも憧れを持っていて、自分で洋服を取り出すことが誇らしく、嬉しいようです。

 

歯磨き

「プリキュアの歯ブラシ持ってきたの♪」、「ぼくはあおむし!」など、好きなキャラクターの歯ブラシで磨くことが楽しみなようで、歯磨き初日は、自分が一番に磨きたくて、競うように給食を食べていました。やりたいことのためにはいくらでも頑張れてしまうのです。歯ブラシを持ったまま動くと危ないよ!と説明すると、きちんと椅子に座り、しっかり自分で磨いています。「仕上げをお願いします」と言う姿も頼もしいものです。

 

自分の名前

こちらが話すこともしっかり理解できるようになってきているゆり組(2歳児)の子ども達。朝のおやつの時に、今までは大人が名前を呼んで「はい!」と返事していましたが、1月から自分で名前を言ってもらうようにしています。名前は言えても、名字が言えない子もいましたが、今はみんな自信を持ってフルネームを教えてくれます。元気良く答えるその表情は、とても誇らしげです。

 

一つ一つ、出来ることがどんどん増えていく子ども達。大人が手伝えば早いことも多いですが、子ども達の「自分で出来る!」「自分で出来た!」という喜びを尊重し、見守っています。お忙しい毎日だとは思いますが、お休みの日など、ゆっくり見守れる時は、「自分で出来るようになったの?」と声をかけて見守ってみてください。

出来た時は、一緒に笑って「できたねー!」と喜んであげてください。喜ぶ時のポイントは、「えらいねー」よりも「できたね」と事実を口に出して言う事です。偉いね、すごいね、ばかりだと「褒められる為にやろう」と徐々に評価を気にして動く方向へ変わってしまうこともあるのです…。

これからも、子ども達が自分で出来る充実感と、自分で出来た達成感を味わえるよう、その嬉しさを共有しながら過ごしていきたいと思います。文責:上岡

鬼火焚き

1月12日(水)、認定こども園錦ヶ丘で鬼火焚きが行われました。保育園の子ども達も一緒に参加しました。

 

鬼火焚きとは?

鬼火焚きとは、正月の七日に、大やぐらを焼いて、正月飾りについてきた悪霊(鬼)を追い払う鹿児島の伝統行事です。残り火で餅を焼いて健康を祈願するものと考えられています。(引用:薩摩半島民俗文化博物館)

大人も子どもも聞きなれないかと思い、今年は紙芝居を手作りして子どもたちへ伝えました。子どもたちの反応はどうだろう、とドキドキでしたが、予想以上に喜んで、食い入るように見ていたそうです。子どもたちにとって、口頭で伝えるだけでなく、手作りでも良いので、絵や写真を使って伝えていくことも大切だと改めて思いました。

 

 鬼火焚きの様子

鬼火焚きの残り火で餅を焼いて健康を祈願する、という由来になぞらえて、今回は餅入りのおしるこづくりもすることになりました。

そのため、こども園保育園の希望する年長児クラスの子ども達と共に、おしるこの材料を買いに行きました。

大人から聞いたおしるこの材料「餅・砂糖・小豆」を求めて、店内を歩きまわりました。何とか見つけた重たい材料を、手分けして持って帰りました。5歳児ともなると、買い物の仕方も手慣れたもの。「袋はいりません」としっかり伝える事が出来ていました。

※ 九州ではこしあんを使った場合、おしるこ 粒あんの場合は、ぜんざい と呼ぶことが多いそうです。

今回は、汁気の多いお汁だったので”おしるこ”と呼ぶことにしました。

 

そろそろ小学校への就学も近いので、お互いに進学先を確認すると、同じ小学校の子どももいました。少し照れつつも、お互いに名前を伝えて「これからよろしくね」と挨拶し合いました。保育園では就学先が同じ仲間が少ない子どもも、こども園に同じ就学先の仲間がいると分かり、ほっとしている様子でした。今後も、このような交流の機会を作りたいと思います。

 

鬼火焚き当日は、全クラス見に行きました。

 

竹の爆ぜる音、もくもくと上がる煙、火の温かさ、炎のゆらめき、木々が燃えるにおい…

年齢に関わらず、子ども達は釘付けでした。

火の温かさとリラックスするパチパチとした音に、自然と眠りにつく子も…。

火に関わる機会が減っている昨今です。火は怖いけれど、良い所もたくさんあるのだと五感を通して知ってもらえる、このような機会は大切にしたいなと改めて思います。

 

小学校の入学までに育ってほしい子どもの姿「10の姿」というものがあります。(文部科学省・厚生労働省)

今回の鬼火焚きは、⑤社会生活との関わり ⑥思考力の芽生え ⑦自然との関わり ⑧豊かな感性と表現

の育ちに関わる内容でした。その場にずっと居た鬼火焚き担当の職員がキャッチした子どもの姿には、もっとたくさんの育ちに関わる部分があったかもしれません。子どもの育ちは、人間同士・環境との関わりの中で複合的に育まれるものだからです。

 

一個人として、「鬼火焚きが出来るなんて、すばらしい!」と本当に感動します。

同時に、保育士として「鬼火焚きを行う事で、どんな子どもの育ちが見込めるか?」(※鬼火焚き一回で育つわけではありませんが、育つための土壌づくりになると思います)と考えたり、「こんな姿があったな。じゃあ、次の保育にこういったものを取り入れてみよう」と振り返ったり計画したりすることが大切です。

 

”子ども達が社会に出ても、より良い生活を自ら作り上げていくため”の、土壌づくりとして今後も職員一同、保育を工夫していこうと思います。    文責:櫻田

本日のメニュー⭐︎1/21

本日のメニューは”魚の味噌煮””かぼちゃの煮物””カブのすまし汁”でした。

魚の味噌煮は、橋口農園の有機無農薬野菜を使用しました。橋口農園は、41年ほど前からご家族で農薬も化学肥料も使わない農業に取り組まれている長い歴史をもつ農家です。とても甘くて美味しく深ネギでした。いまの野菜は霜に当たって自らが凍らないために、この時期大根もほうれん草も糖度をぐっと上げるため甘いそうです。甘くて美味しい野菜をたっぷりと使えるのは当たり前ではないことだと思うので、とても有り難く思っています。

かぼちゃの煮物は、昆布と鰹節からとった出汁を使用して煮ました。じっくりと様子を見ながら煮込むことで煮崩れしないきれいなかぼちゃの煮物になりました。出汁の旨味が効いて優しい味でした。

カブのすまし汁は、車麩を使用しました。車麩は、出汁で戻しました。三つ葉が香るとても美味しいすまし汁でした。

そして、残ったカブの葉は、ふりかけにしました。

出汁をとるのに使った鰹節とカブの葉で作ったふりかけがとても人気でした!食材を余すことなく使うということも心がけています!

 

文責 大西

本日のメニュー⭐︎1/20

本日のメニューは”白菜のトロトロ煮””スパゲティーサラダ””豆乳汁”でした。

主菜は、和風ロール白菜でしたが、急遽『白菜のトロトロ煮』に変更になりました。白菜をざっくりと少し大きめに切り、とりミンチとフードプロセッサーにかけた人参を炒めました。鰹節と昆布からとった出汁でさらに白菜がとろとろになるまで煮込みました。最後に片栗粉でとろみをつけました。白菜がトロトロになり、食べやすく生姜の効いた美味しいトロトロ煮になりした。ご飯と一緒に食べたくなる美味しい一品でした。

スパゲティーサラダは、手作りの豆乳マヨネーズを使用しました。きゅうりとコーン、ツナと子どもたちの好きな食材がたっぷりと入りとても人気でした。

豆乳汁は、錦ヶ丘で人気のお汁です。豆乳汁は、鰹節と昆布からとった出汁を使用します。麦味噌を溶かし、味を決めてから豆乳を加え、なめこでとろとろになり、心温まる美味しいお汁です。

おやつは”ふかし芋”でした。

とても甘く美味しいさつま芋が届きました。とても立派でそのままでも十分美味しかったです。さつま芋は、腹持ちがいいのでおやつにぴったりの食材です!

 

文責 大西

うめ組(1歳児)「できた!」達成感を味わう子どもたち

12月、うめ組でかずの木の活動を行いました。その活動での子どもたちの様子をお伝えします。

子どもたちにかずの木とトレイを渡して活動をスタートしました。色の異なる1~10の長さのかずの木を自由に選び、トレイに置いていく子どもたち。

大人の「ぴったり入るかな?」の声掛けに、子どもたちは次第に「ぴったり入らない!」という状況に直面しました。トレイの空いたスペースを埋める為に、手に取ったかずの木を入れようとするけれど…「ながーい!!」と言う子どもや首を傾げて悩む子どももいました。

この長さのかずの木なら入るかな…と試行錯誤を繰り返しながら、ぴったり入った瞬間「できた!」という達成感を得ることが出来ました。完成したことにより自信とコツを掴んだ子どもは、近くの友だちに「これだよ!」と教え合う姿が見られました。友だちと考え話し合いながら、協力して完成することができ保育者に「みて!できた!」と伝えに来てくれました。

1つのトレイが完成すると、「もう一回!」と新しいトレイで挑戦する子どももいました。

他にも、かずの木を積み木のように積んだり立てたりして、集中して遊ぶ子どももいました。

 

Hちゃんは立てていたかずの木が倒れると、顔も横に倒して「たおれちゃった!」と楽しそうに微笑んでいました。

Mちゃんは積み重ねたかずの木を「キリン」に見立てて遊びました。

かずの木の活動を通して、「ぴったり入れること」を楽しんだり「積み木のように遊ぶこと」を楽しんだりと、一人ひとりの子どもの想像力や思考力がその子どものトレイの中に表現されていたと思いました。また、友だちとの関わりや、1~10のかずの木から好きな長さや色のかずの木を選ぶことも、長さや色に触れるとともに子どもが自分で選択して決めることが出来る良い機会になりました。

今後も、子どもたちが友だちと関わり合いながら活動に集中して取り組み、達成感や自己肯定感を得られるよう遊びを展開していきたいと思います。

(文責 松添)

本日のメニュー⭐︎1/19

本日のメニューは”魚の香草焼き””ルッコラ入りマッシュポテト””ジュリエンヌスープ”でした。

魚の香草焼きは、あじににんにく.塩.こしょうで下味をつけました。魚は地粉を水で溶いた液体に入れ、乾燥バジルを混ぜたパン粉をつけて、オリーブ油で焼きました。バジルの香りが魚の臭みを消し、外はカリッと中はジューシーに仕上がりました。

地粉は、国産小麦100%使用しており中力粉になります。関東産の小麦を味わい深い部分まで挽き込み、原料本来の味が生きている自然の色をした小麦粉です。

ルッコラ入りマッシュポテトは、マッシュポテトを作り、ルッコラのペーストを混ぜました。

ルッコラは、ピリっと辛くごまのような香りがあり、生でサラダや肉料理の付け合わせなどにいいです。

今日は、ルッコラをさっと茹で、オリーブ油.粉チーズでペースト状にしました。マッシュポテトのアクセントになり、美味しく仕上がりました。

ジュリエンヌスープは、白菜.玉葱.人参.絹さやが入りました。人参は、橋口農園さんの有機無農薬野菜で甘くて美味しい人参でした。野菜の旨みたっぷりの優しいスープは、大人気でした。

おやつは、青のりトーストでした。長島産の鮮度にいい青のりで作られた佃煮を使用しました。パンに海苔とチーズがマッチして良く食べていました。おやつだけでなく、おつまみにもオススメです。

文責:森

 

見立て遊びの広がり(ゆり組・2歳児クラス)

最近は子どもたちの中で友達という存在が大きくなり、「一緒に遊ぼう」と遊びに誘ったり、手を繋いだりして遊ぶことが増えてきました。

 

また、12月に入ってから「見立て遊び」や「ごっこ遊び」に夢中になっています。その中で友達と言葉のやりとりを楽しんだり、見立てたものを使って遊んだりとイメージを膨らませながら、友達と思いを共有して遊ぶ楽しさを味わっているように感じます。

(ケーキに見立てて友達の誕生日をお祝いする様子)

 

?見立て遊びとは
コップを見てジュースが入っているように飲んだ振りをしたり、積木を持って電車やバスのように走らせたりと実際にないものを、あたかもあるもののように見立てて遊ぶことです。子ども達の生活の中で経験したことが強く反映されます。

(積み木で作った枠をお風呂に見立ててみんなで入った様子)

(ケーキに見立てろうそくを吹き消す様子)

 

?ごっこ遊びとは
おままごとやお店屋さんなど何かになりきって遊ぶ再現遊びのひとつで「見たて遊び」の延長にある遊びといわれています。
見立て遊びのイメージの中に「設定」が生まれ、その設定に基づき「おかあさん」や「運転手」などになりきって遊ぶのです。

(もちつきごっこを楽しむ様子)


「いらっしゃいませ」

お隣のこども園へ遊びに行ったときのことです。

砂場で料理を作っていると、木の家を発見したこども達。

すぐさま入り、お店屋さんごっこがスタートしました。

大きな鍋でカレーを作る「料理長」と皿を並べる「お店屋さん」、その他に机に座る「お客さん」や外から買いに来る「お客さん」まで、子ども達の中で自然に役になりきって遊んでいました。

言葉は少ないものの、みんなでイメージを共有し、自分の中でなりきって遊ぶ子ども達の表情がとても楽しそうだったので、思わず「こんにちは~」とお客さんのようにお店の中へ。

すると「いらっしゃいませ!」と元気な声が返ってきました。

お店では定員さんがすぐさま登場。

「なにが食べたいですか?」と聞かれ、

「カレーが食べたいです」と答えると

「はい!分かりました」と言ってすぐさま料理長の下へ行き、

その後すぐに私へカレーを届けてくれました。

 

きっと、「カレー屋さん」としてごっこ遊びを楽しんだ子、「なにかのお店屋さん」として楽しんだ子、「砂をご飯に見立てて作る」ことを楽しんだ子、とそれぞれ楽しみ方は違うと思います。

 

しかし、1つの家の中で友達と「見立て」「ごっこ」遊びをする楽しさや、友達と同じ設定の中で役になりきる楽しさなど味わうことができたのではないかと感じます。


 

見立て・ごっこあそびを通して友達とのやりとりが増え、友達と遊ぶ楽しさを味わっている子ども達。

自分がやりたいことと友達がやりたいことが違い、トラブルになることももちろんありますが、保育者が気持ちを受け止めることで、再び遊び始めています。

今後も子ども達の見立て・ごっこ遊びの広がりを見守り、一緒に楽しんでいきたいと思います。

 

文責:田中

本日のメニュー⭐︎1/17

本日のメニューは”みそおでん””かき玉とろろ汁”でした。

みそおでんは、昆布と7種類の鰹節が合わさった混合出汁を使用して出汁をとりました。そして、里芋や大根、ちくわ、鶏肉、こんにゃくなどたくさんの食材を使用しました。八丁味噌を使い、優しい味のおでんでした。寒い時期にぴったりの心温まるメニューになりました。

主任が、今日はどんな味噌を使ったんですか?と興味をもち、栄養士まで尋ねに来ました。八丁味噌を使ったと伝えると、どんな味噌か子どもたちも教えよう!とプリントを作ってくれました。ここの県の味噌はこんな味がするんだよ、と味噌の食べ比べも面白いなと思いました。

かき玉とろろ汁は、玉ねぎと豆腐、とろろ昆布と卵が入った人気のお汁です。今日もたくさん食べてくれました。

おやつは”クリームチーズサンド”でした。

クリームチーズとブルーベリージャムを合わせ、食パンに塗り挟むだけのシンプルなおやつです。とても簡単なので、時間がない日のおやつなど、ぜひお試しください!

 

文責 大西

本日メニュー⭐︎1/15

本日のメニューは”セロリのシチュー””バナナ”でした。

セロリのシチューには、合い挽き肉.セロリ.玉葱.トマト缶.南州農場さんのウインナーが入りました。セロリと玉葱をみじん切りにして、にんにくと炒めます。臭みがなくなるまで炒め、ひき肉を入れさらに炒めました。

トマト缶.水.洋風だしを加えて、よく煮込みます。味付けは野菜の甘みを活かし、塩.とろけるチーズ.エバミルクを最後に入れ、仕上げました。子ども達の苦手な野菜の、セロリが沢山入るシチューですが、トマトの酸味もチーズなどでまろやかになり大人気でした。

デザートのバナナも、よく食べていました。今日は、とにかく早く煮込まないと、美味しく仕上がらないメニューだったので、いつもより長い時間、煮込む香りがしていました。子ども達が、今日は何?と聞きに来て楽しみにしていたので、美味しい料理を作りたいと力が入りました。近くで声が聞こえて、いい環境だなとしみじみ思うことでした。

昨日から、食の安全を守る人々という映画を見て、職員、保護者を含め研修をしています。農薬や、遺伝子組み換えのことについて学び、今の子ども達から食の改革をしなくてはと強く思いました。髪の毛一本も食事からの理念のもと、職員全体で真摯に取り組んでいきたいと思います。足を運んで下さった方、ありがとうございました。

文責:森

 

 

ゆり組(2歳児クラス)の冬の製作

12月の様子

12月といえば、やっぱりクリスマス!みんな、うれしい楽しいクリスマスを過ごしたことと思います♪クリスマスが来る前から、子ども達は「いい子の所にサンタさんが来るんだって!」、「〇〇は◇◇がほしいってお願いしたの!」と友達同士で話をしていました。また、「ジングルベル」や「あわてんぼうのサンタクロース」などのクリスマスソングも自作の歌詞で楽しんでいました。

クリスマスが大好きな子ども達と一緒に、少しでもクリスマスを満喫しようと、クリスマスより一足先に、ゆり組室内にみんなでクリスマスツリーを作りました。

三角に切った緑の色画用紙に、思い思いに好きなシールを選んで貼りました。クレヨンで好きなように色付けした子もいます。園内にあるクリスマスツリーを見て、イメージを膨らませ、みんな自分で作ってみよう!という意欲に溢れていました。

製作に入ると、指先を思い通りに動かすことが上手になってきていて、小さいサイズのシールや剥がしにくい質のものも自分で剥がして貼ることが出来ていました。

ツリーが出来ると、今度は子ども達から「サンタさんもトナカイさんも作りたい!」との声が上がり、自分の手形、足形にサンタさん、トナカイさん、スノーマンを描きました。

われ先に!と装飾を始める子ども達。同じパーツを使っているはずなのに、同じ顔は一つもありません。それぞれが思いのままにサンタさん達の顔を作り上げました。

それぞれ違う位置に目や鼻をつけて、オリジナルの顔を完成させていたことには驚かされました。子どもの発想力には脱帽です。大人になるにつれ、山は緑、太陽は赤や橙色、海は青などの固定概念にとらわれて、「自由に色付けどうぞ!」と言われると案外困ってしまうものです。

ですが、子ども達は「自由にどうぞ!」と言われたら、自由に出来てしまうのです。子どもの力を信じて、伸びやかにチャレンジしてもらい、自分の力を信じて自信に満ち溢れながら成長できるよう、私自身の固定概念を取っ払っていきたいと思います。 文責:上岡

本日のメニュー⭐︎1/13

本日のメニューは、お節料理の”昆布巻き””紅白なます””煮豆””車麩のすまし汁”でした。

お節料理は本来、お正月だけのものではありませんでした。元旦や五節句などの節目を祝うため、神様にお供えして食べるものを「御節供(おせちく)」と呼んでいたそうです。江戸時代にこの行事が庶民に広まると、一年の節目で一番大切なお正月にふるまわれる料理を「お節料理」と呼ぶようになったそうです。

 

昆布巻きは、鯖を生姜.酒.みりん.醤油に漬け込み、昆布で巻きました。巻いてから、きび糖.みりん.醤油で柔らかくなるまで煮込んだので、子ども達もよく食べていました。「こぶ」は「よろこぶ」に通ずるとして、縁起が良いとされています。

紅白なますは、橋口農園さんの有機無農薬大根と人参を使用しました。大根はみずみずしく、人参も甘く美味しいなますに仕上がりました。酢ときび糖に、塩に漬け込んだ柚子加え、いいアクセントになりました。

煮豆は、マメに勤勉で健康に、暮らせるようにとの願いが込められています。

まだまだ、一つ一つの料理に願いが込められています。日本の伝統として子ども達に伝えていきたいです。

おやつは、黒糖レーズンパンでした。朝から仕込みましたが、今日は気温が低く発酵に時間がかかりました。発酵がなかなかでしたが。黒糖とレーズンがぴったりで大人気でした。

文責:森

 

 

硬筆の時間(年長さくら組)

毎年、年長クラスは12月から講師を招き【硬筆の時間】がスタートします。今年度は、毎週月曜日に10人ずつ、30分交代で行なっています。普段の遊びや活動とは違って、少し静かでちょっぴり背筋を伸ばしてピシッとなる時間。子ども達も、その雰囲気を味わいながら意欲的に参加できています。

 

硬筆をスタートするにあたって、子ども達には、筆箱・鉛筆(キャップ付き)2本・消しゴム・鉛筆削り・下敷きを一人ひとりに用意。やはり、『自分の物』って嬉しいですよね。触りたい!使ってみたい!という気持ちが強くなって、硬筆に集中できなくなる子もいるかもしれないと予想し、事前に【用具】に慣れることから始めました。

更に、硬筆の時間の過ごし方(態度や姿勢)を説明し、どのようにすればよいかを考えてもらい、

1.椅子に正しい姿勢で座る。

2.硬筆の先生の話を聞く。

3.硬筆の時間はおしゃべりをしない。

この3つを子ども達と約束しました。

 

初回から数えて、3回の硬筆が終了しました。回を重ねるごとに子ども達も慣れ、上記の約束を十分に意識しながら取り組めているのを感じます。硬筆に取り組む姿を見守っていて気付いたことがいくつかあります。

○字を書く時の姿勢。

机と顔(目)の距離が近い子。書いた字が見えないという訳ではなく、正しく書けているか…という確認から自然と字を書く手元に視線が近くなっている様でした。その都度、背筋を伸ばして書くよう声をかけました。

○“マス”の中に字を書く。

普段は、白い紙に自由な大きさで書いていた子ども達にとっては、マスの中に収めて書くというのは少し難しいようでした。バランスをとりやすいよう点線で十字が引いてあったのですが、その線がある事でマスの区切りが分かりずらく戸惑ってしまう子もいました。しかし、1度体験することでしっかりと経験になっていたようです。次の時間には、全員がマスの中に収めて書くことが出来ていました。

○先生の話を聞きながら、活動に取り組む。

ひらがなの説明を聞いて、先生の『はい、プリントに書いてください。』で書く。『はい、では次の字を言います。』で顔をあげて話を聞く。先生の言葉1つ1つをしっかりと聞いていないと、【今、何をするのか】ということが分からなくなってしまいます。後ろから、子ども達を見ていると姿勢や顔の向きで『あ、ちゃんと先生の話が聞けてるな』『あれ、違うことしてる』『聞いてないな…』というのが手に取るように分かりました。

 

普段の遊びや活動では、私自身も気付けていない子どもの姿だったので、またこれからの硬筆の時間やその他の活動の中で、必要に応じて声かけや援助をしていきたいと思いました。

 

この硬筆の時間は、<文字への関心を高める・文字を書く楽しさを知る>ということが1番の目的です。しかし、それだけでなくこの時間を通して、少しでも学校授業のような雰囲気を感じながら、前に立つ人の話に集中する・話を理解して活動に取り組む・姿勢を保つなどを、子ども達の中で意識して取り組んでもらいたいです。

私自身、保育の中で子ども達に見せるための字を書くことが日々あります。文字の【とめ・はね・はらい】を意識しながら、丁寧なひらがなを子ども達に示せるよう気をつけていこうと思います。

文責:中江

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