本日のメニュー⭐︎9/30

本日のメニューは”三色そぼろ弁当””大根の浅漬け””バナナ”でランチBOXの日でした。

三色そぼろ弁当は、卵・お肉・高菜の3種類でした。卵は味付けをした後、スチームコンベクションにかけ炒り卵にしました。高菜は、ごま油で炒めた後、鰹節とごまをふりかけ混ぜました。大根の浅漬けは、大根と人参を使用し、塩昆布・酢・きび糖に漬けました。

とても天気が良く、子どもたちは外でご飯を食べていました。三色そぼろ弁当と、彩りも綺麗だったので、ランチボックスの蓋を開けたときに、子どもたちがどんな表情をするのかカメラを持って見に行きました!

蓋を開けた瞬間に「わーーー!!」と嬉しそうに笑顔を見せてくれる子や「美味しそう!!!」とすぐに食べ始める子など、みんなそれぞれで、とても喜んでくれました。「これってどうやって作ってるの?」と質問をしてくれる子が多く、興味を持ってくれているのだなと思いました。子どもたちが分かりやすいように伝えられるよう、私自身も勉強が必要だな、頑張ろうと思いました!

いつもとは違う環境で食べることで、子どもたちも嬉しさが増したのか、沢山おかわりにきてくれました。全てのランチボックスを三色しっかり盛り付けをして、大変な作業ではありましたが、子どもたちがこのように満面の笑みで喜んでくれてとても嬉しく思いました。

 

おやつは”マーブルクッキー”でした。

しっかりとマーブルになるように丁寧に作りました。クッキーを焼き始めると、「いいにおーい!」と給食室の前に座ってずっと香りを嗅いでいる子や今日のおやつなに!?ととても嬉しそうに聞きにきてくれる子がいて、その姿にとても癒され元気をもらえました。少し甘さ控えめとなり、子どもたちが食べてくれるかとても不安でしたが、おかわりもたくさん食べてくれました!

文責 大西

本日のメニュー⭐︎9/29

本日のメニューは”魚の竜田揚げ””野菜の揚げ浸し””ふのりのみそ汁”でした。

魚の竜田揚げは、醤油・酒・きび糖・みりんと切った生姜を加え、漬け込みました。身がとてもふっくらとしていて柔らかく、味が染みていて美味しい竜田揚げになりました。

野菜の揚げ浸しは、なす・赤パプリカ・長芋を素揚げしました。なすは、味が染み込みやすいように切り込みを入れて揚げました。昆布と鰹節からとった出汁に調味料を加え、味を濃いめに作り、浸しました。出汁がしっかりと染み込むことで食べやすくなったのか、野菜のおかわりにもきてくれました。

 

魚を揚げていると、もも組が「いいにおーい!」「今日の給食なにー?」と言って給食室に集まってきました。沢山作ってねー!楽しみー!という声がたくさん聞こえてきて、子どもたちの笑顔に癒され、給食室全員が活力をもらえました。子どもたちの楽しみにしてくれている姿や食べている様子などを実際に目で見ることができるのが、私たちのモチベーションになっています。

明日は、ランチBOXの日です。給食室から美味しいご飯だけでなく、子どもたちの食欲が高まるようないい香りも届けられるようにしたいと思います!

文責 大西

関わりから豊かな言葉、表現へ(うめ組・一歳児)

 先日、園内研修として講師・高山静子先生(東洋大学)のオンライン講座「子どもと保護者への関わりを学ぶ」を職員一同、受講しました。(主催:こどものとも社)保育者としての言葉かけ、関わり方を考える機会となりました。

子どもにとって保育園は初めての社会であり、保育者は日々の中で深く関わりを持つ他者です。

そんな子どもたちには保育者の関わりは、子どもたちの一生に影響するとありました。保育者からの言葉、保育者がしていることが、子どもの自分に対するイメージや子どもが人と関わるときの行動・価値観に影響などを及ぼすそうです。

最近、子どもたち同士での言葉のやり取りが盛んに見られるようになってきました。

子どもが友だちへ興味を示し、友だちが困っているとすぐに気付き「だいじょーぶ?」と顔を覗いたり、眉を下げて困った表情を一緒に浮かべ「いたい?いたいね」と友だちの気持ちに共感し何度も頷いたりしています。

下の写真は、雲梯での遊びを楽しむ子どもたちの様子です。保育者は子どもを持ち上げて子どもが両手で棒を掴んだことを確認し、子どもの力で動けるようにそっと体を支えます。保育者の補助の下、腕や足の力を使いながら安全に棒から棒へ片手ずつ移動しています。この時に、無言で支えるのではなく「ぶら下がれたね」とできた喜びを共有しています。

その後、Aちゃんは自分で棒を掴もうと、ジャンプしていました。すると、Yちゃんは保育者がしていた様に、Aちゃんを後ろから持ち上げようとしています。

「届かない!」とAちゃんが高さのある柱の上に乗ると、Yちゃんは棒をしっかり掴めるかAちゃんの様子を心配そうに見守っています。

Aちゃんが雲梯の棒を両手で掴むと「すごーい!やったね!」と拍手して喜ぶYちゃんの姿がありました。

 このように、子どもは有能な学び手です。年上の子どもたちに憧れを抱いていたり、「自分でできた!」が増える事に喜びを感じたりしています。そのため、子どもにとって憧れの行動モデルとなるのは身近な保育者が最も影響を受けやすい存在です。

例としてこの場面でYちゃんは、行動モデルとして保育者の子供を補助する姿(行動)と言葉を捉えていることが分かります。

子どもの語彙数や言葉をより豊かにするには、保育者が一方的に話しかけては意味が無いそうです。また、保育者の問いかけに子どもが「はい」「いいえ」で応えられることも子どもの脳の発達には効果が無いと学びました。

遊びを通して子どもが今、興味を持っている「もの、ひと、こと」について、保育者が応答的な関わりをすることが、相手を尊重し自己決定を促す関わりになります。すなわち、子どもが「はい」「いいえ」以外の言葉で一緒に話す(会話のキャッチボール)ことが大切だそうです。

 この研修を受講してから、より子どもが自分の言葉で気持ちや考えを表現し伝えられるよう言葉掛けを意識し、子どもと対話(コミュニケーション)を図り、子どもの自律性や関係性、有能感が育まれるように努めていきたいです。

(引用 「改訂 保育者の関わりの理論と実践」高山静子 郁洋舎)

(文責 松添)

本日のメニュー⭐︎9/28

本日のメニューは”厚揚げのねぎ味噌焼き””五目豆””車麩のすまし汁”でした。

厚揚げのねぎ味噌焼きは、フードプロセッサーにかけた深ネギと麦味噌・赤味噌・酒・みりん・きび糖でタレを作りました。厚揚げにしっかりとタレをぬり焼くことで、味噌の風味をしっかりと感じれて、ご飯の進む一品になります。麦味噌だけでなく赤味噌を加えることで、よりコクが出て美味しくなるのでオススメです。

五目豆は、乾燥大豆を使用し、圧力鍋にかけました。そして、ごぼうは蒸し煮をしてから使用しました。料理は、細かな一手間で美味しさが増します。子どもたちに美味しいご飯を提供できるよう、長年してきた調理方法の工夫です。これらの調理方法をこれからも大事にしていきたいと思います。

 

おやつは”ピザトースト”でした。

食パンにケチャップとトマトピューレなどを合わせたタレぬり、玉葱、ピーマン、ベーコン、そしてチーズをのせて焼きました。ピーマンの苦味をチーズが消してくれて、とても食べやすいピザトーストになりました。おかわりも沢山作りましたが、どのクラスもおかわりに何度も来てくれて、すぐに完売しました。

文責 大西

本日のメニュー⭐︎9/27

本日のメニューは”鶏肉となすの南蛮煮””さつま芋の甘煮””えのきだけの味噌汁”でした。

鶏肉となすの南蛮煮は、鶏肉は一度片栗粉をつけてスチームコンベクションで焼き、ナスも油をかけて混ぜ、スチームコンベクションで焼きました。そのあと、昆布と鰹節でとった出汁と、醤油・酒・酢・きび糖を合わせ、味を整えてから材料を加え、味が染み込むまで煮込みました。鶏肉が柔らかく、なすも味が染みとても美味しい一品でした。

さつまい芋の甘煮は、さつまい芋を一度蒸してから煮ました。水にきび糖とみりんを加え煮込み、最後に醤油を加えました。さつま芋の甘さが引き出ち、とても美味しくなりました。子どもたちもたくさんおかわりにきてくれて、とても人気でした。

最近は天気にも恵まれ、子どもたちが外で遊ぶ姿をよく見ます。まだまだ暑いので、給食室から塩昆布などの塩分補給できるものをだすなど、熱中症対策にも努めたいと思います。食欲の秋になり、食材がより美味しくなるので、子どもたちの食欲が高まるような給食を心を込めて提供していきたいと思います。

文責 大西

夏の遊び たんぽぽ組

今年の夏も暑かったですね。たくさん雨が降りましたが、その中でも夏の遊びを堪能しました!その一つの氷遊びを紹介します。子ども達の体調を見ながら計2回行いました!

楽しく“冷たい”を感じられるように氷遊びを計画し、興味が持てるように食紅で色をつけたり中におもちゃを入れたりして工夫しました。

今回は氷そのものを楽しんで欲しかったので、砂のつかないテラスで遊んでいます!

最初は初めて見る氷に距離を置いていた子ども達。保育者が「冷たいよ」「きもちいよ」と言葉をかけると恐る恐る触る姿が見られてきました。写真のSちゃんも最初警戒していましたが、保育者の言葉がけに安心し、最後は笑顔で氷を触る事ができていました。私たちの言葉がけ一つで子ども達の経験が増えていく事がとても嬉しいです。

最近は自分が持っているものを「どうぞ!」と渡してくれたり、手で「貸して」とジェスチャーもできるようになってきました。一つの氷を囲んでさまざまな子ども達のやりとりも見る事ができました。もちろん取り合いになることもありますが、保育者の見守りの元でケンカをして友達との関わりを経験しています。

冷たさに慣れると口に含んでちゅぱちゅぱ吸う姿も見られました。自然と溶けている事に気づいての行動なのかなと思います。また、時間が経つにつれてタライに水が溜まってきて、その水でぱしゃぱしゃと遊ぶ子もいました。氷が溶けるという現象を目の当たりにすることができたと思います。このような一つひとつの小さな経験が子ども達の成長に繋がればいいなと感じています。

また、初めての刺激を受けた後は、みんなすぐに寝付きます。脳がフルパワーで「これはなに!?」と考えているのでしょうね。これからもたくさん経験して大きく成長してほしいと願います⭐︎!

文責:春成

本日のメニュー⭐︎9/25

本日のメニューは”きのこスパゲッティ””ひまわり工房のバケット”でした。

きのこスパゲッティは、マッシュルーム・しめじ・えのきの3種類のきのこを使用しました。濃口醤油、薄口醤油、みりん、豆乳、洋風だし、塩胡椒で少し濃いめに味付けをしました。そこへ、茹でたパスタを加えて、混ぜ合わせました。きのこの風味が広がり、豆乳を加えることでまろやかになり、優しい味のスパゲッティになりました。たんぽぽ組(0.1歳児)からさくら組(5歳児)までどのクラスもおかわりにきてくれて、あっという間にスパゲッティが無くなってしまいました。

ひまわり工房のバケットは、とてもふわふわと柔らかく、そのままでも十分に美味しいバケットでした。とても柔らかく食べやすいので、子どもたちも何度もおかわりにきてくれました。バケットだけでもおかわりをしたいという子がとても多く、給食室から少し蜂蜜をお裾分けして、蜂蜜と一緒に食べていました。

文責 大西

本日のメニュー⭐︎9/24

本日のメニューは”ししゃものカレー焼き””フジッリサラダ””しいたけのみそ汁”でした。

ししゃものカレー焼きには、30種類のスパイスとハーブでバランスよく調合し、こだわりの製法で仕上げているという赤缶カレー粉を使用しました。カレーの風味がとても強く、食欲をそそる香りの広がる一品になりました。

フジッリサラダには、コーンやツナ、きゅうりと子どもたちの好きな食材が入りました。手作りの豆乳マヨネーズと合わせ、どのクラスも沢山おかわりをしてくれました。

 

おやつは”雑穀カリカリ棒パン”でした。

生地も小麦粉やドライイースト、豆乳、バター、粉チーズ、きび糖、塩を使い、いちから作りました。五分づき米にも入っているもちあわを入ることで、食べたときにパチパチといいアクセントになります。生地を伸ばし、切った後、クルクルと丸めしっかりと焼きました。少し冷めると、生地が固くなり、食感を楽しむことができます。

たんぽぽ組(0.1歳児)の子どもたちには、少し固めかなと思いましたが、自分の唾液で柔らかくしてから上手に食べていました。常に柔らかいものだけをあげるのではなく、あえて少し固めのものをあげることで、自分でどのくらいの固さなのかを認知する力がつき、それが咀嚼することへ繋がります。安全に子どもたちが食べれるように、職員がしっかりと見守っていました。

文責 大西

たんぽぽ組〜運動発達からみる成長〜

 入園から半年近く経ち、子ども達の成長著しい場面をたくさん目にします。今回は0歳児の身体の運動発達の面からの成長について日頃の遊びを通してお伝えします。

 天気が良い日は体調を見ながら出来るだけ戸外へ出て遊べるようにしています。子ども達も外で遊ぶと身体や気持ちの解放感もあり、給食の進みも良く入眠へと繋がります。

【室内では】

 雨の日でも室内で身体を動かして遊べるようジャングルジムは常設し、これにテーブルの足を片方折りたたみ設置しています。

 

テーブルは普段おやつや給食で使用、足を掛けてテーブルに登る子もいますが、その際は保育者が「今は登らないよ、降りようね」と声をかけます。ジャングルジムにセットし滑り台にするとハイハイや立って登り降りを楽しむ姿が見られます。

くぐったり更に上へ足を掛けて登ろうとする姿も見られ、このジャングルジムを使って膝を曲げて身体をかがめ、トンネルのようにくぐったりする動きも自然と遊びの中で行われています。

時には、マットや凹凸のある黒いアダプベースといった装置を追加すると、子ども達の好奇心は刺激されハイハイや歩きで全身を使っています。

 

 

寝返りやハイハイといった赤ちゃんの動きは、この時期に思い切り繰り返し、「運動刺激」「運動量」が充分に確保されると今後思い通りに自分の身体を操作出来るとの事でした。(6月に行われた竹原先生の園内研修より▶園内研修「リトミックの動きから見る運動発達」

【戸外では】

「お外で遊ぼうね」「帽子被ろうね」の声に園庭へ繋がるドアを開けると歩きやハイハイで自らの意思で戸外へ向かいます。

自ら向かっていく意欲を大切にしたいきたいと思う瞬間です。秋の自然を全身で感じながら遊び、自分の好きな場所や好きな遊びへ自ら向かおうとする等、発達と共に周りに目を向け活動範囲を広げていく姿があります。

 

 

 

 

○築山を登り下りする

 

足の裏で感じるデコボコ感や砂のザラザラした感触を味っています。

 

 

 

 

 

 

○タライの水・泥・砂場で遊ぶ

迷わず触れようとする姿…泥の面白さを知っているからこそ、「もっと触りたい」と感じるのでしょう。

感触の遊びを継続的に取り入れ、水・絵の具・氷と様々な素材に触れてきた中で指先から手・足と少しずつ感触を味わう範囲を広げていきます。

夏の遊びをたくさん楽しんできました。もう少し涼しくなり、近所へ散歩に出かける日もそう遠くはなさそうです。

文責:大迫

本日のメニュー⭐︎9/22〜さんま焼き〜

本日のブログは、食育活動の一環として行った「さんま焼き」と「本日のメニュー」についての二本立てでご紹介したいと思います。

 

さんま焼き〜食育活動〜

食育活動の一環として、「さんま焼き」を行いました。

昨日、8人のきく組の子どもたちと近くのスーパーへ行き、実際に焼くさんまを買いに行きました。さんまがどんな魚なのか、どのくらいの大きさなのか、子どもたちと話をしながらスーパーへ向かいました。とても大きい魚だと想像する子やあまり大きくなく小さい魚だと想像する子など、様々でした。このように、子どもたちとどんな食材かイメージしながら、話をしながら、買い物に行くことも、子どもたちのイメージを膨らませるとても大切なことだなと改めて感じました。

そして今日、雨が降る中のスタートとなりましたが、秋の食材のさつま芋・椎茸・しめじ、そして、さんまを炭で焼きました。次第に天気も良くなり、子どもたちが園庭にでてきて、焼いた食材を食べたり、焼いているところをみたり、秋ならではの魅力を沢山感じれる時間になりました。園庭中に食材のとてもいい香りや炭の香りが広がりました。

では、子どもたちの興味津々の様子を写真と一緒にご紹介したいと思います。写真は、堂園Photo worksさんより提供頂きました。

生のさんまの匂いをかいで、くさーい!という声やいいにおーい!という声、どちらの声もあり、子どもたちの反応がとても面白かったです。職員が「においはきついかもしれないけど、みんなは魚好き?」と聞くと、子どもたちは「好きー!」と答えてくれていました。魚料理を多く取り入れているので、そのように子どもたちが答えてくれていて、とても嬉しく思いました。実際に炭で焼いたさんまは、クラスで分けて食べていました。とても美味しかったのか、骨を丁寧にとり、綺麗に全部食べていました。

さつま芋はとても甘く美味しく食べました。椎茸としめじは、醤油をつけて焼き、子どもたちが食べたい!と集まってきて、すぐになくなってしまいました。子どもたちの興味津々の様子や嬉しそうに食べている姿をみることができ、目や耳、鼻、全てから入る情報が子どもたちの食欲を刺激するのだなと改めて強く感じました。来年もこのような食育活動する際は、もっと様々な食材を焼いてみたいと思います。

 

 

本日のメニュー

本日のメニューは”さんまの蒲焼き風””スパゲッティーサラダ””なめこのみそ汁”でした。

さんまの蒲焼き風は、一度塩胡椒をして片栗粉をつけ焼き、醤油・みりん・和風出汁・きび糖にとろみをつけたタレを両面にぬりもう一度焼きました。とても柔らかく、美味しいさんまで子どもたちは、さんま焼きの後でしたが、何度もおかわりにきてくれました。骨がないので、とても食べやすかったです。

スパゲッティーサラダは、人参やきゅうり、ベーコン、ハムを使ったスパサラになりました。手作りの豆乳マヨネーズとあわせ、定番の人気メニューで、こちらもたくさんおかわりにきてくれました。

文責 大西

銀杏から見る保育者の関わり

以前ブログ「エコ保育所等宣言園」へ申し込みました!にてお伝えした、エコ保育所の認定証が届きました。

エコ保育所として、今後も園庭の豊かな自然環境を大切に保育し、自然(命)への親しみや感謝する気持ちを子ども達へ伝えていきたいと思います。

さて、今回はそんな園庭での出来事をご紹介いたします。

 

なんか、くさい!

「なんか…くさい!」

職員室にお手伝いをしに毎日訪れる5歳児クラスの子ども達。ある日、やってくる子ども達が眉をぎゅ~っと寄せて言いました。

正体は、通路に落ちているイチョウの実である銀杏です。

実は食べられるんだよ!美味しいんだよーと伝えると、「えーうそ!こんなに、くさいのに!」と信じられない様子でした。

食べた経験がないと、ピンと来ないのでしょう。毎年美味しく銀杏を食べている私としては、独特の匂いをかぐと「夏も終わるなあ~」「塩を振って食べたいな~」と思います。

(昨年のブログ:秋の味覚~モチモチの銀杏~

※ただし、銀杏は食べすぎ注意です。食べすぎると、嘔吐や痙攣などの症状にみまわれることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

さくら組(5歳児クラス)もも組(4歳児クラス)では、食べる準備を進めているようです。どんな反応をするのか、楽しみです。

 

先月、以下の三冊の本を読みました。

  • 「子どもの目が輝くとき」 和久洋三
  • 「センス・オブ・ワンダー」 レイチェル・カーソン
  • 「保育の中のアート」 磯部錦司 福田泰雅

 

子どものアート、子どもの表現について学びを深め、職員同士の話し合いに活かそうと思ったためです。

実際に読んでみると、表現だけの話ではなく、子どもと関わる保育者のあり方について学ぶ内容でした。

奇遇にも、先日のオンライン園内研修(講師:高山静子先生/東洋大学 主催:こどものとも社)でも子どもと関わる保育者のあり方について学ぶ内容でした。

 

子どもにとって、毎日関わる大人の存在が非常に重要であることを、本や研修から改めて実感する先月から今月にかけての出来事でした。

 

この学びを元に、銀杏-子ども-大人の関わりについて考えてみました。

 

主体性を大切にする≠放任

子どもの主体性を大切にしましょうと言われるようになり、数年経ちます。国が示す保育指針にも、子どもの主体性について書かれています。

「子どもが銀杏を食べないと言ったから、食べさせない」これは、主体性を大切にしていると言えば、そうです。

ただし、子どもは自分の経験の範囲内でしか判断できないことを大人は理解しておく必要があります。

銀杏を食べたことが無い子どもにとっては、食べるイメージが湧かない場合もあるわけです。

銀杏を食べたことがある大人が、銀杏のクッキングに誘ってみるといった選択も時には良いでしょう。

 

教え込むのではなく共に喜ぶ

園庭には、銀杏に限らず色んな木々や花が育っています。虫も鳥もたくさんいます。それらの名前を覚えることは、さほど重要ではありません。

スマートフォンで何でも調べられる時代です。必要なのは、調べよう!と思う気持ちを持つことです。その気持ちは、「興味」

大人が「興味を持って」と言って、興味を持つでしょうか?…難しいですね。

大人が一緒に喜ぶこと、楽しむことが大切だそうです。子どもが、「銀杏、くさい!」と言ったときに「本当だねーなんでだろうねー」と言ってみたり、落ちて積もっているイチョウの葉っぱを舞わせて、「きれいだねー!」「ひらひらしてるねー!」と一緒に喜んでみたり。

「くさいなあ」→「なんでくさいんだろう」 「きれいだなあ」→「なんできれいなんだろう」

興味を持って感じることで、子どもは初めて疑問を持ちます。その疑問が、もう少し大きくなった時に調べよう!考えてみよう!に繋がります。

 

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない

子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、

さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この趣旨をはぐくむ肥沃な土壌です。

幼い子ども時代は、この土壌を耕す時です。

――引用:センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソン 訳:上遠恵子 写真:森本二太郎

 

まとめ

銀杏ひとつ取っても、保育者の声かけや関わりで子どもの感じ方はずいぶんと変わります。

今はまだ、「くさい!」「きれい!」「たべてみたら、おいしかった」と感じるだけかもしれません。

しかし、大きくなった時に銀杏の香りに気付いて「あ、この匂いは銀杏だ」「そういえば保育園でも銀杏あったなあ。なんでこんな匂いなんだろうな」「食べたらおいしかったよな。どうやって作ったんだろうな」と、思って調べたり、食べようとしてみたりするかもしれません。その経験が、疑問を持ったり、考えたり、自分で調べたりする、「生きる力」に繋がっていくのだと思います。

(「生きる力」…文部科学省 学習指導要領「生きる力」のホームページ

 

文責:櫻田

本日のメニュー⭐︎9/21

本日のメニューは”お月見カレーライス””サイコロスープ”でした。

今日は十五夜ということで、盛り付けにこだわりました。ご飯をうさぎ型にして、グリンピースで目を、ハムで耳を、のりで口を作りました。うずらの卵は月を、人参は星をイメージしています。子どもたちはもちろん、先生方の分もしっかり給食室で盛り付けをしました。一つ一つ型をとり、顔を作り、とても時間のかかる作業でしたが、子どもたちの笑顔を浮かべながら、給食室全員で頑張りました。

未満児クラス(うめ.ゆり)には、うさぎが可愛くてうさぎご飯を残しておく子や、うさぎをおかわりしたい!という子がいたと聞きました。以上児クラス(きく.もも.さくら)の食べている様子をみに行くと、子どもたちの可愛い!の声を沢山聞くことができました。

では、子どもたちのご飯を食べている写真をたくさんご紹介したいと思います!

とても細かく大変な作業でしたが、いつも以上に食が進む子もいたと聞き、やはり目から入る情報はとても大事だなと改めて実感しました。これから様々な行事が多くなります、その際に、子どもたちの喜んでくれることを取り入れていこうと思います。

文責 大西

絵本の世界 ゆり組

ゆり組になり、早くも半年が経とうとしています。

最近では友達の存在に気づき、一緒に遊ぶ楽しさを味わうようになってきました。また、様々なものに興味を示すようになり、絵の具の色の変化を感じたり、散歩で見つけた草花の名前を知ろうとしたりなど4月に比べて子ども達の世界が広がってきたように感じます。

さて、今回は絵本についてです。

絵本は生まれて初めて出会う文化の一つといわれています。ページをめくるたび、子ども達は絵本の世界に入り込み、新しい言葉や、綺麗な絵を見て自分の世界を広げられるきっかけにもなるものにもなります。

ここではゆり組の大好きな絵本についてご紹介します。

「やさいさん」(作:tupera tupera 出版:学研プラス)


歌に合わせて、野菜が抜ける様子を楽しむ仕掛け絵本です。

歌のリズムを楽しみ、どんな野菜が出てくるのだろう!とワクワクの表情の子ども達。

繰り返し読んでいくにつれ、葉っぱの形を子ども達なりに意識していくようになりました。

散歩に行った日のこと。

畑に大きな葉っぱを見つけ、

「なんの葉っぱ!?」と興味津々の子ども達。

「さつまいもだよ」と伝えると、

絵本の歌を歌い始めました。

実際に畑のさつまいもを見て、絵本の世界と結びつく瞬間を味わうことで、子ども達にとって体験を通した学びが生まれたように感じました。

やさいさんに出てくる野菜は、

たまねぎ・じゃがいも・だいこん・にんじん

などなど。普段の給食に出てくるものばかりです。

「やさいさん」の絵本で野菜への興味が深まり、苦手な野菜でも「にんじんさん!」と言って嬉しそうに頬張る子も増えてきました。

ほかにも最近のお気に入り絵本はこちらです。

「ぐるぐるジュース」(作:矢野アケミ 出版:アリス館)

ぐるぐると実際に混ぜる仕草が楽しい絵本です。

 

「かぜ、びゅーん」(作:tupera tupera 出版:学研プラス)

風が吹き、帽子が取れたり仮面が取れたりと楽しい仕掛け絵本です。

 

「はらぺこあおむし」(作: エリック・カール 訳: もりひさし 出版:偕成社)

こちらペープサートです。

子ども達は歌を歌いながら楽しんでいます。

粘土を繋げ、”あおむし”を作る子もいます。

 

「わにわにのおふろ」(文:小風 さち  絵:山口 マオ 出版:福音館書店)

大型絵本ならではの大きな絵に子ども達も大興奮です。

 

ぜひ、ご家庭でも一緒に読んでみてください。

 

色々な言葉をどんどん吸収するゆり組の子ども達。

そんな子ども達には絵本を通して豊かな言葉や日本語の美しさなどを味わって欲しいと思います。

また、だいすきな大人の声でぬくもりを感じながら絵本を読み合い、より安心しながら絵本の世界に入りこんで欲しいとも思っています。

今後も子ども達がたくさんの絵本に出会えるように、たくさんの絵本を一緒に読んでいきたいです。

文責:田中

本日のメニュー⭐︎9/18

本日のメニューは”バターライス””ビーフハヤシ””フルーツポンチ”でした。

ビーフハヤシは、人参や玉葱、マッシュルーム、グリンピースを使用しました。そして、お肉は一真さんの牛こま肉です。牛こま肉を加えた際には、白ワインも一緒に加えました。そうすることで、臭みがなくなり、またお肉が柔らかくなる効果があります。洋風だしを加えて、野菜が柔らかくなるまで煮込み、ルーで味をつけました。バターライスと非常に相性がよく、みんな沢山おかわりをしてくれました。

フルーツポンチには、みかんや桃、パイン、バナナが入りました。果物たくさんのフルーツポンチになり、とても人気でした。

ご飯を食べ終わった後に、きく組の女の子2人が「ご飯おいしかったよ!」と給食室に言いに来てくれました。子どもたちからの美味しい!の声がとても嬉しく励みになっています。

文責 大西

うめ組 ひとりひとりの表現

これまで、袋の上から感触を楽しんだり、スタンプ遊びをしたりした経験を経て、9月上旬に絵の具遊びを行いました。

活動中はみんな真剣。黙々と、筆や手を段ボールのうえで走らせ、集中した時間となりました。

 

赤・黄・青・緑の絵の具を目の前にし、活動スタート。

好きな色を自分で手に取り、

迷いのない線や点を描き、色を重ねていきます。

 

 

赤で描くことに満足すると、更に緑を重ねていました。

その過程を楽しんでいるのだと感じた場面でした。

 

 

絵の具に触れて感触を楽しむ。

触ると色がつくことを発見し、指先だけでなく手のひらや腕全体を動かしていきます。絵の具とふれあい、目で色を、手と指で触感を確認します。 

 

 

その子のこだわりに気づき、思いを汲み取った言葉かけ、「上手だね」と結果を褒めるのではなく、「青きれいだね」「たくさんの色を使ったんだね」などと過程を認めたり、具体的に伝えるようにしています。

 

「おしまい」をきめるのは子ども。

満足すると「おしまい!」と言ったり、席を離れ手を洗いに行こうとしたり、言葉や行動で大人に教えてくれます。

 

”アートとは、物との「出会い」によって生まれ、出会いのなかで「感じること」と「表すこと」を絶え間なく繰り返し、その過程に色や形が生み出されていく「デキゴト」だといえる。”

今回は出会う物がクレヨンや絵の具であり、そのデキゴトは絵となりました。

あらゆるものと出会い、何気ない日常の生活のなかに生まれるデキゴト、ひとりひとりの表現を大切にしていきたいです。

 

参考文献:「保育のなかのアート」磯部錦司 福田泰雅

文責:市来

本日のメニュー⭐︎9/17

本日のメニューは”ひじき豆腐入りハンバーグ””切干大根の酢の物””かき玉とろろ汁”でした。

ひじきは、一度みりんと醤油で煮てから使用しました。水切りした豆腐と一度焼いた玉葱、パン粉や塩胡椒、酒を加えて、つなぎに卵を使用していないので、焼いたときに崩れないよう、しっかりと粘り気のでるまでこねました。肉々しくジューシーなハンバーグとなり、たくさんおかわりにきてくれました。

切干大根の酢の物は、切干大根を一度煮てから使用することで、味が染み込んだとても優しい味の酢の物となりました。かき玉とろろ汁は、子どもたちの大好きなメニューです。とろろ昆布を加えるので、さらにトロトロとして、とても美味しくなります。

おやつは”りんごとビスケット”でした。

給食室には、手が器用な者がいて、りんごをとても綺麗な市松模様にカットしました。料理と一緒に写ることのある、折り紙なども、作っています。私は、細かな柄を切ったりすることにまだ慣れていないので、とても助かっています!

文責 大西

本日のメニュー⭐︎9/16

本日のメニューは”魚の利久焼き””おからポテトサラダ””車麩の味噌汁”でした。

利久焼きとは、肉や魚の表面に胡麻をまぶして焼いたもののことをいいます。千利休が、胡麻を使った料理を好んでいたことから名付けられたそうです。たっぷりの胡麻を使用することで、胡麻のいい風味が広がる美味しい一品になりました。

おからポテトサラダは、じゃがいもとおからを使用しました。おからを使用することで、糖質をかなり抑えることができます。ひよこ豆やキドニービーンズ、ブロッコリー、ハムと食材たっぷりのゴロゴロとしたポテトサラダでした。手作りの豆乳マヨネーズと合わせました。

車麩の味噌汁は、キャベツや玉ねぎが入った甘みの強い、優しい味のみそ汁となりました。きく組は、初めてクラスで味噌汁を作っていました。子どもたちが何度か給食室に道具を取りに来てくれました。とてもワクワク楽しそうな表情いっぱいでした。魚の利久焼きをおかわりに来てくれたきく組の女の子に、「味噌汁美味しかった?」と聞くと、「うん!」ととても嬉しそうに頷いていました。子どもたちのこれしたい!に答えられるように、給食室もクラスに協力していきたいと思います。

 

 

おやつは”ボールムース”でした。

ボールムースは、ボールにムースやゼリーを作って、それを子どもたちが食べたい分ついで食べたら楽しそうじゃない?という理事長の提案でうまれました。

いつもの分量より少し多めに作り、ボールにいれ冷やしました。いつもと違い、ボールで作ったので、とても固まるか不安でした。何度も固まっているか確認をして、なんとか固まってくれました。

全てのクラスに行き、子どもたちの食べている姿を見に行きました。みんな沢山食べてくれていて、可愛い姿にカメラのシャッターが止まりませんでした!

たんぽぽ組ともも組は、天気が良かったので、外で食べていました。

空っぽになったお皿を見せてくれて「美味しいよ!」と言ってくれる子もいました。「美味しい!」「おかわり!」という声を聞くことができて、とても良かったです。子どもたちもそうですが、先生方もとても楽しみにしてくれていました。いつもと違ったおやつの提供で、いつも以上に子どもたちの笑顔が見れた気がします。

文責 大西

本日のメニュー⭐︎9/15

本日のメニューは【鹿児島の日】となっていて、”黒さつま鶏の麦味噌焼き””炒り豆腐””白ナスのすまし汁””梨”でした。

黒さつま鶏の麦味噌焼きに使用した黒さつま鶏は、ジュワッと広がる旨味やコリッとした程よい歯見応えが特徴です。また脂のりもよく、とても美味しい鶏肉でした。かごしま黒豚・鹿児島黒牛は、日本全国に知られる名ブランドです。そして、黒さつま鶏は、鹿児島の「黒」を背負う特産品、新たな「黒」として注目されています。今回の麦味噌焼きは、焼き鳥のようなとてもご飯と合う一品となり、麦味噌・みりん・濃口醤油・酒・きび糖を合わせた調味料に漬け込み、焼くというシンプルな調理法なのでとてもオススメです。

炒り豆腐は、人参、玉葱、干し椎茸、いんげん、鶏ミンチが入り、たっぷりの豆腐を使用しました。野菜の旨味や卵の味がとてもいかされ、美味しい炒り豆腐になりました。

白ナスのすまし汁に使用した白ナスは、鹿児島の伝統野菜です。アクが非常に少なく口当たりが良く、焼きナスや揚げ物など様々な料理に合う野菜です。とてもトロトロとしていて食べやすく美味しい白ナスでした。

今回の梨は、あきづきという種類の梨が届きました。あきづきという名前は、秋に収穫されること、そして形が月のように丸いことが由来だそうです。とてもみずみずしくジューシーな梨でとても美味しかったです。

おやつは”さつま芋入りはるこま”でした。

普段のはるこまに、秋の食材のさつま芋をふんだんにいれて作りました。はるこまはとても大人気のおやつですが、今回のさつま芋が入ったはるこまは、いつもよりももっと大人気となりました。どのクラスも沢山おかわりにきてくれて、もうおかわりないのー?と給食室に聞きにきてくれるほどでした。沢山作ったと思っていましたが、想像以上に人気でした。次は、もっと沢山つくります!

子どもたちは、とてもきな粉が大好きで、少し余ってしまったきな粉も「スプーンください!」と、きな粉だけでも食べたいという子が多く驚きました!器用にきな粉を食べている姿をみてとてもほっこりとしました。

文責 大西

夏の感触遊び~寒天と氷~(5歳児年長)

先月、寒天と氷作りの準備の様子を紹介し、【遊びの様子は次回!】としたままブログの投稿が遅くなってしまい、お待たせしました。

感触遊びの時間は1時間以上!寒天と氷の感触を味わうのはもちろんのこと、色の混ざり具合なども楽しみました。時間が経つにつれて【ごっこ遊び】も展開され、子ども達が今までの遊びを元にどんどん展開して遊び込む時間となりました。

 

【固さと触り心地の違いに気づく】

 寒天は、2種類の固さを作りました。固さの違いを感じるために、子ども達もゆっくりと丁寧に撫でたり、指を弾ませてみたり。

『あ、こっちの方がちゃんと固くなってる』

『ツルっとしてるね!』

『プルンプルン!してない!?』

『寒天って、ツルツルしていて気持ちがいいねぇ』

触りながら、子ども達の気づきの会話が止まりません。

 

 

【色と層に気づく】

 1つの寒天は3色を重ねて作ってみました。きれいに色が分かれて層になっていることに気づいた子ども達。今度は色と色の境目をそっと剥がしてみることに。

『そ~っとそ~っとするとね、剥がれて別々に出来たよ』

『あ、ほんとだ!オレンジと赤剥がせた!』

『えぇぇぇーー!なんでだ~!なんで剝がせるんだろう』

楽しい不思議に興奮する子ども達。

 

【氷の冷たさと固さ~氷を割るには~】

 次は、氷も加え遊びを続行。まず、容器から氷を取り出すにはどうする??机に容器を軽く叩きつけ取り出そうとする子。容器全体を手の平で覆って、手の熱で少し溶かして取り出そうとする子。『どうすればいい?』って聞いてくる子はいなったです。それぞれの試行錯誤で取り出していました。

『うわぁぁぁ!冷たすぎる~~』

『ずっと持ってると、手がジンジンして痛くなる~』

氷のあまりの冷たさにみんな悶絶。でも顔は満面の笑み。

氷は、色や中に入れる物を自分で考えデザインしました。

『見て見て。青と赤を重ねたらちゃんと紫になってた!』
『ビー玉もちゃんと中で固まってる』

『外の光で見ると、キラキラして見える』

自分だけのデザイン氷の美しさを楽しみ、お互いに共感し合っていました。

 

中に凍らせたビーズやビー玉を取り出したくて、指でその周りこすったり、机や床に氷を当てて割ろうとしたりするけどなかなか取れそうになかったので、準備していた道具を子ども達の目の前に取り出します。

子 『あ、それを使って叩けばいいんだんね』

保 『使い方、気をつけてね。乱暴に使うとケガするよ』

子 『うん。分かってる!ゆっくりすればいいでしょう?』

トンカチとドライバーを安全に使いこなし、無事に氷を割る事に成功。

【遊びの中で自然と生まれる協同性】

 氷を割る作業の中で、お互いに協力し合う子ども達。

『ちょっと、氷が滑るからもってくれない?』

『うん。いいよ』

『あ、いい感じ!あとちょっとで割れそう』

『割れた?これ使う?』

『あ、貸して!手伝って!』

【色の混ざり合いとごっこ遊びを楽しむ】

寒天の形を崩したり、氷を割っていく中で色の混ざり合いを楽しみます。

『緑と赤混ぜてもきれいだね!』

『全部の色混ぜても、色がきれいなままだね』

『少し、紫っぽく見えない?』

そこへ、卵のパックやプリンカップを投入。すぐに、遊びの中に取り入れる子ども達。1つ道具が加わる事で遊びも展開。次第にゼリーやアイスに見立て、アイスクリーム屋さんのごっこ遊びへ展開。氷をスプーンで削るように細かく砕き“かき氷”の様にしている子もいました。

『ここはアイスクリーム屋さん。何がいいですか?』

『はい!ゼリーが完成しましたよ~』

『これとこれ、全部混ぜてみよう』

今回の感触遊び。それぞれの素材の持っている感触の違いに気づきながら遊びを楽しんでほしい・子ども達なりの遊びの試行錯誤を深めたい!と思い計画しました。子ども達、沢山の気づきや発見があったと思います。『どうすればいい?』という考える場面もいくつかありました。自分たちで試行錯誤し、協力し合い、存分に遊び込めていた子ども達。遊びに満足できるとその後の片付けも率先して取り組み、気持ちよく活動を終えることができました。

デザイン氷のアート

(文責:中江)

1 / 212