もも組〜園外保育を通して〜

 子どもたちの日々の遊びを深めるため、園外保育に行くことにりました。何処に行きたいか話し合いをし、子どもたちの興味・関心に基づいた
・博物館
・和紙作り
・消防署見学
3グループに分かれることになりました。

最初の園外保育は、9月1日に博物館へ行きました。

 もも組では、日々の園生活にて2グループに分かれた活動を行います。その際のグループ名は”アンキロサウルスチーム”と”モササウルスチーム”です。子どもたちで話し合って決めました。
 博物館に行くことが決まると絵本館で”動物のホネ”に関する絵本を選び、もも組に持って帰ってきたSくん。普段からも恐竜が大好きな子どもたちの姿があり、博物館に行くことを楽しみにしている気持ちが伝わってきます。

 こども園の送迎バスでの移動では、子どもたちもウキウキ、ワクワクしている姿がありました。
バスの運転手さんにも「お願いします」「ありがとうございました」ときちんと伝えることもできました。

博物館の中に入ると、子どもたちの好きな虫が標本となり飾られていました。
保育園で見たことのある、蛾やトンボ、蜂などを見つけられたことに嬉しそうな子どもたちの姿も。

 3Dの絵本の鑑賞では、画面からでてくる生き物に手を伸ばし触ろうとする姿があり、微笑ましく感じる瞬間でした。Oくんは、自分の好きな虫がでてくると、すぐ反応し、嬉しそうな姿を見ることができました。

 生き物の骨を実際に見たり、桜島の火山についての動画をみたり、繰り返し見て周るなど子どもたちも興味津々。

博物館に入る前に
小さい声でお話しすること
博物館の中は歩くこと 
を、約束しました。

 1時間の間、約束を子ども達がしっかり覚えており、集中しながら見ることができました。

 約束を理解しようとしたり、子ども達自身がその約束の必要性に気づいたりという道徳性規範意識の芽生えの育ち。
また、「早くあっちのコーナーを見たいから走って行きたい!」(「けれど、歩かないといけない」)という自分の気持ちを調整する力や他のお客さんへの思いやりの気持ちが、育っていくきっかけになった経験だと感じました。

 保育園に帰ると、早速「もも組博物館を作りたい」との声が。段ボールや紙粘土を使って博物館で見た昆虫や恐竜を作りました。

 園外保育を通して、子どもたちの興味・関心も広がっていければと思います。また、これからも子どもたちの姿から、どのような事に興味があるのか?日々、模索していきたいです。

 和紙作り、消防署見学の様子はポートフォリオ等をご覧ください。                    文責 関

うめ組〜紙粘土で遊ぼう〜

 

夏の暑さも少しずつ和らぎ季節の移り変わりを感じるようになってきました。

うめ組では、雨が降っていた日に粘土遊びを行いました。粘土遊びをする際子どもたちはどのようにして遊ぶのだろう” “粘土は子どもにとってどのような効果があるのだろうと疑問に思いました。

 

1、子どもにって粘土遊びの効果って?

 

・手や指の発達を促す

 摘む、丸める、伸ばすなど手先を細かく動かすことが必要になり、脳に刺激が伝わり脳の発達も促すことができる。

 

・科学的にものを考える力を伸ばす 

 粘土遊びを繰り返すなかで伸ばしたり摘んだりすることでどのように粘土の形が変わるのかイメージができるようになり自分の行動がどんな結果につながるのか科学的なものの考え方を育むことができる。

 

・創造力を育む

 粘土は柔らかくイメージ通りの形を作りやすいので創造性を育む効果も期待できる。

 

・コミュニケーション能力を培う

 粘土独特の手触りには、安心感を与えると言われている。心が安心していれば、円満な人間関係を構築しやすい

このように、粘土1つでも4つの効果があることに私自身も驚きました。

 

2、粘土を触ってみよう

粘土を触ると丸めたりこねたりとても楽しんでいる姿がありました。中には頬で感触を確かめている子もいました。

また、保育士が粘土で平べったいお皿の形を作ると、小さくこねたものや棒状のものを乗せて『お弁当出来た!』と見せてくれる姿もありました。

 

粘土遊びを行うと一人ひとりの創造力が豊かになっていると感じました。また、少人数に分けて活動をすることで一人ひとりが十分に満足して遊ぶ姿が見られました。今後、粘土などの遊びを取り入れさまざまな感触に触れられるような保育を行なっていきたいと思います。文責:神野

きく組 積木遊び

うめ組の頃から童具(積木)を使って遊んでいるきく組の子ども達は、遊びの中で「積木使いたい!」とよく積木遊びを提案してくれます。

今月は、隣のこども園のお友達と一緒に積木で街づくりをしたり、トーマスの線路を使って街づくりをしたりと積木遊びを多く取り入れました。

私は、積木遊びをしている姿を見て、友達と協力しながら同じ物をイメージして作っているのかと思っていたのですが、実際のところそれぞれイメージしたものは異なり「中央銀行」や「ディズニーランド」など1人1人が頭の中で何を作りたいかを考えていました。

毎回、積木遊びで同じ作り方をする子が少ないことや完成する物が異なる理由として、協力して作る友達が日によって異なり、意見や発想が様々だからだと私は思っています。

ここで、積木を使って街づくりをした時の様子をお伝えします。今回は、”作りたい物をイメージして作る”と”自分の考えを相手に言葉で伝える”をねらいにしました。

現在のきく組は、上手く言葉で伝えられず、言葉より先に手が出てしまう事があるのですが、今回の積木遊びでは「貸して!」や「ここに置いて欲しい!」など言葉で伝える姿が見られました。この姿をみて、何かを協力する時、言葉で伝える大切さに気づけているのではないかと思い嬉しく感じました。

もちろん、ただ積み上げて終わり!ではなく、決められた時間の中で自分の作りたい物を積木を使って表現をした後に、モザイクを使って飾り付けを行います。飾り付けでは、同じ色を集める子や、同じ形を集める子、明るい色を集める子と様々です。そのモザイクを使って子ども達は作った街に色をつけていきます。

最後は、鑑賞する前に何を作ったか発表をしてもらいました。中には、恥ずかしくて小さい声になってしまう子もいましたが、各自イメージして作った物を周りに伝える事ができていました。

積木遊びでは、様々な積木の重ね方を見る事ができます。子ども達が考えた重ね方を2つご紹介します。

1つ目は正方形を斜めに組み合わせて三角を作る方法です。この方法はバランスを取るのが難しいのですが、子ども達2人で協力し、バランスを取りながら組み合わせていました。

2つ目は2種類の積木を組み合わせ、最終的に同じ高さにする方法です。やはり、積木の形や大きさが違うと高さがバラバラになってしまうのですが、何度も組み合わせを変えながらどうすれば同じ高さにする事ができるかを考えて組み合わせていました。

今までも積木遊びを行ってきましたが、何度も繰り返し遊ぶ事で、子ども達なりに考えた方法で積木遊びを楽しむ姿が見られるようになりました。

現在、トーマスの線路やトミカを使って街づくりを行なっています。今後、活動の中で積木に触れる事でどのような発想が子ども達から生まれるか楽しみです。文責:西野

【職員研修】特別支援

7月から月一回午睡時間を使って、1〜4年目の職員を対象に特別支援担当の職員が計画を立てて研修を行っています。特別支援の観点から保育を見直し、子ども達にとって分かりやすい環境作り、声掛けの仕方や対応を行えるようにする為です。

1、2回目は特別支援の基礎

・特別支援教育の歴史

・発達障害について

・特別支援の考え方

の復習を1年目の職員と行いました。

 

3回目は今月初めに1〜4年目の職員と行いました。

・インクルーシブ教育

(障害のある子どもとない子どもが共に教育を受ける事で「共生社会」の実現に貢献しようという考え方)

・ユニバーサルデザイン教育

(障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず、すべての子どもにとって分かりやすい教育、環境等を目指す考え方)

・合理的配慮

(障害のある人の人権が障害のない人と同じように保障されるとともに、教育や就業、その他社会生活において平等に参加できるようそれぞれの障害特性や困りごとに合わせて行われる配慮)

上記の復習をした後、ワークを行ないました。

実際に今行っている保育や保育室の環境、子ども達への対応の仕方を他保育園のユニバーサルデザインを取り入れた物的環境を例に照らし合わせていきました。今できている事、まだ足りていない部分を確認する為です。

 

特別支援の観点から保育や環境、子ども達への対応や声掛けの仕方を振り返る事で子ども達が困っている部分や難しい部分に気づき“どうしたら分かりやすくなるか”を考えるきっかけになったようです。

これからも子ども達の状態に合わせた支援を行い、より良い保育ができるようにしていきたいと思います。

文責:南

本日のメニュー⭐︎9/29〜さんまの丸焼き〜

今日のメニューは“サバの塩焼き”“ワカメおにぎり”“豚汁”でした。

今日はさんまの丸焼きをしました!

今年はさんまの不漁で心配されましたが、少ない量で開催する事ができました。秋の味覚を味わってもらう大切な機会です。園庭で火を起こしていると子どもたちが集まってきます。そこで、さんまのとれたそのままの状態のものを子どもたちに見せました。切り身ではない魚そのものの姿に驚く子や、興味津々で触る子と、それぞれでした。

実際に焼き始めると、火起こしの時とは違う魚の焼ける良い匂いがしてきます。目の前で炎が上がる様子を真剣に見ていました。

匂いの変化に気づいたり、見た目の変化に気づいたり、様々な反応を見せてくれました。焦げ目がついたさんまを見て「これ黒くなったらもう食べられないよ」と言っていました。しかし、ほぐして中の身を見せると「食べられそうだね!美味しそう!」と嬉しそうにしていました😊

焼けるのをじっと待っていて、食べ始めるととても良い嬉しそうでした。骨が多いので職員がほぐしました。きれいに取れた骨を見てうわぁ!と楽しそうにしていたのが印象的です。

実際に焼く前、焼く、食べるの過程で子どもたち自身、様々な気づきがあったようです。火を扱い、危険がある事を理解し本当に真剣に取り組んでくれました。給食では切り身の魚が出て、そのままの姿を見る機会があまりないので、このような体験を大切にしていきたいと思いました。また、旬の食材の美味しさも感じてもらえる1日になったのではないかと思います✨

 

秋の味覚~モチモチの銀杏~

9月8日、台風10号が過ぎ去った翌日。朝から、さくら・もも組の子どもたちの手伝いをもらいながら、台風後の後片付けを行いました。その中で、銀杏が落ちているのに気付いたさくら組のAちゃんが

『これさ、もも組のとき(去年)食べたよね!また食べたいな~』と。

その一言から、今年も銀杏を味わうことに。去年の記憶を辿って、銀杏の下準備~調理までほぼさくら組の子ども達で行いました。その姿から、『体験したこと』が『経験』となって、子ども達の中にしっかりと身についているだ…と感じる出来事でした。

 

下準備をしながら『もも組のときはさ~』と、調理の手順を思い出そうとするAちゃん。ちょっと記憶に自信がなくなると

『○○だった気がするんだけどな…』

『ねぇねぇ、さやか先生は覚えてる?』

と、確認をしてきたので

『まず、何からするんだったけ?』『あ、干したりもしたよね?』

ほんの少し思い出す振りをして、一言添えると

『あっ!!そうだった。そうだった。』

大人のちょっとしたヒントで、記憶が呼び起こされたようで、そこから思い出したことを忘れないように、紙に書き出す姿も見られました。

 

それでは、銀杏の下処理から調理までの様子を写真で説明しますね。もし、銀杏を見つけた時はこの調理法を参考に、秋の味覚を楽しんでみて下さい。

 

①銀杏を1週間ほど水につけ、実をほぐし中の種子を 取り出します。

 

 

②取り出した種子をネットなどに入れ1週間ほど干す

 

 

③ペンチでヒビを入れる

 

 

④フライパンで塩を加えながら炒める(10~15分)

 

 

⑤殻を剥いて、美味しくいただきます!!

 

 

⑥作った後の片付けも忘れず

 

 

今年の銀杏も昨年同様、

『やっぱ、美味しいね~』

『モチモチしてる~』

『グミだよ!グミみたい!』

と、美味しい感想が飛び交っていました。

 

そして、作った人だけで味わうのではなく周りで遊んでいる友達にも

『銀杏、食べたい人~』と呼びかけ、

塩やコンロの準備をしてくれた給食の先生方にも自ら

『食べてください!』

と、お裾分けをしていました。自然と【分け合う】という行為が出来ている姿が嬉しかったです。

 

全ての工程を終えたAちゃんは、

『銀杏の作り方を、ポートフォリオでのこしたい!』

と伝えてきたので、写真を出して少しお手伝い。思い出しながら作った経験から

【作り方を記録に残しておけば、次からはスムーズに作れる!】

と、Aちゃんなりの次の活動への工夫なんだろうなぁと感じる瞬間でした。

 

 

最後に。体験が多ければ多いほど、子ども達の中には経験として刻まれる。そして、次の遊びや活動の中に活かしていく。それを繰り返し、繰り返し…成長するため・生活するため・遊ぶための学びとして自分の中に落とし込み、育っていく。 これからも、子ども達にはたくさんの体験が味わえるよう、子どもの興味・関心を基に環境構成と素材研究を行い、そこへ私たち大人の豊富な知識を織り交ぜながら、日々保育を進めていきたいです。今回の活動を通して、子どもにとって【体験すること】の大切さを改めて感じる機会となりました。

(文責:中江)

ゆり組 〜小麦粉粘土〜

 9月は感触遊びとして小麦粉粘土をしました。前回小麦粉粘土をした際は大きなタライをみんなで共有しながら活動を行いました。

 しかし、今回は少人数で一人ひとつずつのタライでしました。集中できる環境や個のペースで活動を行えるように環境を整えることで前回では見られなかった姿があり、子ども一人一人が存分に小麦粉という素材に親しみをもって楽しみ、その姿からこれも表現活動の一つだと感じました。

 まず、タライの中にサラサラの状態の小麦粉のみを入れ触ってもらいサラサラの感触を楽しんでもらいました。その中で、小麦粉を自分の足にかけたり、腕にかけ、「砂みたいだねー!」という声も聞こえました。

 次に水と油を少しずつ加えると子どもたちの触っていた手が止まり、「これはなんだ?」という反応に変わりました。みんな初めは触ることに抵抗がある様子でしたが、徐々に指先で「ちょん」と触ってみたり、指先だけで小麦粉と水を混ぜてみたりしていました。

 その中で、触ることに抵抗がある子には一緒に触ったり、保育士が触っているところを近くで見ることで子どもたちが自ら小麦粉粘土に手を伸ばし、触る姿が見られ成長を感じました。

 小麦粉をこねていき、だんだん粘土っぽくなると子どもたちは、「すごいね!」「粘土みたいになったね!」と言う姿も見られました。粘土になると丸めたり、ちぎったり、握ったりしてそれぞれ感触を楽しんでいました。手で触ることが苦手な子は足で踏んだり、指先で触ったりして子ども達なりに遊び方を考えていたようです。

 途中Hちゃんが自ら小さくちぎり丸めていたので「なにを作ってるの?」と聞くと「お団子」と教えてくれました。それを見た他の子が「わたしも作るー」と言い一緒にお団子を作っている姿が見られました。その後、「お団子ひとつくださいー♪」など遊びに変化が見られ少しずつ発展していました。

それぞれ、イメージを膨らませながら遊ぶことでごっこ遊びへ変化していったようでした。子どもなりの表現遊びです。

 さて、10月1日は十五夜です。今回や前回の小麦粉粘土や紙粘土の丸めるという経験を踏まえて、白玉団子作りへと発展できるよう環境作りを整えるという保育士の意図ある保育、そしてもう一つは子どもの姿をから更に表現遊びがどのように広がっていくかを素材提供を自分自身考えながら子どもの表現にポイントを当てていきたいと思います。    文責:永井

歌をうたうたのしさ〜ゆり組〜

ゆり組は歌をうたう事が大好きで、1日1回は必ず歌をうたう活動を取り入れています。

歌をうたうことで今日1日が楽しく、心が安定し豊かになり、また、友だちと一緒に色々な歌をうたう楽しさを味わったり、季節に合わせた歌をうたうことで身近なものに興味や関心をもち、その場面をイメージしながら想像性を育むこともできます。

毎月、季節に応じて楽曲を変えているので、最初は子どもたちも「どんな歌なのだろう?」と不思議そうにメロディーと保育士がうたう歌詞を聞いています。

毎日聞くことで自然と「アイスクリーム」や「おへそ」と知っている言葉を口に出してだんだんとメロディーも覚えて歌っています。

「ポンポコたぬき」という曲では曲に合わせて手をグーにして、お腹をポンポコポンとたたいてたぬきを表現したり、「おへそ」という曲では近くにいる友だち同士で自分のおへそを見せ合いっこしてコミュニケーションを取りながら楽しんでいます。

以前ブログで紹介したリトミックも音楽に合わせて体を思いっきり動かし、リフレッシュしながら表現することの楽しさを味わっています。

最近では「何歌いたい?」と問いかけると「アイスクリーム」「おばけ」と歌いたい曲を言葉でリクエストしてくれて子どもたちの成長を感じます。

保育園では「わらべうたの日」を月1回作っています。

わらべうたとは、子どもが遊びながら歌う、昔から伝えられ歌い継がれてきたものです。保育士や友だち同士で歌ったり表現したりとわらべうたを通して友だちとの関わりも見られます。

子どもたちにとって歌をうたうことで、楽しく過ごせたり友だちとのコミュニケーションの幅が広がるのだと感じました。今後も子どもたちの好きな歌を歌ったり、ダンスなどを取り入れてまた次は楽器などを使って奏でる楽しさというのも味わってほしいと思います。

文責:福田

ゆり組 童具で街を!

童具とは?何度も聞いたことがあるかと思いますが、錦ヶ丘保育園で使っている積み木です。詳しくはコチラのサイトをご覧ください。

https://www.dougukan.com/text/text_navi.htm

 

 

ゆり組では、少しずつ童具の活動を取り入れてきました。

私の中で3ステップで現在まで歩んできました。

①童具に慣れ親しむ(4月・5月)

②1人で童具を楽しむ(6月・7月・8月)

③友達と一緒に童具を楽しむ(9月〜)

現在は9月なので、友達と一緒に楽しむ時期だと感じています。

 

しかし、この3ステップになる為に私たちが何かをしてきたという訳ではありません。もちろん、遊ぶたための環境は整えますが、子どもたちが自らこのステップに歩み寄っている感覚です。

 

今までは、ままごとや車に見立てて各々で童具を楽しんでいました。それが少しずつ隣の友達を巻き込んでごっこ遊びに発展したり、車を競争させたりしています。

 

私達は童具の研修に行って童具の遊び方を知ります。子ども自身で考えて童具を楽しむのももちろん楽しいですが、私たちが研修で学ぶように子どもたちにも遊び方を教えてあげると、さらにさらに遊びが広がっていくのではないかと考えます。

なので、私たちは子どもたちが1人遊びをしている段階から円筒を作ったりドミノを作ったりしていました。

 

その様子を見ていた子どもたちが、私たちの隣に徐々に来て一緒に活動し始め、少しずつ子どもだけで作り上げられる過程がありました。その過程の中で3つ目のステップの友達と一緒に童具を楽しむ形が出来上がっていきました。

 

童具は壊すのも楽しいです。壊す為に作っていると言っても過言ではないくらい子どもたちは作ったものを壊していきます。そのような時は、壊したい欲求を我慢させるのではなく、思う存分壊してもらうことで満足感を満たし、後々作品を残す楽しさを子ども達なりに感じ取ってほしいという思いがありました

 

すると今月!とうとう壊す欲求が満たされて作品を残すようになってきました。私は今だ!と思い、子ども達が作った小さな作品を道で繋いで大きな街にしました。そして、街はモザイクで飾り付けをすることができるので、みんなで飾り付けをして完成させました。

子ども達からは「すご〜い!街だ!」と驚いている声や達成感に溢れた声がたくさん聞こえてきました。

 

作品を残す楽しさをを知った子どもたちが満足感や達成感を覚えると、次もそうしたい!という気持ちがでてきます。

 

童具の遊び方を覚えてみんなで協力して遊ぶ楽しさを知っていくこれからのゆり組が楽しみです。 文責:春成

9月のリトミック

9月28日、リズム室にて全体リトミックを行いました。

錦ヶ丘保育園では、リトミックを日々の保育の中でほぼ毎日取り入れています。それに加え月に一度、クラスではなくリズム室の大きな空間で自由に体を表現する全体リトミックを行っています。

 

リトミックとは何なのか?については、リトミック担当の西野が以前のブログ「全体リトミックをしました!」にて連載しています。

では、リトミックで養われるものとは?

 

リトミックでは、音楽という素晴らしい素材で音楽を楽しむ事はもちろん、音やリズムに反応して動く事により感じる心、想像力や創造力を養います。また心で感じたものを、体を使って自分なりに表現する(自己表現力)ことで心とからだの協調・調和を作り出そうとするのです。

 

子どもたちがリズムを表現するとき、からだ全体、頭の先から足の先まで全てが頭脳と言えます。幼児は見るもの、聞くもの、触れるもの、考えていることをからだ全体を使って表現し、心とからだは常に一緒に発達していきます。

 

子どもたちは、速い音楽→早く走る ゆっくりとした音楽→ゆっくり歩く 音が止まる→動作も止まる というように音楽を注意深く聞いて表現しています。自分自身を音に合わせてコントロールする事が、集中力、反応力、反射性、直感力、記憶力…など様々な力が養われていく事に繋がっているのです。

 

本日のリトミックでは、0歳児は音がピアノから出ている事に気付き興味を持っていました。

音を聞くだけでも立派なリトミック。一緒にピアノを弾きながら音を聞くことを楽しみました。

 

5歳児では、友達と協力してからだを動かす楽しさを味わいました。

こちらは「そり」という動きです。2人組になり、1人はそりになり、1人はそのそりを引っ張って動きます。引っ張る子どもは腕の力と足を思い切り踏ん張って前に進もうとします。この動作が腕や親指の付け根の筋肉の発達を促すねらいがあります。

このようにリトミックひとつひとつの動きには身体の発達も促すことができるねらいもあります。

 

本日のリトミックも、汗を滲ませるほどからだを存分に動かして楽しむ子ども達の姿がありました。ご家庭でも、今日のリトミックはどうだったのか、ぜひ聞いてみてください。  小川

はなび、どーん!〜うめ組〜

暑さも少しずつ和らぎ、涼しい風を感じる季節になりました。心地よい気温の下、園庭・室内で元気いっぱい遊ぶ子ども達。今回は”子ども達の興味から広がった活動“についてお伝えします。

夏ということもあり、季節を感じられる花火の絵本を読むと「こないだしたよ!」「はなびだ!」と口々に言っていた子ども達。そこでその絵本をコピーして保育室の壁に貼ってみることに!

すると絵本を読んだ時にはそこまで興味を持っていなかった子も「きれい!」「ぴかぴか!」と指を指しながら見る姿がありました。

数日が経ち子ども達の中で花火への興味を持つ子が増えたこともあり、そこから活動へ繋げました。

うめ組では6月頃から絵の具を使っての感触遊びをしていたので今回はその絵の具を使って活動を行いました。また、まだ直接触れる活動は行っていなかったので子ども達が無理なく楽しめるよう紙コップをスタンプのようにし、触らなくても楽しめるような工夫をしました!

さっそく活動へ!

少人数の中でじっくりと楽しめる環境や花火ということもあり、黒い紙を用意。普段とは違う色の紙に興味津々の子ども達。最初は絵の具の感触が苦手で指で触ることに抵抗を感じる子も多くいましたが保育士が一緒にしながら紙コップを使って遊び込んでいくうちに指先で絵の具に触れたり手についた絵の具を気にせずダイナミックに描いたりする姿が見られました。

つい、作品としての完成度を意識するあまり「こうした方が綺麗なんじゃない?」「綺麗なままおしまいにしようか」と大人は声を掛けてしまいがちですがこの年齢の子ども達にとって大切なのはその素材をいかに楽しむことができたかなのではないかと思います。3歳未満児のうちに様々な素材や感触に触れ、満足するまで思いっきり楽しむことで3歳以上児になった時「これをするときには紙より画用紙がいいよ!」「この色混ぜたらきれいになった」など自分で考え遊びを発展させる力が身につくのではないかと思います。

今後も普段の保育の中で興味を持ったことを存分に楽しめる環境を提供しつつ、1歳児の子ども達なりの表現を大切にしていきたいです。  文責:濱川

本日のメニュー⭐︎9/25

今日のメニューは“鶏肉の香りパン粉焼き”“れんこんのきんぴら”“秋ナスのみそ汁”でした。

鶏肉は塩こしょう、ニンニクに漬け込んでおきます。パン粉に、みじん切りにしたしそを混ぜ、それを周りにまぶし、オリーブ油をかけて焼きます。オリーブ油をかけることで、パン粉がカリカリになり、また香りも引き立ちます。しその風味がほのかにして、こどもたちにも人気でした。

今日は残食ゼロでした!!きんぴらのおかわりもたくさん来て、ご飯のおかわり、みそ汁のおかわりも次々と。様々な食材が旬で、とっても美味しく、子どもたちもそれを感じてくれていたらなと思います。

本日のメニュー⭐︎9/24

今日のメニューは“サバの味噌煮”“野菜の変わり白和え”“ほうれん草と卵のすまし汁”でした。

サバの味噌煮は、大鍋で煮ます。大量の調理で焦げ付きやすくはなりますが、鍋で煮ることであじも染み込み、柔らかく仕上がります。鍋に三層程敷き詰めて煮ていくので、魚屋同士もくっつきやすくなります。保育園では、魚の間にネギを敷くことで防いでいます。ねぎからの旨み、魚の臭み取りにもなりますので、おすすめです。サバの味噌煮はこどもたちにも人気のメニューの一つで、よくおかわりに来てくれました。

野菜の変わり白和えは、豆腐での白和えではなく、厚揚げで作りました。厚揚げは湯通しをして油抜きをして細かくちぎります。厚揚げですることで、普段とは少し違う食感と風味になるので、新鮮な感じがし、とても美味しかったです。

きよのおやつは“おはぎ”でした。もち米をしっかりと漬け込み、うるち米を少し混ぜて炊飯器で炊きました。柔らかく、きれいに炊けました✨また、お米が炊けたときに、きび糖と塩を少し混ぜることで、ご飯自体がほんのり甘く、塩が入ることであんこの甘さも際立ちます。子どもたちにも人気で、おかわりにも来ました😊

もも組 10のまとまりを感じる『果物狩り遊び』

 

「いーち!にー!さーん!…」「みかん10こあつまったー!!」

これは、もも組で行った『果物狩り遊び』のなかでの子どもたちの反応です。

 

実際に集めているのは、6色の木製ビーズ。

子どもたちは、ビーズを、ブルーベリーやりんご、み かんなどの実際の果物に見立てて、

1つのカップに10粒ずつ集める遊びを楽しみました。

大事に並べた果物(ビーズ)が入ったカップがどんどん並んでいく様子を見て、

とても満足 そうな子どもたち。

この遊びを通して、自然と10のまとまりを意識して数えたり並べたりすることで

10、100などの数量の大きさを視覚的に掴むことが出来ました。

 

この活動で1番大事にしたかったことは、

子どもたちが主体的に「集めたい!」とワク ワクしながら活動することです。

 

これを念頭に置いて、以下のようなねらいや約束事を考 え子どもたちと活動をすすめていきました。
1.ねらい
①実際に具体物を扱いながら10個ずつかぞえることに慣れ、楽しむ

②10、100という数量の大きさを感覚的に掴む

2.果物狩りのルール
①1つのカップに入れられるのは、同じ色の果物(ビーズ)のみ

②1つのカップには10個ずつしか入れられない

 

 

 

 

園の活動でも取り入れている『童具』の考案者である和久洋三氏も、幼児期のうちに遊 びを通して数量の感覚を体得する経験の大切さを述べています。

私も、子どもたちが「さ せられている」という感覚の中で活動をしてほしくありませんでした。

そのため、集める 動機が子どもたちのなかにあるような導入を心掛け、

約束事も出来るだけシンプルになる よう意識しました。

 

 

 

 

 

活動中、ほとんどの子が

「いーち」「にー」「さーん」と数を唱える声と、

ビーズ1粒1 粒を掴む指の動作が連動し、

正確に10個という数をカップに入れることができていました 。

 

また、10ずつかぞえられる子のなかには「70、80、90、…つぎはなんだろう?」と、

目 の前に並んだ大量のビーズを100と表現できるということに、

初めて気付けた様子もあり ました。

 

4歳児の子どもたちでも、遊びを通してこんなにも数や量に関する新しい発見と の出会いがあるということが、大きな発見でした。また、このような活動を繰り返すこと で、やがて始まる小学校での算数科の学習で扱う数字

が、どれくらいの数量を表している のかを経験から理解できるのではないかと感じました。

引き続き、子どもたちが遊びのな かで夢中になって数や量に親しめる活動を考えていきたいです。

椎屋

文章力アップ講座を通して

8月末に園内研修で南日本新聞社の担当者による新聞活用文章講座「よりわかりやすくより伝わる文章を書こう」が行われました。
日々発信しているブログやにしきっこですが、この講座を通して私達職員の文章力を高め今まで以上に、より保護者の皆様に園の特色や理念、子ども達の日々の育ちや保育内容等について深く知っていただき理解してもらいたいということが目的です。

講座の内容については以前のブログに載せていますのでそちらをご覧いただけたらと思います。

 

園内研修「文章講座」(こちらをクリックしてください)

 

今回の講座でブログ等を通してどれだけ保護者の皆様に子ども達の日々の様子や成長したことをどれだけ伝えられているか自分自身が振り返るいい時間になりました。
『見やすく結論を先に出す書き方』
『情景が浮かぶように』
『同じ言葉は言い換えて』等
分かりやすく書き方のポイントを教えていただきましたが、今回の講座で一番心に残ったのは『なにより保育士が言葉の引き出しを増やし語彙力を高めることが子ども達の感性につながっていくのではないでしょうか』という担当の方の言葉でした。

日本語は同じ意味でも言い方が違う言葉がたくさんあります。例えば美しいをその場面や情景に合わせて他の似た言葉で言い換えると、麗しい・端麗・素敵・ドラマチック等言葉1つで『美しい』の意味合いがまた違ってきます。
これこそ日本語が持つ意味の奥深さで響きや美しさなのではないかと思いました。

文章ですべてを伝えるのは難しい部分もありますが、講座で学んだことを生かしながら保護者の皆様に園での子ども達の様子や私達保育士が行っている保育の意図等も含め、楽しんで読んでいただけるように書き方や内容を工夫しブログを発信したいと思います。
そして、私達大人が語彙力を増やし美しい言葉を遣うことを意識しながら、絵本や紙芝居の読み聞かせを通して言葉のシャワーと一緒に言葉の持つ意味や美しさを子ども達に伝えていきたいです。(迫田)

日頃の備えの大切さ

6月20日(土)に行われた救命救急法の研修から、二ヵ月と少し経過しました。その間、研修の振り返りや設備の見直しを行いました。

今回のブログは、どのような振り返りや見直しを行ったかご紹介したいと思います。

 

研修の振り返り

研修の内容につきましては、こちらをクリックしてご覧ください。

この研修を終えて、まず各職員が振り返りを記入しました。振り返りの内容は2点。

①事前資料を見て感じたこと、学んだこと(保育室や戸外で事故に繋がると予想される場所)

②施設内で実際に救命救急や緊急連絡を行う立場になった際に、施設内で必要だと思われる物

 

研修にて、救命救急シミュレーション(『室内で子どもたちが遊んでいたところ、子どもが倒れている。反応がない。』という想定で行う模擬練習)をしたおかげで、職員一人一人リアルな想定を持ちながら振り返ることができました。

設備の見直し

研修・振り返りを経て、施設内の設備の見直しを行いました。具体的には、下記の通りです。

 

①各クラスに感染防護具(人工呼吸に使用する物)を備える。

各クラスの避難袋、業務用携帯とセットにしました。

 

②2階で事故が発生した際にすぐに園庭へ助けを求められる器具を設置。

園庭や保育室に人が多くいる午前中、内線が通じなかった場合肉声では助けを求める声が届かない可能性があります。

そのため、職員室に備えていたメガホンをリズム室へ移しました。

 

③電話の近くに救急隊等へ伝えることをまとめたマニュアルの紙を置く。

本機の近くにのみ貼っていたものを、子機の近くにも増やしました。

 

④各クラスに心肺蘇生の流れについてまとめた紙を掲示。

緊急時、落ち着いて対応できるよう準備しました。

また、対応が視覚的に分かる心肺蘇生法補助手袋を購入しました。

 

⑤救急車に乗る際必要な情報を一つの書類にまとめる。

現在、保護者の皆様にご協力を頂き製作中です。救急搬送される事態にならないことが一番です。しかし、万が一の際にお子様の為必要な情報を正確に伝えられるよう備えておきたいと思っています。

 

⑥散歩、園外保育などの際に必要な道具を揃えたバッグを準備する。

外出時の事故、被災を考え準備しています。

 

日頃の備えの大切さ

先日、幼児がブドウで窒息し死亡という痛ましい事件が発生しました。小さなヒヤリ、ハッとした気付きが大きな事故に繋がっていきます。

設備面での日頃の備えは勿論大切です。それに加え、職員の意識という日頃の備えも重要だと改めて思いました。

小さなヒヤリハットも共有し、原因や対策を考える事。危険を予測し安全に配慮した見守り、保育を行う事。

大切なお子様をお預かりする保育士として、危険に対する意識を常に持ち、職員同士声を掛け合っていかなくてはと改めて思いました。

今後、園庭の安全点検を、職員全員で実際に見て回りながら行う予定も立てています。 櫻田

本日のメニュー⭐︎9/17

今日のメニューは“芋がね”“ほうれん草の白和え”“さつま汁”でした。

今日は郷土料理の日でした。芋がねには、ごぼう、にんじん、ニラも入っていてさつま芋がメインです。ごぼうは蒸し煮をして下処理をしているので、柔らかく、良い香りがします。ニラも良い味のアクセントになりました。また、ころもは小麦粉と米粉を混ぜて作りました。こうすることで、外側はサクサク感があり、なかはもっちりしています。

一つでお腹いっぱいになるほどでしたが、おかわりにも来てくれました✨

白和えも、こどもたちには人気があります。味噌ベースで味をつけ、ごまの香りがします。ほうれん草の白和えも、さつま汁も完食でした!😊

朝晩が涼しくなり、昼間も過ごしやすくなってきました。夏バテ気味だった子どもたちの食欲も旺盛になり、毎日おかわりが絶えません。様々な食材が旬を迎えて、食欲が増すこの時期に、たくさん美味しいものを食べてもらいたいと思います😊

本日のメニュー⭐︎9/14

今日のメニューは“秋鮭の塩焼き”“大豆の五目煮”“カボチャのみそ汁”でした。

秋鮭はとても脂がのっていて美味しいです。塩だけのシンプルな味付けでも鮭そのものの味が際立ちます。色もきれいなピンク色で旬の食材だなと感じました。

大豆は朝から圧力鍋で炊きます。その煮汁も一緒に煮ると旨味もでます。昆布も刻んで入れるとその旨味やだしもしっかり出るので味により深みがでます。今日は子どもたちにも大人気で、五目煮にもたくさんおかわりが来ました!✨

本日のメニュー⭐︎9/12

今日のメニューは“秋のきのこおこわ”“サバのしそ塩焼き”“さつま芋のゴマみそ汁”でした。

秋のきのこおこわはその名の通り、秋らしい食材がたくさん入りました。しめじ、舞茸、干し椎茸、にんじん、油揚げ、鶏肉、栗の甘露煮。保育園では、回転鍋で食材を炒めて、椎茸の戻し汁、調味液で煮た中にもち米とうるち米を入れて味を染み込ませます。それをさらしに包み、スチームコンベクションで蒸しあげます。蒸す前にごま油を入れて絡ませてから蒸すと、ごま油の風味が広がり、より美味しくできます。また、出来上がりもツヤがでます。

ご家庭でも試せる炊飯器でのレシピも“にしきキッチン”に載せてありますので、是非お試しください!

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