さくら組 主体的な活動は自己決定の連続②

先月のブログでは、『子どもたちが主体的である』ということは、「自己決定」=「思考や行動面での自由な決定」を活動のなかで繰り返しているとお伝えしました。

具体的な自己決定とは、

・活動の選択の自由

・発想や判断における自由

・検証や評価における自由

などが挙げられます。

日々の生活のなかで自己決定を繰り返し、主体的な学びをしていくことの大切さについては、先月のブログをご覧ください。 〈さくら組 主体的な活動は自己決定の連続① こちらから〉

今月は、実際の活動から、子どもたちの自己決定している様子、その際保育士が心掛けている環境づくりや関り方についてお伝えできればと思います。

 

①実際の活動中の自己決定の場面

活動の選択

さくら組では、毎日、必ず子どもたちに「今日はどんな活動をしようか?」と一緒にしたい活動・遊びを出し合い、その中から一人一人したい遊びを選択します。

週間計画を立てることで前の週から子どもたちが興味のあることはだいたい把握していますが、その日その時によって子どもたちが「やってみたい!」と感じることは変わってきます。子どもたちも、選択肢のなかから、自分が1番したいこと、もしくは、友達と1番楽しめることを選択して決めています。

 

発想や判断における自由

子どもたちの主体性を尊重すると、あらゆる場面、状況で発想や判断を子どもたちがしています。例えば、どんな素材・材料を使うか、どんな形・大きさにするかなどもその一つです。

下の写真はミニ運動会前の応援用の旗づくり。共通しているのは、「手作りの旗を振って応援したい!」という気持ちだけです。

 

絵の具で絵を描く時間も、何に描くかなどの素材の選択の自由、何を描くかなど発想の自由

、色や水をどう足すかなどの判断の自由があります。

活動によっては、お手本を提示することもありますが、「私はこうしたい!」という思いがのびのび現れており同じ作品が一つもありません。

 

 

検証と評価における自由

活動の後に、再度子どもたちを集めて、大人から「ここがよかったね」「ここはもうちょっとこうしてみたら」

などの声掛けはしていません。大人が「いいね!」といっても、子どもたちは「もっと(次は)こうしたいんだ」など、満足してない場合さえあります。

「うまくいった!」という達成感、満足感を得られているかどうかは、子どもたちの表情から察することができてます。

 

自由な自己決定=好き勝手???

子どもたちが主体的であるようにと、上記のような選択の自由を意識して活動を考えていますが、

あえてそのそのような活動を中心にしているのは、自己決定の生活を積み重ねることで

一人の人間として自覚を持ち(自己意識)、自分自身のものの見方を持つことにつながっていくからです。

「大人になったら、好きなことばっかりできるわけがないのに…」

「自分のしたい事しかしなくなるんじゃないか…」

といった、不安も沸いてくるかもしれませんが、

子どもたちがこれから飛び込んでいく新しい世界は実に不揃いな世界であり、

横並びに生きていける世界ではないように感じます。そんな、大人の私たちでも予想できない未来を生きるためには

まずは、個々にしっかりと自分のものの見方をもったうえで、「自分でやれている!」という、自信や有用感の積み重ねが

より重要ではないかと感じています。

 

②保育士が心掛けていること

直接的ではなく間接的に

権威者としてではなく援助者として

子どもたちの自己決定が、大人の定めたレールの中での限られた範囲でのものであってはいけないと感じています。

自己決定しながら進めていく主体的な活動の中で、それぞれ手や身体、頭をフルに動かし試行錯誤しながら自分なりの答えを出せること、それぞれにとっての喜びや驚きを得ることに繋がることがとても大切。

だからといって、子ども自身の選択、発想、判断を尊重するということは、保育士が保育を組み立てたり子どもたちをまとめたりすることを放棄しているわけではありません。

一方的に指導するだけの『権威者』としての直接的な指導ではないのですが、

主体性や意欲を高めるために活動や環境を周到に準備し間接的に子どもたちを伸ばしたり、そっと寄り添える『伴走者』、『援助者』という感覚でいたいと感じています。

魅力ある活動の準備

上記した間接的な保育にも共通しますが、環境をいかに準備できるかも主体的な子どもの姿を引き出すためには重要です。

子どもたちの興味は多岐に渡ります。限られた選択肢のなかで仕方なく選ぶのではなく、子どもたちにとって選択肢のなかにいつでもワクワクする活動があるように心がけています。

子どもたちがすぐ活動に入れるような材料の準備はもちろんですが、子どもたちの発達段階、好み、活動の展開状況などを見ながら、提供するタイミングや素材の種類を見極め、環境に変化をつけています。

失敗する権利の尊重

主体的な活動、自己決定を尊重すると同時に、

失敗する権利を尊重することを心がけています。

「自由にしていいよ、でも責任は自分でとってね」

なんて、伝えたら子どもたちは自分で決める喜びを感じるどころか、萎縮してしまうことでしょう。

また、先回りして安全面以外のことで、「◯◯はしないでね」と言わないようにしています。

何倍も長く生きている大人にとっては見通せていることでも、子どもたちにとっては初めての経験かもしれません。

「そんな使い方をしたらもったいない」

「こうした方がいいよ」など、

大人がこれまでの経験から得た価値観(特に道徳的価値観)を子どもたちに押し付けないように心がけています。

このような声かけをして、

夢中で画用紙をハサミで切る勢いが止まってしまう、

綺麗に塗ろうと頭で考えすぎて筆が動かなくなる、

そんな小学生に、学生ボランティアをしていたときにであったことがありました。

特に幼児期の子どもたちにとっては、自分の行為が、(自分にとって、もしくは世間的に)成功なのか、失敗なのかさえわからない新しい挑戦の連続の日々です。

なるべく、大人の声、価値観に影響されないで、目の前の活動や対象と向き合い、何度も何度も試行錯誤しながら失敗を楽しむくらいの活動をしてほしいと感じます。

 

最後に

今回二回にわたって『主体的な学び』をどう捉えているのか自分なりに整理ができました。

主体的に活動する子どもたちが集まることで、『協同的な学び』というのも、深まっていくのだと思います。そのためにも、まずは一人一人が日々楽しいことに夢中になれる、自分で決められることを大切にしていきたいと感じました。

 

椎屋

 

もも組 雨ならではの遊び

 梅雨に入り、雨が降るのを眺めながら「雨がどんどん降ったら海になっちゃうんじゃない?」と微笑ましい言葉による子どもたちの発想や、水溜りに長靴で入りたくなる衝動、雨の季節ならではの言動により季節の流れを感じるこの頃です。

 先日、絵本館にて自分の読みたい絵本を借りに行きました。個々の特性が現れており、虫の観察をよくしている子どもたちは、虫の絵本を、文字に興味を持ち出している子どもたちは、文字に関する絵本を探していました。梅雨に入り、虫を探しにはなかなか行けなくなっていますが、、、しかし!もも組では、てんとう虫やカマキリ、アリを虫かご等に入れて育てています。カマキリの絵本やアリの絵本、てんとう虫の絵本を見ながら、「もうすぐ赤ちゃんから大人のてんとう虫になるよ」など、成長を観察して報告をしてくれています。

 ひともじえほん。人で文字を表現している絵本です。この絵本は子どもたちに大人気であり、何度も読み返したり、実際に一人で文字を表現してみたり、その様子を見ていた友達も集まり、協力して文字を表現したり、客観的に見て指示を出す役割を担う子どももいたりと、文字への興味から活動が広がりつつあります。文字が書けるようになると、友達に手紙を書いたりする姿が見られます。

 雨が降り続くと遊びも限られてしまいます。園庭で自然に触れ、異年齢児とも関わりながら、伸び伸びと遊ぶことを楽しんでいる子どもたちに、部屋でも充分に遊べるような遊びを展開していきたいと思っております。また、雨の音を聴きながら、変わりゆく季節を子どもたちと共に感じていきたいです。

 安田女子大学の心理学によりますと、4歳児は他人への意識が芽生える時期でもあります。子どもたち同士、協力して楽しむことで協同性が育まれていきます。6月初旬に行われた、うんどうあそびでも、友達を応援したり玉入れをみんなで頑張ったりと、仲間意識が芽生えていました。まずは他人への興味を持つことで、相手の気持ちなどを知ることができます。今後も友達を意識しながら遊んで学ぶ活動を取り入れていけたら思います。

 

文責 関

 

 

 

 

最近のゆり組の子どもたち

最近のゆり組の遊びの様子をお伝えします!

ゆり組の子どもたちは戸外で遊ぶ時は暑いので水遊びをする姿が多くみられるようになってきました。

職員が用意したタライの中の水に手足をつけてみたり、タライの中に入って遊んだり、園庭に水を撒いていると浴びて楽しんでいます。

その中で撒いた水により出来た泥で遊ぶ姿もよく見られます。裸足で遊ぶことによって地面のすべすべ感やデコボコ感、暖かさや冷たさ、泥や水の感触などいろいろな感覚を足の裏で感じることによって、子どもたちの五感を養うことができるように意識しているところです。

子どもの中には泥の感触が苦手な子もいます。そのような子どもには初めから泥を触ってもらうのではなく、まず袋の中に泥を入れ袋の上から触ってもらい、その後に水→泥→泥団子を触るなど遊びの中に段階をつけていくとで子どもも少しずつ関心を持ち、抵抗なく泥遊びをしている姿が多く見られるようになってきました。

子どもが泥遊びをしている場を見てみると、水が少なくて泥団子がうまく作れないということに気が付いた友達が「水を持ってくるから待っててねー!」と声を掛けていたり、泥団子を作っている子に「その泥団子はどうやってつくっているの??」と聞いたりなど子どもたちだけでの言葉のやりとりをしている場面があります。

 

また、泥団子を作る中で『どうしたら固くなるのかな?』という疑問を持ち、年上の子どもたちが泥団子を作っているところを間近で見て真似をして作ろうという姿が創造力や集中力、思考力の芽生えに繋がっていくのかなと感じます。

7月になると更に暑くなり、水や泥遊びをすることが多くなると思います。一人ひとりの体調面に気をつけ、熱中症対策も行い、番茶、梅干しや塩昆布などでミネラルを補給しながら戸外遊びをしていきたいと思います。

雨の日にはまた子どもが興味を持てる教材を提供しながら、違う感触遊びにも取り入れていき、泥や水遊びとの感触の違いを気付きながらも楽しんで遊んでいければいいなと思います。

子どもたちの成長にとって大切な五感や、健康な体づくりに繋げながら、場の環境を整えていきたいと思います。

文責:永井

 

 

きく組 🍞小麦粉粘土から広がるパン作り🍞

5月の初めに2回に分けて小麦粉粘土をして遊びました。片付けの際に遊んだ小麦粉粘土をどうするのか子ども達に問いかけ、話し合いを行いました。話し合いの結果、「焼きたい!」と意見が出たので実際に焼いてみることに。焼くのはいいのですが、食べられない事を伝えると「じゃあ、次は食べれるのを焼きたい!」と意見が出てパン作りへと繋がっていきました。

パン作りは全部で3回行うことができました。全回とも作る前には必ず話し合いを行うことで、子ども達はどんなパンを作りたいのかをイメージしやすい様子でした。

1回目はなにも入れずシンプルなパン作りから始まり、「味をつけたい!」「ジャムを入れれたらいいんじゃない?」などサークルタイムを用いて様々な意見が出てきました。また、子どもたちと初めてパンを作るので、どう作れば上手くいくのかなど試行錯誤をしながら作りました。

2回目は前回のサークルタイムでも出たジャムを入れてパン作りを行いました。ジャムをどのタイミングで入れるべきか子ども達と話し合うと、「給食室の先生に聞いてみたらいいんじゃない?」と意見が出たので実際に聞きに行ってみることに。数名の子ども達と一緒に栄養士に聞きに行くと”生地ができてから混ぜると上手にできる”と教えてもらいました。教えてもらった通りに作ってみると、上手に混ざりほんのり甘いおいしいパンを作ることに成功しました。

第3回目も前回と同様ジャムを入れたパン作りをしましたが、今回は果物がゴロゴロ入ったジャムを使った為、上手く水分の調節が出来ず、失敗してしまいました。今回上手く作ることができませんでしたが、パン作りを通して子ども達も私たち保育士も作る大変さを改めて感じることができました。

 

手こねで作ったパン

ホームベーカリーで作ったパン

2回目以降からジャムを使いたいと意見が出たので2回に分けて4種類のジャムを使ったパン作りをすることができました。

パン作りでは全てを保育士がするのではなく、子ども達にお手伝いをお願いすることで、子どもたちの集中力も続き、焼き上がった後もワクワクした様子が見られました。

焼き上がったパンを見て「美味しそうだね」「これ、〇〇がこねたやつだよー!」とお互いに言い合い、自分たちで作ることができたということを実感している様子でした。

今回のパン作りのように、遊びを通してさらに子ども達の興味が深まるような関わりをしていきたいです。今後の子ども達の成長や気づきがどのように変化していくのか楽しみです。西野

3歳4歳心の育ち ~揺れながら葛藤~

3歳児クラスの保護者から「最近、言い出したらきかなくて」「気持ちの切り替えがなかなか出来なくて泣き続けることが多くて」など子どもの成長には欠かせない【イヤイヤ期】の延長のような相談を耳にします。どのご家庭も、この様な子どもの姿に悩んだり困ったことが1度はあると思います。これは、ご家庭だけでのことではありません。保育園でもみんなこの姿をしっかり見せてくれます。しかし、安心できる大好きなお母さん達だからこそ120%の力で自我を主張し困らせてしまうことでしょう。保護者の皆様の「もう…どうしたら…」と悩む気持ちお察しします。

 

今回は、3歳4歳の子どもの心の育ちについてある保育著書を参考にお伝えします。

 

まずは、年齢を少しさかのぼって。【イヤイヤ期】=【自己主張・自我の始まり】ですよね。これが子どもの中で誕生するのは言葉をしゃべり始める1歳半ころと言われています。とにかく自己主張の塊のようにだだをこね、泣いて要求を通そうとする姿が1~2歳の時期にはどの子にも見られます。この時期の子どもとの関わりで大切なのは、子どもの自我を「受け止めて、切り返す」ということ。しかし、子どもの自我を受け止めているつもりでも実際には「受け流して」いる場合が多いようです。

「受けとめる」

・子どもの要求を「あなたはこうしたいんだね」と言葉で共感的に意味づけ直し、行動の背後にある願いへの理解を届ける関係。

「受け流す」

・子どもが「イヤ」と言えば「やらなくていいよ」と言い、「これが欲しい」と言えば与える。子どもの言いなりになる関係。

 

「受けとめる」のコツとしては、子どもが言ったことを少しゆっくりめに小さい声で返す。子どもがその言葉に反応したときもう1度子どもの言ったことを受けとめ、「でもね…」と優しく切り返す。その中で子どもはまず自我を受けとめれる心地よさを感じます。

そして、「自我」の世界を親や保育士周りの大人が丁寧に「受けとめて、切り返す」「受けとめて、意味づけし直す」というかかわりを繰り返すことで、今度はそうやって「切り返され」「意味づけし直された」世界が「社会的知性」として子どもの中に位置づいていきます。これは、3歳ころに子どもの中で明確に自覚されるようになっていきます。

*社会的知性とは・・・「このおもちゃで遊びたい。でも片付けしないといけない」「あれが欲しい。でもほかの友達が使ってるから我慢しないと」という気持ちの芽生え。社会性です。

 

そんな時期を経て3歳~4歳を迎えます。時に強烈な「自我」が現れる一方で、確かな「社会的知性」が育ってきます。自我と社会性知で揺れながら生きるのがこの時期。この著書の中で3歳児を『自信と誇りの世界を生きているのが3歳児』と表現しています。「絶対にできないよな」と大人が思っても「ボク、デキル」と自信たっぷりに宣言します。とにかく思い浮かんだこと思ったことはなんでもできそうな気がするようです。私はこの「自信と誇りの3歳児」という言葉を聞いたときに、保育園の3歳児の子どもの姿を思い浮かべおもわず納得!!自分の思いが1番。正しい。言い出したら納得するまで泣き続ける。2歳のころのだだこねと違うところは、自分に自信と誇りがあるからこその主張!というところでしょうか。そういう世界感で生きながら、3歳児は人間として必要とされるすべての力が大きく育つ時期で、「未来」を想像する力、世界を論理的に整理する力、物語に感情移入してストーリーに生きる力、これらの力を大きく伸ばし発達しているのが3歳児たちなのだそうです。ここに少しづつ「社会的知性」が身についてくるため「○○したい!したい!でも、でも、したい!したい!でも…」と大きく揺れながら自分の中で葛藤するのでしょうね。

そして4歳を迎えるにつれ、しだいに「できること・できないこと」が見えてきます。「願望や理想の世界」と「現実の自分」との間のギャップに悩み、それを調整することが発達の課題となってくるのです。そしてその葛藤を克服する過程で、個性(心)の原型が作られていくそうです。

 

少し専門的な言葉が多く、長くなってしまいましたが3歳4歳の心がどのように育っていくのかほんの少しでも見えたでしょうか。

 

子どもが思い通りにならなくて、どうしようもなくて泣いて泣いて…と手に負えなくなった時、ふとこの心の育ちを思い出してください。そして「あ、自信と誇りで生きてるんだな~」「自我と社会的知性の中で葛藤してるのね…」と子どもの心を読み取ってみてください。「心の成長をしているんだね」って考えたら、ほんの少しでも、保護者の皆さんが冷静になってゆったりした気持ちでお子様に関われるかな~って思うんです。でもでも、それでもやっぱり…と日々の子育てで困ったことや悩みがあったときはいつでも声かけてくださいね!!お話聞きます。

(文責:中江)

(参考文献 「0歳~6歳心の育ちと対話する保育の本」)

はじめての田植え

 

突然ですが、この写真…どこで撮られたものでしょうか?

 

正解は…

 

 

田んぼです!

 

6月の中旬、5歳児クラスの子ども達は山田町の田んぼで、田植えを行いました。

お隣の認定こども園錦ヶ丘の園長である脇黒丸先生のご厚意で、行うことができました!

保育士から持ち掛けられた田植えの提案に、子ども達は目を輝かせ大喜び。

 

「田植えって、お米でしょ」「どんなところなのかな」

「こんな感じかも!」

「ばあちゃんちでしたことある」

 

下見に行った職員が撮ってきた写真を見て想像を膨らませたり、本に載っている稲を眺めては友達と喋ったり。

常日頃のクッキングの様子でも感じていますが、食に対して子どもたちはいつでも興味津々です。

 

食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。

 

と、農林水産省のホームページに書いてあります。

 

「知識」と聞くと何だかおおげさに聞こえますが、保育園に通う子どもたちの年齢で考えると、大人の想像する「知識をつける」とは少し違います。

例えば、0歳なら離乳食がスタートし少しずつ野菜を口にしていくでしょう。その時に大人が「にんじんだよ。おいしいね」と声をかけること。

3歳なら、給食に出す野菜の皮むきをする。5歳なら、植えたい野菜を決めて育てて収穫…それからクッキングまで。

ほんの一例ですが、このように子どもの年齢やクラスの様子を見て、クラスの職員は「食べる意欲の基礎作り」「幅広い食の体験」を意識して食育に取り組んでいます。

また、ほぼ毎日更新されている給食室発信のブログからも伝わると思いますが、毎日のメニューひとつひとつにこだわりを持って提供しています。

お店に寄れば出来上がった料理が食べられるこの世の中だからこそ、日本に伝わる和食という文化や食に興味を持ち楽しく思う機会を大切にしていきたいですね。

 

さて、当日は山田町にある田んぼまで40分ほどこども園のバスに乗って向かいました。

自粛生活が続くこの頃、バスの遠出は子ども達にとって非常に嬉しい様子。

新型コロナウイルスの影響で運動会も中止となり残念がっていた子どもたちにとって、楽しかった思い出となる予感が序盤から感じられ私としても嬉しい瞬間でした。

 

先に到着していた脇黒丸先生はすでに泥だらけ。

慣れないだろう光景に怯む子も多いかと思いきや、みんな躊躇なく田んぼの中へ!

 

 

園庭でも泥遊びを好む子ども達ですが、田んぼの泥はまた違った感触。

足を取られて転びそうになる子、へっぴり腰になってバランスを保つ子…。しかし、みんな楽しそうに笑っていました。

中には大胆に、泥の中へ座り込む子も!

 

 

田植え後は、縁側をお借りしておにぎりを食べました。

このおにぎりは、朝のうちに子ども達が握りました。やはりお腹が空いていたので、夢中で食べていました。

 

「りっぱな おうちだったねえ~」

 

と帰りのバスの中で呟く声には…少し笑ってしまいました。

 

田んぼに浸かって稲を植える経験を出来る機会は、減ってきています。今回の経験は、子ども達にとって楽しかった思い出として心に残るでしょう。

子ども達が大人になった時に、「そういえば田植えしたことあったなあ」と思い出して今度は我が子に田植え体験をして貰おうと考えることがあればいいなと思います。

今、子ども達に豊かな食の経験を提供することは、その次の子どもへ豊かな食の経験のチャンスを作るということでもあります。

 

”様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間”

が多い社会は、しあわせな社会だろうなと思います。

 

少しスケールが大きいでしょうか…でも、そんなことを考えながら毎日子どもと接しています。

今日は楽しかった、と語り合う子ども達の後ろ姿を見ながら、今後も意識して食育の機会を作っていきたいと思う一日でした。 櫻田

もも組 数・文字への興味

先日、就学教育相談説明会に参加させて頂きました。

就学教育相談とは、子どもがどのような就学先を選択すれば、よりよい教育が受けられるかを保護者が専門家に相談し、専門家とともに考える会です。

まず第一に子ども自身のために。子ども一人ひとりの育ちは違います。だからこそ、その子にあった支援を柔軟に選択していくことが大切だということが私自身も学びになりました。

また、4歳児から考え始めるのは、早いと思う方もいらっしゃるかと思いますが、ゆとりを持って始めることで年長を迎えたときに、見通しが立てられた状態で就学に繋げられるのだと同時に感じました。
就学を考えていく上での不安は少なからずあると思います。小さな不安や悩みでも疑問でもお話しください^ ^
一緒に考えていきましょう❕

 

さて、最近のもも組が夢中になっているのは数の木を使った

「長さ比べゲーム」です。

ルールはサイコロを振り、出た数と同じ数の木を並べて、先にゴールしたチームの勝ち!というものです。
2つのサイコロを振り、数えます。
子ども達は遊びの中で自然に行っていますが、2つのサイコロの出た目の数を足しているんです。
数が大きい方が数の木が長いので、大きい数を出した方が早くゴールできます。
ゲームが進んでいくうちにそのポイントに気づき始めた子ども達。

「お願い!10出して!がんばって!」と応援しはじめました。

(数の木は10が1番大きい数です)

残念ながら2が出てしまうと
「2かあ…負けそう…」と悲しむ姿も。
それだけ数の大小ゲームの勝ち方を理解しているということですね。
しばらくして、片方のチームがゴールし、ゲーム終了。
嬉しくてみんなで飛びあがる勝ったチームの姿もあれば…
それを見て悔しさから涙する負けたチームの姿も。
その子に寄り添い慰める姿もみられ、大人の介入なくとも、涙していた子はもう一回頑張ろうと決めて、涙を拭いていました。

いつのまにか「勝ちたい」という気持ちがチームの中で大きくなっていたようです。

4歳児。心が成長していく時期です。
自分の気持ちと友達への想いで揺れ、日々葛藤している姿もありますが、今回のようなチームでの目的の共有が見られたことはとても大きい成長に感じました。
また、数への興味が深まったことで数の概念や大小・比較という学びに繋がり、年長になり、就学をしてからでも必要な学びが遊びの中で培われているのだと感じました。

 

続いて、郵便局ごっこです。

もも組前のポートフォリオをご覧になった方も多いと思いますが、ひともじ作りから文字への関心が高まっている子ども達。

そんなときに、郵便局のキットが届きました。
ポストやハガキや切手が入っており、子ども達はワクワクが止まりません。
早速書き始めます。
「Hくんに手紙を書きたいんだけど、どうやって書くのか分からないなあ」と悩む子が。
手紙を書きたいという気持ちから平仮名への興味が生まれた姿だと思いました。

平仮名表を見たり、保育士が手を添えたりして気持ちのこもった手紙が出来上がりました。

まだまだ4歳児なので、完璧に全員が平仮名を書いたり、読めたりする必要はないと思っています。

ですが、手紙を書きたい・読みたいという気持ちから遊びの中で学んでいく子ども達の姿があるので、私たちは、その気持ちを大切に子ども達の書けた喜びや達成感を共有していきたいと思います。
「まだ郵便局ごっこしたい!」という子ども達。
切手を貼ったり、配達する人など役割を決めたりと活動を重ねて深めていきたいと思います。   文責:田中

たんぽぽ組 初めての経験

保育園での生活にも大分慣れて、安心した気持ちの中で思いっきり遊ぶ子供達の姿が見られる様になってきました。

戸外へ出ると、タライの中に入っている水を触ろうとする様子や

雨の日の翌日にできた水溜りで思いっきり遊ぶ様子など。

「子どもたちは遊びを見つける天才だなあ」と日々感じさせられます。砂や泥に触れたり、手掴み食べを意欲的にするようになって様々な感触を味わってきた子どもたちの姿から、今月は絵の具遊びを活動に取り入れてみました。今日はその活動から見える1人の子供の姿をピックアップしてお伝えしたいと思います。

絵の具活動1回目

初めて見る絵の具に、はじめは遠くから見ていた子どもたちも興味が湧いてきていてもたってもいられず、絵具に触れ始めました。絵の具の感触を嫌がる子どももおらず、体全身を使ってダイナミックに感触や手触り、触ると色がつく事を楽しんでいる様子でした。この時、Aちゃんは登園していませんでした。

絵の具活動2回目

この日はAちゃんが登園。初めて見る絵の具を目を丸くして見つめていました。1回目で経験している子どもたちがダイナミックに遊ぶ中、Aちゃんは一緒に遊びたい気持ちと初めてを経験する不安そうな表情を浮かべながら周りを歩いていました。

こんな時、無理に遊びに参加させたりはしません。むしろAちゃんは「見る」という行動を通して絵の具の活動に参加していました。Aちゃんなりの参加の方法を尊重し、時折「やってみる?」「いつでもおいでね」と声を掛けて見守りました。Aちゃんが触りたい。と思った時にすぐ寄り添える様に準備をしながらも結果最後まで、絵の具遊びの場の周りを歩いてこの日の活動は終わりでした。

 

絵の具活動3回目

絵の具遊びの準備を始めると、気付いたAちゃんが私の側を歩き始め気にかけている様子が伝わりました。確実に前よりも素材との距離が縮まっているな、と感じながら活動開始。Aちゃんは以前と同様周りを歩きながら観察します。するとある保育士が「一緒に触ってみる?」と声を掛けながらAちゃんの目の前で絵の具を触って見せました。すると…Aちゃんも思わず人差し指で絵の具をタッチ!

内心、私はAちゃんの感触の世界が広がった事への嬉しさで声を出しそうでしたが、Aちゃんの集中が途切れない様心でガッツポーズしました。周りの保育士もそうです。本児がびっくりしないように「ペタペタして気持ちいいね」「なんかひんやりして冷たいね〜」など穏やかに声を掛けながら夢中になって絵の具を触るAちゃんを見守りました。人差し指から手のひら、手のひらから全身に!Aちゃんの遊びはどんどんダイナミックなものになり全身絵の具だらけになりながら最後まで遊びました

私が心に残った事は、Aちゃんが絵の具遊びができるようになった事。ではなく、本児のなかでしっかりと段階を踏んで、興味があるものを見つけ自分のタイミングで自らその物に関わろうとするその気持ち、姿を見守ることができた事です。

子どもたちは、気になる物をじっと見つめたり何度もあれこれと試してみたりする中で、自分とそれ以外の関係に気付いていきます。そこに楽しさや不思議さを感じ、自ら関わろうとする意欲が育っていきます。そんな経験を通して、子どもたちの世界は豊かさを増していく。その過程で私たちが「絵の具って何だか気持ちいいね」「なんだろう、不思議だね」と意味付けをしていく事で、子どもたちの細やかで敏感な感性が育っていくと思います。

先日、Aちゃんは雨が降っている様子を見て「あっ!」といいながら指差しをしていて「ほんとだ!雨が降っているね」と声を掛けました。子どもたちが感じとったものを一緒に見つめ、一緒に味わっていく。そんな経験がこの乳児期には大切なんだな、と感じたAちゃんのエピソードでした。

 

 

最後に、先月ブログにアップした「実践!たんぽぽ組」にてご紹介した、実践③ですが、副園長からサンキャッチャーを頂きました。たんぽぽ組の天井に吊り下げてみると

光に当たってキラキラ輝くサンキャッチャーに手を伸ばそうとする子どもたちの姿が!子どもたちも興味津々な様子でした。これからも子どもたちの心揺れる体験に寄り添っていきたいと思います。 小川

今日のメンバーは?🚶‍♀️🚶‍♂️ゆり組

今日はお散歩について書こうと思います。

ゆり組は現在20名です。4.5月は散歩に行く際、よく全員で行っていました。20名に大人が4〜5名ついて散歩に行きます。

2歳児のお散歩は、大変か大変じゃないかで答えると正直大変です。まだまだ交通ルールも分からず、いつ手を離して飛び出してしまうか分からない。月齢に差があるので歩くスピードの調節が難しい。など、考えるとたくさんあります。

そこで、6月は少人数でのお散歩を意識して行いました。

一度に5〜6人を大人2〜3名でお散歩に行きます。

少人数でお散歩をするメリットは

  • 大人の目が届きやすくなる
  • 子ども一人ひとりの興味関心が拾いやすくなる(自然への興味や車などへの興味)
  • 一人ひとりとじっくり関われる

などです。まだまだ2歳児。大人とじっくりゆっくり関わる事が大切だと思っています。そこから、様々な学びを通して力になっていくと思います。

《雨の日の散歩》

傘をさしてこども園に行きました。

傘をさして行きました。

雨ならではの音、空気、地面の質感を感じながら行きました。1人が水たまりに気づき、ぽちゃんと入るとあとに続いてみんなも入って行きました。

《ごしょらんへお買い物》

野菜や野菜の苗を買いに行きました。急がずまったりと外の景色を楽しみながら行きました。途中、パトカーが交番から出てきたので、一旦ストップして「かっこいいねえ!」と友達同士で声を掛け合う姿もありました。

《タイヨーの裏の小道》

車通りがなく、お散歩リングを持たずとも安全が保証されている数少ない場所です。草花がたくさんあり、子どもたちが自ら見つけ、興味を示している姿がありました。

《吉野小周辺》

土曜日だったので、うめ組と一緒に行きました。石を拾ったり、ゆり組同士で手を繋ぎ道路を歩く経験ができました。

 

少人数のお散歩をしたことで、子どもたちにも変化がありました。

  • 普段控えめな子が、自分を思い切り出すことができるようになった
  • 協調性がでてきた(歩くスピードを合わせるなど)
  • 言葉が増えた(少人数の中で自分を認めてもらえることがより分かったから)
  • 散歩の道中の自然や物に興味を持ち、それを大人に伝えることができるようになった

何度も言いますが、まだまだ2歳児。今後もじっくりゆっくり、子供の育ちを支えていきたいと思います🌟 春成

ハイハイの大切さ

子どもの成長はとても早いですね。心、体共に成長したなという場面に保育をしているとよく出会います。

 

0歳児クラスに入り、子どもの遊ぶ姿を見ながらハイハイをする子どもが多い❗️と感じました。自分の好きな場所に移動したり、お気に入りの玩具が欲しいという思いから、急いでハイハイする姿をよく目にします。

入所してきた時は、バタフライのような動きで移動していたH君。園生活に慣れてきたら周囲に目が向き、興味あるものの所にバタフライの動きで移動していました。胸が痛くないのかな?と思うほどの動きでした。それがある日、突然・・・・・、

きれいなハイハイをし始めたのです。その場にいた職員は皆、喜び静かにH君を見守りました。現在も元気にハイハイをしています。

(その時の写真がないのが残念💦)

 

昨今では、アパートやマンションなど限られた空間で生活している家庭が多くなり、それにより赤ちゃんがハイハイする期間が短くなりすぐにお部屋にあるものをつかみ早くもつかまり立ちを始めます。ハイハイすることで育っていく歩き方や足指の力が未発達なまま、立つことを覚える赤ちゃんが現代では増えてきていると以前、研修で講師の方がおっしゃっていたのを思い出しました。

 

また大事なのは、始めた時期ではなくて、どれだけハイハイを行ったかということなのです。
ハイハイは、自分の力で立って歩く準備段階なので、とても大切な運動  です。

 

 

首・肩の筋肉、背筋、腹筋、手指とたくさん使います。
胴体を支える状態で動くため、腕や脚の筋肉や、バランス感覚も鍛えられます。全身を使う運動なのです。
その中で育つ背筋は、バランスを取るのに重要な筋肉で、立ち上がるようになると自分でバランスを取ることができます。体幹がしっかりしてくるんですね。

 

そして、目と手、手と足など、二つ以上の部位を同時に使う動作が入るのがハイハイです。

この動作は協応動作と呼ばれていますが、協応動作が上手にできるようになると転倒しそうな時に危険を察知して手を伸ばすなど危機回避能力も育っていきます。

 

つまり、ケガをすることがなくなりますね。

 

少し話しが逸れてしまうのですが、これも大事なことなのでお伝えさせてください。

 

あの玩具に触りたい❗️あそこで遊んでみたい❗️という気持ちが育ち、それが子どもが成長していく上で大切な意欲に繋がっていきます。

 

また「どこ行こう」「確認してみよう」と考えながら、手で触ったり、口に入れて確かめたりし考えて行動するようになります。

赤ちゃんが何でも口の中に入れてしまう時期がありますよね。その行動は自分で確かめているのです。その際、大人は危険のないよう見守ってあげてくださいね。

 

小さいながらも、遊びを通して考える力を育てているので、汚いからとその機会を奪わないであげてくださいね。

 

まさに遊びが学び❗️なのです。

このような年齢からも遊びを通して学んでいるのだと、遊んでいる子どもの姿を見て、感心させられます。

 

さて、また本題のハイハイについてです❗️

 

“でも、もううちの子 歩き始めているからなぁ💦と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんね。”

 

大丈夫です❗️錦ヶ丘では、遊びを通して大切な基礎運動を行なっています。

子ども達は、遊びの中で自然と大切な基礎運動を楽しく行っているというわけです。

 

◉リトミック

音楽を聞きながら表現遊び遠楽しむ遊びです。
その中で【床とお友達がなる動き】が、ハイハイと同じ全身を使う運動です。

おうま、カメ、ワニ、どんぐり、三輪車

現在、2歳児クラスが毎朝リトミックを保育の中に取り入れています。

また、2歳児クラスがブログで取り組んでいる内容を詳細にお伝えすることと思います。

 

◉マット運動、サーキット遊び

上記の写真は、サーキット遊びの様子です。

マットの下には、四角の椅子を入れて凸凹にすることで、バランスを取りながら移動しています。

机の片方の脚を畳むことで滑り台になり、子ども達は敢えて傾斜の下から上ろうとチャレンジ❗️

自然とハイハイを形になっています。

 

子ども達が、これからも健やかに心身共に成長できるような環境を整えていきたいと思います。

未満児リーダー:古市

 

 

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