子どもの豊かな育ち〜5領域〜

早いもので5月も下旬を迎え、春から梅雨へと移行するなか、子どもたちは園庭にてさくらんぼや苺の収穫、てんとう虫の観察など季節の変化を感じながら伸び伸びと過ごしている姿が見られます。

保育には、「子どもが現在を最もよく生き、望ましいみらいを作り出す力の基礎を培うことを実現させる」ために分類されてから5領域があります。この5つの5領域に基づいた保育を実施することで、子どもの総合的な心身の発達を促すことができるとされています。

今月のねらいは「体を動かすこと」です。もも組では、ねらいを元に戸外遊び・活動にて5領域を育んでいる姿を紹介します。

1.健康

戸外遊びやサーキット遊びの中で、危険予測ができるようになり、充実感と満足感をもって自分のやりたいことに向かい、心と体を十分に動かせながら取り組み、見通しをもって自ら健康で安全な生活を作り出しています。

サーキットでは、危険予測の習得、視覚的に危険な配置にすることで、ぶつかる!あぶない!と意識できます。

日に日に跳べる回数が増えていき、「たくさん跳べたね!頑張ったんだね」の声かけにより、「もっと跳びたい」と遊びの意欲が高まっているように思います。

2.人間関係

友達と同じ目的を持った遊びにて、子どもたちの中で自然と役割分担ができており、協力して遊ぶ姿がみられます。時には意見のくいちがいもありますが、友達と言葉のやり取りや、時には保育士が仲介し相手の気持ちを代弁することで、友達の思いに気づくきっかけに繋がっていきながら、良好な人間関係を築けるようになります。

3.環境

先月のヨモギ団子に引き続き、ヨモギへの関心からヨモギを見つけることが得意となり、「見つけたよ」と持ってきてくれ、今ではヨモギとりの名人になっています。また、自然の多い園庭にてヘビイチゴ(野苺の一種)を見つけたり、川に生息している生き物をボウルやザルを使って探しています。珍しい生き物を見つけると、図鑑を持ってきて自ら調べており、様々な自然に触れながら興味・関心をもつ姿がみられます。

4.言葉

5.表現

砂場にて数名の子どもたちが「お山作ろうよ」との発言から、山ができ、水を流すことで川ができ、川に葉っぱを流し、、、と子どもたち同士で話し合いながら自分たちなりにイメージを豊かに表現し、進めていく姿がありました。言葉のやり取りにて、友達と心を交わせながら充実した遊びを行っています。

 

これらの5領域は、園生活の中で自然と身につけていきます。保育園に通う子どもたちにとって、対日の生活や遊びの中から生きていくための基礎を学び、吸収していくことがとても大切です。その手助けをする役割を担うのが保育士(大人)。5領域をバランス良く身につけられるよう、様々な視点から子どもの学びをサポートしていきたいです。   文責:関

 

主任だより 避難訓練

先日、避難訓練がありました。

保育園では、月に1回避難訓練を行っています。今月の担当は、給食室の栄養士でした。

前日まで「子どもに何を伝えたらいいでしょうか…」と非常に緊張した面持ちでした。

実は、栄養士が避難訓練の担当をするのは初めてだったのです。今年度は、給食室と子ども達の距離をより近く!ということで、給食室見学を取り入れたり栄養士が給食を一緒に食べたりと、栄養士自身が能動的に工夫していますが、大勢の子どもの目の前に立って話すことは緊張する出来事だったようでした。

(目の前に立つ栄養士をじっと見て、話を聞く子ども達。)

 

前年度まで、避難訓練は1年間の担当クラスが決まっており毎月同じクラスの職員が計画を立てていました。

 

子ども達は、ベルが鳴ったら集まる。放送を聞いて、避難する。火事だったら口を隠して、地震だったら頭を守る。といった動きは体にしみついています。

毎月行っている効果は十分に出ています。しかし、職員にとっても子どもにとっても更に効果的な避難訓練が出来ないだろうかという思いがありました。

そのように思うきっかけとなったのは、前年度参加した吉野地域の施設が集まる研修会でした。鹿児島湾直下型地震や桜島の大爆発、南海トラフ地震などのことについて知る機会でした。※市や県のホームページに、ハザードマップ等の情報が載っていますのでぜひ検索してみてください。

 

来て欲しくはないけれど、いつかは必ず来る災害…。過去の震災で、小学校の避難が上手く行われずあまりにも悲しい結果となったことがありました。

職員が的確に動き子ども達を守れるかどうか左右する要素のひとつが、日々の避難訓練の積み重ねだと思います。

 

そういった経緯があり、今年度の避難訓練は4点新たに方法を変えたり加えたりしました。

①毎月違う職員が担当する。

担当を交代制にすることで、職員全員が災害を想定し計画を立てる機会を持てます。

 

②お隣の認定こども園錦ヶ丘と合同の訓練日を設ける。

実際に災害が発生した時のことを考えると、近隣の施設との協力は不可欠だと思われます。

今年度は、地震を想定して二園の子ども達をどう避難させるか検討中です。

 

③計画は規模なども詳細に考える。

前年度までは、火事・地震・台風の避難訓練を計画していました。3パターンのテンプレートが出来ており、それを繰り返す形の避難訓練でした。

今年度からは、担当となった職員が「どの程度の規模(火災の規模、地震の震度など)か」までを考えて計画することにしました。

規模の大きさによってクラス内外の危険箇所も変わってきます。そこまで想定し対応できるよう、訓練を重ねる予定です。

 

④職員会議で振り返りを必ず行う。

担当から見て気付いた点、クラスの職員が気づいた点それぞれ報告しあう時間を必ず入れるようにしました。

PDCAサイクルという言葉がありますが、避難訓練もこれに当てはめて行います。

 

 

今回の避難訓練は、給食室からの出火を想定した避難訓練でした。小規模の火災で、初期消火で火が収まる想定です。

「火事です」の放送を聞いて、口を抑えながら避難する子ども達。火災の場合は迅速な避難を行うため、室内にいた子ども達は裸足のまま集まります。

0歳児の手伝いに向かう職員、人数確認を行う職員、トイレなどに残ったままになっている子どもがいないか確認する職員、初期消火の手伝いのため消火器を持って給食室に向かう職員…と役割分担もスムーズでした。

 

本日職員会議を予定しているため、そこで職員みんなで振り返りを行う予定です。

現時点で出ている気付きは、・大人の人数も把握する ・延焼を防ぐため、ドアは閉める。電気は消す。 というものがありました。

慌てていると、忘れがちな二点です。子どもの安全を第一に迅速な避難を心掛けつつ、上記の点も意識できるように避難時のクラス内の役割分担を更に明確にしたいと思います。 櫻田

さくら組 主体的な活動は自己決定の連続⓵

今回の世界的なコロナウイルスの感染拡大の影響から、日本でも、暮らし方、働き方、そして学び方が変わろうとしているのを感じます。

これからより予測困難で複雑な社会となっていくであろう未来を生きる子ども達に、

今、保育の中で私たちができることは何かを改めて考えたり、

今大事とされてる保育の考え方を自分なりに整理してみました。

『さくら組 主体的な活動は自己決定の連続』というタイトルで、2回のブログに分けて記したいと思います。

 

■予測困難な社会を生き抜くために必要な力

日本では、2017年度に保育教育のガイドラインが改訂され、

「育みたい3つの資質・能力」として

●知識及び技能の基礎

●思考力、判断力、表現力等の基礎

●学びに向かう力、人間性等

が掲げられています。

ベースとなる知識や技能の習得はもちろん必要ではありますが、

既存の知識の詰め込みや習得で終わるのではなく、

答えの出てない問題を解決するために

習得した知識や技能を活かす力、

粘り強く問題解決に向かう力のこと

だと解釈しています。

粘り強く問題解決に向かう力は、

「社会情動的スキル」「非認知能力」とも呼ばれます。

この非認知能力は、幼児期に大きく育まれ、

脳の生理的メカニズム上、大人になってから身に付けることは難しいそうです。

3つの資質・能力も「~の基礎」とあるように、幼児期の遊びや生活のなかで育まれたものが

小学校以降の教育、生涯を通して育まれていきます。

私たち大人がこれまでに受けてきた教育の中での大きな評価基準であった

テストの点数や偏差値などの数値では、測ることのできない力の育成が

より重要視されていると感じます。

 

■3つの資質・能力を育む手法「アクティブ・ラーニング」

先述した力を育むための方法として「アクティブ・ラーニング」が近年の学校教育でも取り上げられています。

簡単に言うと、先生から一方的に知識や情報を与えられる受け身の授業スタイルのなかではなく、

子ども達が課題に基づいて友達と対話しながら協力し、試行錯誤しながら答えを探す学習のなかで学んでいくスタイルです。

保育の現場でも、遊びや生活の中でアクティブ・ラーニングを取り入れ、「主体的・対話的で深い学び」に繋がるよう心掛けています。

「主体的な学び」

「対話的な学び」

「深い学び」

これらは、どれも一つ一つ丁寧に解釈していかなければならない奥深いキーワードだと感じています。

前置きが長くなりましたが、このような理論、方法を踏まえ、実際の保育を考えた時に

私自身が、「子どもの主体的な学び」を現在どう解釈しているのか再確認してみました。

 

子ども達が主体的になれるように、私はどのような環境を意識している?

子ども達が主体的な学んでいる姿って、実際どのような姿?

遊びの中で子どもが何ができているときに、主体的に学べていると判断できる?

などです。

 

私の中では、

子ども達にとっての「主体的」かどうかを考えるときに

自己決定」というキーワードが欠かせないように感じます。

 

■自己決定=行動や思考面での「自由」

自己決定とは、言うまでもなく「自分のことを自分で決める」という意味です。

錦ヶ丘保育園では、1日の生活の中でも、自分でもしくは自分達で決める瞬間がたくさんあります。

↑の写真では、保育室の外で昼食を食べ始めている子もいれば、まだまだ室内で遊びを続けている子もいます。

生活の中では、基本的に子どもたちが「お腹がすいた!」と感じたタイミングで食事をします。

また、遊びでも、

今日は何をして遊ぼうか、自分で決める。

どんな道具や材料を使おうか、自分で決める。

想像したこと、閃いたことをどのような形で表現するか、自分で決める。

といった具合です。大人があらかじめ用意した活動をただただするのではなく、

全ての選択に1人1人の「してみたい!」「挑戦したい!」という気持ちが含まれています。

時間や見守る大人の人数によって、同時に選択できる遊びの種類などが少し制限されることもありますが、

極力子どもたちのしたいことが思い切りできる環境や時間の準備を心がけています。

ここでいう自己決定というのは、

活動の選択発想判断検証(特に年長児)や評価の面においての自分で決める

行動や思考面での自由と言い換えられます。

 

■自己決定理論によると…

「自分たちのことは自分達で決める」、そんな日々を積み重ねていくとどうなるのでしょうか。

 

学習心理学の動機付け理論の一つである自己決定理論では、

⓵自律性(自分でできる!)

②有能感(うまくできる!)

③関係性(大切にされている!)

の三つの根源的な欲求が満たされるときに、

内発的に動機付けられ、能力を発揮できると考えられています。

つまり、自分で決められる、自分はうまくやれるといった実感をもてているときに、

人は内側から力が湧き、本来持つ力を発揮できるというのです。

【高山静子 『保育者の関わりの理論と実践 教育と福祉の専門職として(2019)』より】

保育士の関わり方を含め、環境を準備することで

子どもたち一人ひとりが自己決定を続けていく経験を積み重ねることができ、結果として内面から個々の力を発揮しやすくなるということが言えます。

後半のブログでは、実際にさくら組での活動のなかで

どのような自己決定の姿がみられるかや、保育士として意識している関わり方、環境の作り方などをお伝えしたいと思います。椎屋

 

 

 

 

 

 

ゆり組 体を動かすって楽しいね♪

5月の暖かさを感じる気候の中、散歩や戸外遊びを思う存分に楽しんでいたゆり組の子どもたち。

今回のブログでは子どもたちを見守る中で感じた運動面での変化・成長をお伝えしていきたいと思います。

 

2歳児クラスになり、自我の拡大はもちろんのこと、お喋りがとても上手になってきたと日々感じており、やりとりがとても楽しい毎日です。また、年下クラスの友達と一緒にいる姿を見ると体も一回り大きくなり、たくましさを感じます。

 

できることが少しずつ増えて、自信もついてくる今、挑戦したいことがいっぱいな様子です。足腰の力もついてきて、体をよく動かして楽しむ姿が多く見られます。

 

園庭では三輪車に乗る姿が増え、初めは地面を蹴って進む子が多く、しっかりと足の裏で地面を蹴っています。両脚で蹴り進めたり、交互の足で蹴り進めたりして進んでいきます。

 

 

次第にペダルに足を置くようになり、反動をつけて進もうとします。今はまだペダルを漕いで進む子は少ないですが、少しずつステップを踏んで三輪車が漕げるようになっています。

 

 

また築山へも、以前は転倒しやすかったり、手をついたりして慎重に上り下りしていた姿が、最近ではバランスを上手にとって足の力だけで上ったり、駆け下りたりして楽しむ姿が見られます。走り方も軸がしっかりしてきて以前より安定感を感じます。

 

 

更にゆり組では毎日、リトミックをしています。

4月当初は体が上手く動かせず「できない」と言う姿もありましたが、日々繰り返し取り入れていくことで少しずつ、体の動かし方や使い方がわかるようになり、”あひる”や”馬”、”どんぐり” 少し難しい”かめ”の動きもできるようになってきました。

 

 

今はまだリトミックの動き1つにしても、『正しい動き』ということよりも音楽に合わせて体を動かすことを楽しんでほしいという思いで日々取り入れています!

 

 

また、サーキットでは『這う』動きを取り入れています。

ハイハイは全身運動です。大人もしてみるとわかるのですが、首や肩、背筋、腹筋、手指など身体の様々な筋力を使います。

体の2つ以上の部位を同時に使うこの動作、協応動作が上手にできるようになると、転倒しそうな時に危険を察知して手を伸ばすなど危険回避能力も鍛えられていきます。

 

 

敢えて、平らな面ではなく、凸凹した面を作ることで体を動かしながら自分でバランスをとり、体幹も鍛えられるように工夫しています。

 

高さのある場所や、子どもたちが興味を示して「やってみたい」と思ったところは、なるべく挑戦できる環境を作り、大人が手助けして乗せてあげるのではなく、自分の力で上ったり乗ったりできるように側で見守り、いざという時の”安心できる存在”でいることを意識しています。

 

 

私たち保育士は、日々の遊びの中で子どもたちが楽しみながらも体の様々な部位を使うことも考えて遊びに取り入れています。

これから梅雨時期になり、室内での活動が増えていくので、サーキットや指先を使いながら『体を動かす楽しさ』を更に感じてもらえるよう、遊びの提供をしていきたいと思います。

 

文責:堂園(江)

本日のメニュー⭐︎5/28

今日のメニューは“きびなご南蛮”“じゃがいもの梅肉和え”“豆苗のみそ汁”でした。

今日のきびなごは米油でカラッと揚げて、野菜がたくさん入った甘酢にすぐに漬けました。酢を入れてよく加熱し、酸味を飛ばして、きび糖を入れて子どもたちが食べやすいような味付けにしました。甘酢には、タケノコ、ピーマン、にんじん、玉ねぎをせん切りにして入っています。野菜たっぷりのメニューでしたが、子どもたちも大好きで、よくおかわりに来てくれました。

きびなご南蛮も酸味があり爽やかな味付けでしたが、じゃがいもの梅肉和えも暑い日にぴったりのメニューでした。

これから、どんどん温かくなっていくので、子どもたちもさらさら食べられるメニューを増やしていきたいと思います😊

本日のメニュー⭐︎5/27でし

今日のメニューは“さわらのにんにく味噌焼き”“クレソンの白和え”“春雨の酢の物”でした。今日はランチボックスの日でした。

クレソンはあまり給食でも出ないので、初体験の子も多かったと思います。旬は4月から5月で、ピリッとした辛味と独特な香りが特徴です。洋食の付け合わせ野菜というイメージでしたが、今ではスーパーでも出回り、さまざまな料理に使われています。今回、給食でも「ザ和食!」の白和えにクレソンが入りました。クセがあって少し苦戦するかなと思っていましたが全くそのような事はなく、今日は完食でした!もも組さんと一緒に給食を食べましたが、本当によくおかわりをしていました。クレソンのピリッとした辛さもなく、白和えの豆腐が全体の味をまろやかにしてくれました✨

もも組さんも、たくさんあったおかわりをすぐ食べ終わり、その後も2回ほど給食室におかわりをもらいにいきました!

「こんにゃくが好きなんだよ!」「つるつる(春雨)が好き!」など、子どもたちそれぞれ好きなものを教えてくれました。おかわりをしたら、私の所に来て「おかわりしたよー!」とアピールをしてくれました😊嬉しそうに、おいしいおいしいと食べてくれていたのでとても嬉しかったです。

本日のメニュー⭐︎5/26〜さくら組給食室見学〜

今日のメニューは“チーズインハンバーグ”“豆腐サラダ”“ポトフ風スープ”でした。ハンバーグは手ごねで、おからを入れました。ひき肉から油が出て、縮みがちですがおからを入れると、おからが油を吸うので縮み防止になります。

とろけるチーズを織り込んで中に入れましたが、その名の通りとろけてしまって、外に溢れ出てしまいました😅スライスチーズが包みやすいので、とろけるスライスチーズではなく、プロセスチーズのスライスタイプがおすすめらしいです!次回作る時には試してみたいと思います😊

今日は子どもたちに人気のメニューで、豆腐サラダも良く食べていました。今日は和風だしを混ぜて、和風の手作りドレッシングでした。スープも野菜たっぷりでしたがたくさんおかわりにきてくれました😊

今日のおやつは“びわとビスケット”でした。今が旬の果物で、ひとつひとつがとても大きく、甘かったです。私自身、地元がとても田舎なので、びわの木に実がなっているのを見かけますが、それと比べられないほど大きく立派なびわでした✨もも組、さくら組さんは上手に皮をむいて、美味しい美味しいと言いながら食べていました!

昨日は、さくら組さんが給食室見学に来てくれました。以前からとても楽しみにしていて、いろんなものに興味を持っていました。もも組さんと同様、器具を見せてクイズをしましたが、反応が早く、すぐに答えを言ってくれました!やはり、大きな器具に驚いていて、とてもいい反応でした✨

食洗機の説明をして、綺麗に残さず食べてくれることを約束してくれました!

終始テンションが高く、いろんなものに興味を持っていたので忙しい見学会となりましたが、とても楽しかったようなのでよかったです😊

きく組 身近な小さい生き物との関わりを通して

自然体験において育まれるもの

現代の子ども達は車社会、ゲーム機の普及、習い事等により外へ出かけて遊ぶ事の興味や自然と触れ合う時間が減少しています。

しかし錦ヶ丘保育園の園庭にはたくさんの自然がいっぱい!幼児期から草花や小さな生き物に触れるという自然体験は本来人間が持っている五感を刺激し、好奇心を育み、感動を知り、豊かな感受性の発達を促す基本的な要素です。

自然との直接的な触れ合いの体験を通して「なぜ」「どうして」という疑問や想像力を働かせて、創造性を発揮したり、小さな昆虫の命に自分の命を重ねて多種多様な生命とのつながりを実感したりしていくことになります。

また自然の中の遊びは、問題解決能力、集中力、自制心の発達にも役立ち、協調性や柔軟性が向上するため、他人とうまく付き合えるようになり社会的にも意味のある遊びと言えるのだそうです。

アリの観察

常日頃から身近にいる「アリ」ですが、この間子ども達のおやつの食べこぼしをオオクロアリがせっせと運ぶ様子を見つけてから「アリ」に興味を持ちアリの観察が始まりました。子ども達からの情報によると築山に穴がたくさんあり、そこがアリ達の家だといきいきと教えてくれました。

アリは何を食べるのかな?という疑問から絵本で調べてアリは甘い物以外にハムやウィンナーや昆虫の死骸等のタンパク質も好むことが分かり、給食室からビスケットをもらいアリの巣周辺に置いてみることにしました。

人の視線があるからか、なかなかアリはビスケットを運んでくれません。しかし粘り強く観察しているとやっとアリが運び始めました。子ども達はアリが運んだ様子が見れて大喜び!まだそれ以上のアリへの興味の広がりや追求までには至りませんでしたが、アリの生態について知ることができたり、小さいアリ、大きなアリの見分けがついたり等、子ども達なりにアリを通して学びがあった事は確かでした。

 

アゲハ蝶の幼虫

最近みかんの木にアゲハ蝶の幼虫がちらほら見られるようになったので飼育ケースに入れて育ててみることにしました。アゲハ蝶の幼虫は何度も脱皮してはらぺこあおむしのような緑色の幼虫になるのですが、捕獲したのはまだその前の段階の黒色の状態だったので、子ども達はあまり興味がない様子でした。

それから3日ほどたったある日、アゲハ蝶の幼虫に興味を持ち始め飼育ケースの中をのぞいたTくんが「あ!!黒色だったのに緑色になってる!!ねぇ!見て見て!!」と大興奮!興味がないと思っていたけれど、実は私の気づかないところで観察していたようでした。

発見したことをみんなで一緒に喜んだり共有したりした後で「なんで黒色だったのに緑色になったんだろう?」と言うので、「みんなの身体と同じで大きくなったら洋服が窮屈になるでしょう?何度も着ている皮を脱いでこの緑色になったんだよ。」と話をすると子ども達は「そうなんだ〜」と不思議そうな・・・納得したような表情でした。まだ蝶になるまでは何日もかかりますが、蝶になって空に飛んでいく姿を見るのを楽しみに、また子ども達の好奇心や探究心を育んでいきながら生命の大切さを知っていけるようにしたいと思います。(迫田)

 

もも組 運動遊び

先月、作業療法士の中鶴先生の活動で運動遊びを行いました。

椅子から椅子へ「わたる」動き、机の坂を「のぼる」動き、椅子の下を「くぐる」動きなど、様々な動きができるように装置を組んでいきます。
年齢や発達に合わせて装置を組んでいくので、子ども達にも無理なく、楽しみながら身体を動かすことができます。
ここで先月の運動遊びの様子を紹介したいと思います。
今回のねらいは、
保育士のねらい
「発達にあった装置を設定し、子ども達一人ひとりの身体の動かし方を知る」
子ども達のねらい
「自由に身体を動かすことを楽しむ」
というふうに設定しました。
まずは自由に身体を動かします。
子ども達が怪我をしないよう、一つの装置に保育士がつき、危険予測をしながら時には手を添えて見守っています。
保育士がつけない場合は、難易度を低くして怪我をしないような装置を設定しています。

ここでのねらいは自由に身体を動かすことだったので、「この方法で登ろう」など声掛けはせず、一人ひとりの自分なりに考えた登り方、渡り方などを見守りました。
ねらいにもよりますが、自分なりに考えた方法で「できた」という経験をするからこそ運動有能感(出来た体験から自信を持つこと)が育まれていきます。
こうした遊びを通して、「このくらいの幅があれば私は通り抜けられそう」などの空間認知力が身につき、多様な動きの経験が危険に対する身のこなしにも繋がっていくのだと思います。
続いて、あえてくぼみができるように使った装置についてです。
このようなくぼみを作ると、子ども達はすぐに集まります。
接近することで「ぼくが座る!」「私が座ってた!」など言い合いが生まれることもありますが、自分の意思をしっかり持ち、言葉に出来るということです。
ここで「座っていいよ」と譲れることだけが正解ということではなく、友達の気持ちを知りながらも座りたいという自分の気持ちと葛藤したり、友達が座りたいならこうしようと工夫したり。接近・共有の場をあえて作ることで、子ども達の社会性を育むことにもつながっています。
先ほどは自由に遊びましたが、次は一つの装置を順番に取り組んでいく活動です。

名前を呼ばれて一人ずつ取り組みます。
みんなに見られることで緊張することもありますが、クリアできた時の喜びはとても大きいことが表情で分かります。そんなときに保育士が「いいね〜!」とハイタッチをすることで、子ども達の中で自信に繋がっていくのです。
最後に中鶴先生から子ども達へ面白い課題が言い渡されました。
「ラダー2本を使ってスタートから
足を地面につけずにゴールできるか」
まずは1人の子がラダーに乗り、一生懸命に動きますが思うように動かず、足がついてしまいました。
その様子を周りの子ども達はジッと見ています。
何人も挑戦しますが、なかなか進まず。
すると、1人の子がラダーに乗りながら、片脚を浮かせ、その間に浮かせた方のラダーを前に動かし、進んでいきます。
そのまま見事にゴール!
見ていた子ども達からは歓声が生まれました!
次に挑戦した子は先程のゴールした子のやり方を模倣し、進みます。
やり方を模倣しながらも、自分なりの動きも加え、ゴールする子もどんどん増えていき、すでにゴールしている子からは「頑張れ!」と応援する声が出て生まれていました。
4歳児は友達の意見があることは理解できますが、それを受け入れることは難しく、心で葛藤する時期です。
しかし、今回のように友達の「新しい考えや行動を受け入れる」ことで成功し、待っている子から自然に応援が生まれた姿が見られました。
このような経験を積み重ねることで、みんなで一つの作品を作るなどの活動の中で必要な協同性が少しずつ育まれていくのだなと感じました。
今回の活動で子ども達は
挑戦する・集中する・試す
何度もやり直す・模倣する
新しい考えや行動を受け入れる
うまくやれるといる自信を持つ
という学びのスキルを習得しています。
こんなに学びが多かったのだと振り返って改めて感じました。
今月も週に一度、運動遊びを取り入れ、活動しています。運動遊びがもたらす学びを大切に、これからも継続して続けていきたいと思います。
文責:田中

うめ組〜手づかみ食べ〜

入園してすぐは保育士に抱かれたり、膝に座って食べていた子ども達も今ではすっかり慣れて椅子に座って食事しています。

給食は離乳食の完了期〜普通食と個々に合わせているので様々です。また、手づかみ食べの子がいたり、スプーンを使っている子もいます。

保育園では離乳食の頃から煮た人参等の野菜をスティック状にして持ちやすいようにしたりと手づかみ食べを促しています。

手の指は「突き出た大脳」と言われています。その指を使って食べる事で手指機能そのものの発達だけでなく、食べ物と口の距離感や位置感覚、触覚や一口分の量等自然と学んでいきます。

手づかみ食べを初めてすぐは指で確かめるようにお皿の中の物を机に出したり、皿に戻したりを繰り返しながら口に入れる姿も見られますが、「テーブル全体がお皿」だと考え、自分で食べようとする意欲を見守っています。

 

スプーンをテーブルに置いて、スプーンへの興味を持てるようにしつつ手づかみ食べを存分にさせてあげる事で楽しく意欲的に食べる事を育んでいきたいと思います。     文責:南

(参考文献:子どもの「手づかみ食べ」はなぜ良いのか?)

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