噛みつきも成長です!

たんぽぽ組の(0~1歳児)の子ども達、半年が経ち一人ひとり元気に成長しています。自分の世界で遊んでいた子が、友達と同じ空間、または近い距離で接近、場所を共有しながら遊んでいます。友達の顔を覗き込み笑い合うこともしばしば…私達までがその表情や仕草、愛らしさに温かい気持ちになると同時に、人を求め繋がって生きていく人間の原点を見ているように思います。

ただ、友達との関わりが増えると今まではなかった子ども同士のトラブルも始まります。

成長過程の1つではありますが、噛みつきについてご説明します。

 

☆乳幼児の特性として

 

原始反射(乳幼児が特有の刺激に対して示す、中枢神経系によって引き起こされる反射行動のこと)

原始反射にはいくつかありますが、今回は吸てつ反射・口唇探索反射について伝えます。

吸てつ反射   生後すぐに乳児は口に触れる・入ってきたもの(母親の乳首など)に吸い付いてすする行動。

口唇探索反射  新生児の口の付近に軽く触れると、その方向に軽く顔を向け口で探すような反応をする。

生後2ケ月頃になると自分の手の存在に気付き、口に入れ舐めて吸って自分の『手』を認識していきます。手足がまだ自由に使えない時期ほど口が最も感覚に優れ、様々な情報を口で確認します。

 

乳幼児にとって初めて見るもの触れるものは興味・好奇心の塊でもあります。1歳前後~友達がもっている玩具をただ…触りたい、興味を持った物に触ってみたい『~してみたい!』という欲求が芽生えてきます。その為、友達が持っているのを引っ張って取ろうとします、引っ張り合いがついには叩いたり、噛みつきになったりします。自分でやりたいことや他の子への関心が芽生えてくるものの、まだ言葉でうまく伝えられないためにこういった行動がみられます。

これは経験の中で覚えた行動ですが、本能的に自分を守るという行為!生きていく為に備わった術のように感じます。

そして吸てつ反射・口唇探索反射でもみられたように、口で様々な情報を本能的に確認し身を守ってきたのですから『噛む』という行為が、子ども達にとって『イヤ!』という1番早い意思表示になるのでしょう。

 

☆噛みついた時の現段階での対処

噛みついた子に対しては『あのオモチャ欲しかったんだね。遊んでみたかったね!』とまずはその子の言葉にならない思いを受け止め、気持ちを代弁します。(噛まれた子への処置は他保育士が担当します)

噛みつくにも何か理由があります…その気持ちを私達が知ろうとすること、気持ちが落ち着くまで抱っこして安心させてあげること。自分の気持ちを分かってくれる人がいる!安心して過ごすことができる保障!これを繰り返していくと噛みつきは減っていきますが、また他の子が成長と共に噛みついてしまうのが現状ではあります。

隣の子ども園の1歳児担任が、噛みつきがある子への対応として『本能的に噛みたいという気持ちを十分に満足できるまでさせてあげた!』その結果、噛みつきが減った!』と聞きました。その噛みたい気持ちを満足させた物は、歯固めのオモチャスルメだったそうです。

これはとても素晴らしい発見です。

子ども達の求めていることを満足させるまでさせてあげる、これが情緒の安定にも繋がるのでしょう。

たんぽぽ組でも歯固めのオモチャなどで、満足いくまで口で噛むという行為をさせてあげた子ども達の様子を見ていきたいと思います。また、次の機会にご報告したいです。

 

※保護者の皆様

噛みつきがありました際は、お子様のご心配があるなかご理解頂きありがとうございます。 今後も十分気を付けていきますが、成長過程の1つであること『叩く・引っ掻く・噛みつく』はお互いにおこりえること、他児への興味・関心の広がり社会性が育っていることを踏まえまして、私達も受け止めながら対応していきます。   今後ともご理解お願い致します。               文責:中島