園内研修「救命救急法について」

6月20()に、救命救急法の研修を行いました。

ファシリテーターは、錦ヶ丘保育園、まふぃん錦ヶ丘に在籍の看護師3人です。

厚生労働省の示す救命救急法の種類には大きく分けて以下の3つがあります。

1.一般市民向け講習

2.一定頻度者向け講習

3.医療従事者向け講習

学校教員や保育士や幼稚園教諭は、2の一定頻度者に相当します。一定頻度者とは、「一般市民のうち業務の内容や活動領域の性格から一定の頻度で心停止者に対し、応急対応をする事が期待・想定される非医療従事者」をいいます。時代の変化に合わせて、救急救命のガイドラインも変更していきますので、定期的にトレーニングを受けたり各々の施設で勉強会しながら技術の維持と向上、情報をアップデイトしていく事も大切です。

当園では、年に一度救命救急法の研修を行っています。

 

まずは例年通り、心肺蘇生用トレーニング用のマネキン(成人用)AEDトレーニング機を用いて、一次救命処置(心肺蘇生法とAED操作)の技術の再確認をしました。近頃では大学や自動車教習所などでも、一次救命処置法の講習が広く行われていますので、初めての人は1人もいませんでした。新入社員も先輩職員も、緊張した表情で訓練を行っていました。

もう一つの試みは、施設内研修という強みを活かした救命救急シミュレーションです。『室内で子供たちが遊んでいたところ、子供が倒れている。反応がない。』という想定で、発見者・119番担当者・AED担当者の3役を設け、もう1人には傷病者発見から何分後に処置が開始されたかを記録してもらいました。その他数名の保育士には、救急隊が到着するまでに起こり得る状況をイメージしながらアドリブで声出ししてもらい、演技をしてもらいました。子供たちの誘導と安全環境やリスク管理・保護者への連絡・園長への連絡・救急隊の到着時の経路確保、円滑な誘導や引き継ぎの準備etc…  ファシリテーターからのミッションが次々と与えられます。実際の現場は一次救命処置を行い救急隊につなぐだけでは終わらない事や、様々な事が同時進行で進んでいくのだという事を体験できたようでした。

シミュレーション後のディスカッションでは、「ドキドキした」「リアルだった」「怖かった」といった不安な感想も出ましたが、経験豊かな保育士らが実際に体験した過去のヒヤリハット事例をシェアしてくれたり今後の課題や気づきを発言してくれたりし、ファシリテーターの私たち自身も勉強になりました。普段の安全な環境更生、リスク予防に活かしていけるといいです。

 

もう一つ忘れてならないのは目に見えにくい心の応急処置です。緊急な出来事を体験すると体だけでなく心も大きなショックを受けるのは当然の事です。傷病者本人はもちろんですが、保護者の方、現場に居合わせた子供たちや施設職員らにも心的外傷が生じます。気づき、見守り、思いやりをもって、お互いをケアできればとおもっています。

 

日本では、一定頻度者へのトレーニングは義務付けられていません。しかし、子供たちを預かる教育や保育の現場では、一般市民向けの救命救急法ではなく、むしろ子供に特化した救命救急や、安全管理、応急手当(ファーストエイド)への関心が高まっています。

このような事は起きないよう願うばかりですが、いざという時に救急救命士や医療者、保護者の方々と連携していけるように、今後も知識や技術の維持と向上をしていきたいと思いました。

お読みいただきありがとうございました。           大木