はじめての田植え

 

突然ですが、この写真…どこで撮られたものでしょうか?

 

正解は…

 

 

田んぼです!

 

6月の中旬、5歳児クラスの子ども達は山田町の田んぼで、田植えを行いました。

お隣の認定こども園錦ヶ丘の園長である脇黒丸先生のご厚意で、行うことができました!

保育士から持ち掛けられた田植えの提案に、子ども達は目を輝かせ大喜び。

 

「田植えって、お米でしょ」「どんなところなのかな」

「こんな感じかも!」

「ばあちゃんちでしたことある」

 

下見に行った職員が撮ってきた写真を見て想像を膨らませたり、本に載っている稲を眺めては友達と喋ったり。

常日頃のクッキングの様子でも感じていますが、食に対して子どもたちはいつでも興味津々です。

 

食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。

 

と、農林水産省のホームページに書いてあります。

 

「知識」と聞くと何だかおおげさに聞こえますが、保育園に通う子どもたちの年齢で考えると、大人の想像する「知識をつける」とは少し違います。

例えば、0歳なら離乳食がスタートし少しずつ野菜を口にしていくでしょう。その時に大人が「にんじんだよ。おいしいね」と声をかけること。

3歳なら、給食に出す野菜の皮むきをする。5歳なら、植えたい野菜を決めて育てて収穫…それからクッキングまで。

ほんの一例ですが、このように子どもの年齢やクラスの様子を見て、クラスの職員は「食べる意欲の基礎作り」「幅広い食の体験」を意識して食育に取り組んでいます。

また、ほぼ毎日更新されている給食室発信のブログからも伝わると思いますが、毎日のメニューひとつひとつにこだわりを持って提供しています。

お店に寄れば出来上がった料理が食べられるこの世の中だからこそ、日本に伝わる和食という文化や食に興味を持ち楽しく思う機会を大切にしていきたいですね。

 

さて、当日は山田町にある田んぼまで40分ほどこども園のバスに乗って向かいました。

自粛生活が続くこの頃、バスの遠出は子ども達にとって非常に嬉しい様子。

新型コロナウイルスの影響で運動会も中止となり残念がっていた子どもたちにとって、楽しかった思い出となる予感が序盤から感じられ私としても嬉しい瞬間でした。

 

先に到着していた脇黒丸先生はすでに泥だらけ。

慣れないだろう光景に怯む子も多いかと思いきや、みんな躊躇なく田んぼの中へ!

 

 

園庭でも泥遊びを好む子ども達ですが、田んぼの泥はまた違った感触。

足を取られて転びそうになる子、へっぴり腰になってバランスを保つ子…。しかし、みんな楽しそうに笑っていました。

中には大胆に、泥の中へ座り込む子も!

 

 

田植え後は、縁側をお借りしておにぎりを食べました。

このおにぎりは、朝のうちに子ども達が握りました。やはりお腹が空いていたので、夢中で食べていました。

 

「りっぱな おうちだったねえ~」

 

と帰りのバスの中で呟く声には…少し笑ってしまいました。

 

田んぼに浸かって稲を植える経験を出来る機会は、減ってきています。今回の経験は、子ども達にとって楽しかった思い出として心に残るでしょう。

子ども達が大人になった時に、「そういえば田植えしたことあったなあ」と思い出して今度は我が子に田植え体験をして貰おうと考えることがあればいいなと思います。

今、子ども達に豊かな食の経験を提供することは、その次の子どもへ豊かな食の経験のチャンスを作るということでもあります。

 

”様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間”

が多い社会は、しあわせな社会だろうなと思います。

 

少しスケールが大きいでしょうか…でも、そんなことを考えながら毎日子どもと接しています。

今日は楽しかった、と語り合う子ども達の後ろ姿を見ながら、今後も意識して食育の機会を作っていきたいと思う一日でした。 櫻田