0歳児からの育ち

私が0歳児保育に関わり3年目に入ります、連続して0歳児担任をさせて頂くことで1歳・2歳へと成長していく子ども達をまた違う角度から見る機会になったように感じます。

 

では0歳児で行っていた保育から見えてくる1歳児での遊びの継続・育ちを振り返ります。

★わらべうた

0歳児クラスでもよくしていた『わらべうた』♪トウキョウト・どてかぼちゃ・1本橋こちょこちょ…♪  1歳児クラスですると、子ども達がすぐに近づいてきて一緒にそのスキンシップを楽しみます。寝転がり足裏こちょこちょを催促する子、されている友達をじーっとニコニコしながら見ている子、自分の好きなスタイルでその遊びの空間を楽しみます。0歳児の時に何度も耳にした歌は自然と体や心に沁み込んでいる、人と接することが好きという心の基礎が育っています。

 

★絵本

0歳児の時に何度も繰り返し読んでいた本は次のページに出てくる内容も覚えており、1歳児になると言葉でそれを一生懸命伝えてくれます。きっと頭の中で次のページへの見通しがついており内容を少し想像できるようになっているので自信を持って伝えてくれます。いつの間にか動物の泣き声も上手になり実体験で見た動物と照らし合わせ、鳴き真似が少しリアルになっています。言葉の獲得・見通しを持つ力・様々な感情を知る力になっています。

 

 

 

★ぬいぐるみ

今まで0歳児にあるぬいぐるみに重要性を感じていなかった私ですが、昨年度の0歳の子がぬいぐるみという存在にとても温かい気持ちで抱っこしたり、お世話する姿が年度の後半みられました。子ども達にとっては、ぬいぐるみも友達の一人であり抱っこして・舐めて・一緒に歌をうたい、生活を共にしていた仲間だったのです。久しぶりに0歳児クラスに1歳の子を連れて行くと、ぬいぐるみをぎゅ―っと抱きしめて久しぶりの再会に喜んでいました。そして「これと、これと!」と両手に抱えきれないほど抱き1歳児のクラスに持っていきました。そしてもう一度0歳児のクラスに行き更にぬいぐるみを1歳児の部屋に運んでいました。1歳児クラスでも昨年一緒に過ごした仲間(ぬいぐるみ)は、大人気です。育ちとしてお世話の仕方が丁寧になりました。0歳の時より、踏む・投げる・引っ張るはだいぶ減ってきたように感じました。思いやる気持ち・力加減・愛情の芽生えが育っています。

 

 

 

 

★もちろん生活面・食事面・情緒面での成長も微笑ましいです

スプーンが上手になってきたね!苦手なものも少し食べられるようになったんだ!ズボンの足を間違わずに入れられるんだ!友達にオモチャ貸してあげられるよになったんだね!イヤイヤ言って自分の気持ちを伝えようとしてるんだ!一人で安心して眠れるんだね!泣いても自分で気持ちを切り替えられるようになってるね!などなど、0歳児の育ちから見ていると子ども達の成長一つ一つが、かけがえのない素晴らしいことだ!と感じられます。

もちろん成長段階で受容しつつその年齢にあった関わり(問題行動を強化しない関わりは必要ですが)、心の中では0歳からの一人ひとりの成長を嬉しく思っています。

そしてそれぞれのペースで成長していること、同じスピードではないけれど一人ひとり少しずつ戻ったり・進んだりしながら成長していること。

 

そう思うと園の子ども達の成長は、私にとってまた新たな感覚として見えてきます。

 

先日、久しぶりにさくら組(年長児)の部屋に入りました。前日から私が楽しみにしており自宅から読んであげたい本を選んで持ってきました。1冊はじゃがいもポテトくん3歳以上児がじゃがいもの収穫をしており、身近に感じている食材でユーモアたっぷりの本にみんな大笑いです。そして谷川俊太郎さんの「ともだち」という絵本!これは谷川さんの言葉・表現の美しさ、理解するのに少し難しさもありますが、さくら組さんならきっと何かを思ってくれるはず…という私の思いです。もちろん子ども達が選ぶ絵本もいいですが、大人の思いを込めて伝える私なりにさくら組をリスペクトする思いです。(0歳からこんなに大きくなってこんな本が見れるお兄さん、お姉さんになったんだね!保育園ではまださくら組さんにしか読んであげられないよ!こういう世界があること心にとめてくれたら嬉しいな。)

 

 

 

5歳児では、生活面では自分で出来ることが増えて当たり前ですが、この当たり前も日々の成長の積み重ねなんだ!とつくづく思います。0歳児の成長に寄り添っていく日々の中で、子ども達の今をしっかり見つつ一人ひとりに合わせた保育に近づけるよう更に意識を高く持ちたいと思います。

そしてこの成長には日々の保護者の皆さんのご苦労や喜びも詰まっているのだと思い、更に愛しく感じております。

 

文責:中島