子守唄・音環境

⭐️子守唄

今年度たんぽぽ組(0歳児)には現在7名の新しい子ども達が仲間入りしました。お母さんと離れて初めての環境は不安なことばかりでしょう、お母さんではない人に抱っこされ、オムツをかえ、離乳食を食べる、ミルクを飲むなど、いつもは大好きなお母さんとしていたことを違う大人にされる。

入園当初は親子で不安な日々だったことと思います。徐々にその人のことを受け入れ安心できる人だと思ってくれると、笑顔も見られたんぽぽ組での生活も穏やかな表情で過ごしています。そして、子ども達の表情が和らぐとお母さんの表情も日に日に安心していくのが分かります。私達も嬉しい瞬間です。

たんぽぽ組では受容応答的な保育を心がけていますが、そのような中で子守唄も大切にしています。午睡前、保育士の腕に抱かれながら『ゆりかごのうた』の子守唄に包まれながら入眠する子ども達。最初は泣いていても保育士の目を見ながら子守唄と優しいトントンで安心して入眠していく子ども達、その時間は1対1の関わりの中でその子だけに注がれる歌と空間です。私達が忙しい気持ちでいると子どもにも伝わりなかなか寝てくれません!私達が穏やかで優しい気持ちでいると安心して入眠してくれます。私達の指先・肌から伝わる感情は誤魔化しが効かず、子ども達への気持ちにはストレートに伝わります。

昨年度、担任したうめ組(1歳児)の部屋にも週に1回は入ります。もう抱っこではなく布団に横になりトントンで寝れる子が殆どですが、そこでもトントンしながら子守唄を歌うと覚えており一緒に歌いながら安心して入眠しています。昨年度のクラスではまだおしゃべりがゆっくりだった子も『ゆりかごのうた』の歌詞はしっかり覚えて、久しぶりに歌うと一緒に口ずさみ最後まで歌えるようになっていました。子ども達の記憶の中で温かい記憶となり、それが言語として表現されており嬉しく思います。

 

⭐️音環境

音環境についても乳児保育は室内で60デジベル(db)ぐらい(普通の会話・静かな乗用車)が聞こえる音を意識しています。
子ども達にとって心地いい音・声量、気持ちの安定を図る上での静かな空間は不可欠です。。

・50db(静かな事務所・クーラー屋外機、始動時)

・60db(普通の会話・静かな乗用車)※たんぽぽ組で意識している音

・70db(ステレオ正面1m・騒々しい事務所の中・騒々しい街頭)

・80db(地下鉄の車内・電車の車内・ピアノ)

・90db(犬の鳴き声・騒々しい工場の中・カラオケ)

・100db(電車っが通る時のガード下)

・110db(自動車の警笛 前方2m)

・120db(飛行機のエンジンの近く)

日本の保育室の音環境は午前10時~11時の間は平均して100db近いと言われています。当園でも数年前から子どもが安心できる環境で育つ為に、保育士が大きい声を出さない、そうすると子ども達も静かに話すようになる!と音環境を意識した保育を行っています。

★静けさがもたらすもの★

・子どもの声が聞こえる(応答できる)

・子どもへ声が届く(子どもが言葉を聴く)

・子どもの心が落ち着く(情緒が安定する)

・子どもの心が整う(五感が育まれる)

家庭でもできることとして、心を落ち着かせて子どもと話をする、親が静かに話すことを意識する、必要ない時はテレビなどの音を消して音のない生活に慣れるなど、少しの努力と工夫で何かが変わるかもしれません。子どもは元気で大きな声で話すのが当たり前という感覚も、大人が勝手に子どもに与えたのかもしれません。

園の子ども達も大人の心がけで変わってきたように思います。子どもの大きい声にそれ以上の声を出す大人の悪循環、大人が小さな声で話すと子どもも大きな声を出さずにすむ、その習慣が身につく、心地良さを感じる。

でも…楽しい時、戸外で思いきり遊ぶ時は、楽しい笑い声、思いきり大きな声で話すのもOKです。

コロナウィルスの影響でなかなか思うようにいかない日々ですが、ご家庭でも小さなことから始めてみるのもいい機会かもしれません。

音環境も子ども達の大切な環境の1つであることを意識して今後も保育を行っていきます。

文責:乳児・未満児リーダー 中島