異年齢の関係から育つ・学ぶ

主任だよりで少しふれていますが、1月からもも・きく組合同で給食~おやつの時間を過ごすようにしています。これは、進級に向けてお互いに異年齢同士の繋がりを深めるとともに、もも組の子ども達は今までの経験から年下へ教えたり、手伝ったり。きく組の子ども達は年上の行動を見て教わり、学ぶことをねらいとし過ごしています。クラスは隣でもお互いに名前を知らなかったり…でしたが、少しずつお互いの存在を意識し名前で呼び合う姿も出てきました。合同の生活も始まって間もないですが、特に給食時間は異年齢の関係がお互いに大きく影響を与えているようで子ども達に変化が見られています。

きく組の子ども達は給食を自分で配膳するようになり、『自分でついだ』『食べられる量』ということから食べる事への意欲が高まってきているのを感じます。食べながらお喋りを楽しむ!ということも両立出来るようになっています。そのため、食べるペースも全体的に早くなってきています。そして、もも組の子ども達が早々におかわりする姿に刺激を受けて、メニューに限らずおかわりする子が増えてきました。食べる量もきく組だけで食べていた時よりも断然に増えています。食べ物の好き嫌いも少しずつ減ってきているような…。もも組の食べる姿が大きな影響を与えているようです! もも組の子ども達も、以前から給食の配膳はしていたので並んで待つ事や、注ぎ方、運び方など今までの経験を自分たちの行動で、きく組の子ども達に示してくれています。戸惑っている子がいると『~するんだよ』『ここに並ぶんだよ』と言葉で教えてくれます。年下への労わりや思いやる気持ちが育っているのを感じます。

先日、きく組の子が苦手なメニューでなかなか食事が進まずにいたんです。「これ、美味しいよ!食べてみない?」と声をかけながら一緒に食べていると、近くに座っていたもも組の子が、「私も、苦手だったけど食べたらおいしかったよ」と一言。それがきっかけとなり周りで食べていた子ども達から、励ましの嵐!「好きな物と一緒に食べたらいいんだよ」「一口食べてみたら?」「じゃあさ~小さくして食べてみたら?」と、たくさんのアドバイスが。私も「あ、そうだね。じゃあ小さくしてみる?」と言いながら、ほんの少しの量をスプーンにのせて口へ運ぶと、その子も「食べてみようかな…」という気持ちになったようで一口パクリ。「あ、少しずつなら食べれそうかな?」と聞くと「うん」と返事が。子ども達のアドバイスが役に立ちました。そして、少しずつ食べていると周りの子ども達の声がアドバイスから共感の声に変りました。「私も野菜あまり好きじゃない」「前は食べられなかったけど食べれるようになったんだよ」と。黙って聞いていた本人は、その共感の声が響いたようで最後はニンジンをパクリ! 完食はしなかったものの、ある程度を食べ終えるとその子が満足そうに「ニンジン食べれた!!」と嬉しそうでした。これをきっかけに!というと少し大袈裟かもしれませんが、苦手な物も食べようとする姿が増えてきたんです!もも組の子ども達の年下を思いやる、自然な励ましや共感の言葉が、きく組の子どもにとって育ちと学びになった瞬間でした。

今までも、異年齢で過ごすことの大切さは十分に理解していましたが、今回のもも・きく組の子ども達の姿から、改めて異年齢同士の関わりは子ども達が相互に教え合い、学び合い、共に育ち合うことが出来る環境であるということ。そして、子どもの育ちになくてはならない環境だということを実感しました。

特に、きく組の子ども達にとってはこの時期にもも組と過ごすことは育ちと学びの大きなステップになっていると思います。これからも、子ども達がお互いにどのような関係性を育んでいくのか楽しみです。(以上児リーダー中江)