さくら組との交流 

1月に入り、さくら組の子ども達にあるお願いをしました。3月に行う親子遠足の内容のことです。毎年、係の職員が計画を立てて、職員に知らせて割り振られた係の内容を職員が考えて遠足で行っていました。さくら組にとっては、みんなで行う最後の行事です。今までの係もさくら組の子ども達がメインになるようなレクリエーションを考えてきました。子ども主体と考えると今までの行事の運び方とは少し違うのかなと主となる係は考えました。

さくら組の子ども達も日々の生活の中や行事を行う度に話し合いを行って、話す力、相手の話しを聞く力、自分の気持ちに折り合いをつけて考えをまとめる力が少し身についてきているように感じます。個人差はあると思いますが、子ども達が最後の行事をどんな風にしたいのか?思いを聞き、レクリエーションの部分だけさくら組の子ども達にしてもらうことにしたのです。

さくら組担任にお願いをして、親子遠足についてを子ども達と話し合いをしてもらいました。色々な意見や考えが出てきたようです。レクリエーションは、『みんなでする。』『クラス毎にする。』に意見が二つに分かれ、そこから 『なぜ、みんなでするのがいいのか? なぜ、クラスごとにするのがいいのか?』を担任が子どもに問いかけると、それぞれの思いを話し合ったようです。まだまだ自分の気持ちに折り合いをつけるのは難しく、なかなか決まらず、何日かに分け この話し合いもしたようでした。「みんなでした方が楽しい!」「みんなでしたら、ゴチャゴチャする!」「クラスでした方がわかりやすい。」などなど子ども達なりの意見が出し合いながら、やっと「クラスごとにする!」に決定したようでした。そこから、クラスでどのクラスでレクリエーションをするかの分担を決め、内容を話し合ったようです。子ども達なりに一生懸命考えて、現在各クラスでレクリエーションを行って、そのクラスの保育士と振り返りを行っています。

1歳児クラス担当の4名のさくら組女児が現在、2回ほどレクリエーションを子ども達と一緒にしてくれました。1回目の振り返りでは、『楽しかった!』で終わったのですが、内容が1歳児には難しいなと感じながらも、子どもが一生懸命考えた内容なので、その気持ちを汲みながら「楽しかったけど、まだ小さいなお友達だから1回じゃわからないからまた教えてほしいな。」と言うと「はい。またくるね!」と初日は満足した表情で自分のクラスに帰っていきました。私も、難しいゲームを簡単にしてきてくれたので、そのまま行っていいものか悩みましたが、1歳の子どもは まだルールを理解して楽しめる年齢ではない!さくらの子ども達が他のクラスの友達も楽しめるようにと決めたことに少し外れる気がしていたので悩みました。5歳児がこの年齢の子どもがどういった遊びを楽しんでするのか分かるのは難しいことなので方向修正ができるように流れをもっていこうと思いました。

 私達、保育士は「子ども達が決めたんですよ。」と保護者に伝えることがあります。でも、それは子どもが簡単に決められるような内容の時もあれば、子どもでは決めきれない内容もあります。その際に間違った方向にいこうという時は方向修正を行っています。まだ子どもが決めるには難しいので大人がきちんと判断してあげなければいけません。でも、子ども自身がしっかり考えられるような言葉をかけながら、子どもが決めた!という満足感が得られるようにするため、慎重に言葉を選びながらなので、悩むこともあります。

 

1週間後くらいに、2回目は、2名の女児でゲームを行ってくれたのですが、1歳児の子どもがガヤガヤと話しを聞かずにいました。正直、途中表情が困ったなという感じになったので、保育士が「今日は、これでおしまいにしようか。うめ組さんも疲れたかもしれないね。」と言葉をかけてゲームを終えました。

その後に、再度振り返りを行い、「今日は、どうだった?」と聞くと、2人とも前回と比べて少し怪訝そうに、「ぜんぜん、言う事聞いてくれなくて嫌な気持ちになった。」と正直な気持ちを教えてくれました。「そうだね。今日はみんな走ったり大きな声出したりして、先生のお話しも聞いてなかったね。○○ちゃん達は嫌な気持ちだったんだね。じゃー、どうして うめ組 今日はガヤガヤだったのかな?」と問いかけてみました。どのような回答がでるのか 私も分かりませんでした。すると、子どもから「うめ組さんには難しかったのかな?」という言葉が出たのです。私もその言葉がすぐ出てくるとは思わず驚きましたが、「そうかあ。○○ちゃんは考えてくれたゲームが難しいかな?と思ったのね。あのね、うめ組さん絵本大好きで、さくら組さんが考えてくれたゲームのだるまさんのお話しとかあるんだけど、どうかな?」と言うと「それ、してみたい!」となり実践。さくら組の子どもが一緒に読みながら、絵本と同じ動きをすると、うめ組の子ども達は喜びながら集中して同じ動きをして楽しめました。

絵本が終わると「みんな喜んでいたね。楽しそうだった。絵本が好きなんだね。」と2人とも目をキラキラさせていました。そして、結局絵本と同じ動きをする遊びに決まりました。また、いなかった友達に今日のことを伝え、誰が絵本を読むのか?など色々決めなければいけませんが、子ども達なりに手ごたえを感じたようでした。もちろん、さくら担任にも経緯を伝え、双方のクラスで子ども達を見守っていきたいと思います。私達保育士もさくら組の子ども達と触れ合う機会を増やしながら、異年齢交流の中で育っていくであろう道徳性、規範意識の芽生え、協同性、自立心、社会生活との関わり、言葉による伝え合いという育ちがその子ども達の触れ合いの中で育つ瞬間瞬間を見落とすことなく、温かく見守り、最後の遠足が心に残るものにできたらと思いました。

文責: 未満児リーダー   古市