ゆり組 氷遊び

暑い日が続いたので、ゆり組では氷遊びをよく取り入れています。

涼むためというのもありますが、氷の感触を味わいながら、氷が溶けて水になるという性質を知ってもらいたいと思っていました。

前回のブログにも載せていますが、その時は氷が溶ける過程のなかで、「氷が無くなったのはありさんが食べたんだ」「水が増えたのは風が運んできたんじゃない?」と性質こそ気づいてはいませんでしたが、素敵な発想が生まれて終わりました。

今回は氷を作ってみようと提案しました。まず何で出来ているのかは見当もつかないようなので紙パックに水を先に入れ、あえて液体の正体は明かさずにいました。自分たちでちぎった花紙を紙パックに入れ、どこに保存するか考えます。

「氷を触った時どうだった?」と聞くと「冷たかった」と。「そうだよね〜。これはどうしたら氷になるんだろうね」と言うと「冷たいところじゃない?」と1人の子がひらめきました。そのアイデアをもとに、給食室の冷凍庫へ入れ、翌日を楽しみにしていました。

次の日、見事に出来上がった氷を見て大興奮の子ども達。

最初は触ったり、匂いを嗅いだりと感覚を楽しむ子ども達でしたが、遊ぶうちに氷が溶け始め中に入れた花紙が少しずつ出てきました。なかなか氷を嗅ぐという行為って大人はしないですが、子ども達の五感を使って感じようとする姿を見て、実際に嗅いでみるとこんな匂いなんだと新鮮でした。

次に、氷の中の花紙を取りたいと子ども達の探求が始まりました。

まずは、こすってみたり、ツンツンとしてみたり。

それでも取り出せず…

1人の子から「スイカ割りみたいにすればいいんじゃない?」と出ました。

2日前のスイカ割りの経験から出た発想でした。

そこから棒を探し、実践!

それでもなかなか割れず、「冷たくすればいいんだ!」と氷の粒を周りに置き、再び叩き始めました。でも叩くだけでは割れない!という現実を知った子ども達。

「絶対に割れる!」という自信があった子が涙を流す姿が見られました。

それだけ真剣に遊びに向き合っているということですね。

そこで、「冷たくして割れなかったなら逆に温めてみる?」と提案しました。

温水を準備すると「あったかいね〜」と笑顔。

早速入れてみます。すると、みるみるうちに溶け出し、中の花紙が出てきました。

「出てきた〜」と嬉しそうな子ども達。

一方、その後ろでは「僕は割るんだ」と諦めず、割ることに挑戦しています。

このような子どもの意欲や努力を認めながら、共感を持って根気強く見守ることで、安心して何事にも挑戦していくのだと思います。

氷が溶け終わると、「氷が無くなった」と涙する子がいました。

この子はきっと、中の花紙を出したいというより、氷の感触を楽しんでいたのではないかなと思います。

すると、「氷は水になったんだよ!」と1人の子が気付き、教えてくれました。

この一連の流れから氷の性質を学んだようでした。

1つの遊びから保育士が思ってもいなかった気付きや行動、遊びの展開が生まれます。その中で、子ども達の自分でやり遂げたいという気持ちや遊びの中でのできた!という喜びを共感していきたいと思います。