主任だより

近頃、クラスで度々お絵描きや立体造形に取り組む姿が見られます。

絵本、園外保育、保育士が掲示していた写真への興味、話し合いから生まれた遊び…各クラスの担任が撒いた遊びの種が次々と発芽しているようです。

詳しくは各クラスのポートフォリオやブログなどご覧ください。

 

何週間か前に職員会で、表現や表現をねらいにおいた発表会の形式について話し合いました。

果たして今まで通り、舞台に上って、大人が教えたダンスや劇をすることだけが、表現なのか?

もちろん、ダメ!というわけではなく…ダンスや劇という形で表現することが好きな子は、しても構わないと思います。

では、ダンスや劇が苦手な子は一切せずに終わるのか?

それも少し違います。そもそも、ダンスや劇を保育園で行うねらいは何なのか?と考える必要があります。

指針に基づいて考えると、ダンスならば「音楽に親しみ、歌を歌ったり、簡単なリズム楽器を使ったりなどする楽しさを味わう」がメインになるでしょう。

劇ならば、「自分のイメージや動きや言葉などで表現したり、演じて遊んだりするなどの楽しさを味わう」がメイン。

発表までの過程に行われる話し合いや製作などに、人間関係など様々なねらいも含まれていくと思います。

 

私が思うのは、上記にあげたねらいに基づいた活動をダンス・劇に限定する必要はないということです。

ダンスが苦手でもピアノの音や雨の音に合わせて体を動かす表現を楽しむかもしれません。わらべうたが好きで、友達と口ずさんで遊ぶかもしれません。

劇をしなくとも、自分で描いた絵に物語をつけて語るかもしれません。ぬいぐるみを使って家族ごっこをするかもしれません。

その子一人ひとり、一体どんな表現を好むのか?得意なのか?挑戦したいのか?じっくり観察し、考察し、環境や素材を用意していく力が大人側に必要です。

 

新保育指針「表現」より一部抜粋

 

「子どもの表現は、遊びや生活の様々な場面で表出されているものであることから、それらを積極的に受け止め、様々な表現の仕方や感性を豊かにする経験となるようにすること」(1歳から3歳未満児)

 

「子どもの自己表現は素朴な形で行われることが多いので、保育士等はそのような表現を受容し、子ども自身の表現しようとする意欲を受け止めて、子どもが生活の中で子どもらしい様々な表現を楽しむことができるようにすること」(3歳以上児)

 

 

保育指針が変わり、10月からは保育料無償化、来年度からは小学校のスタートカリキュラムが義務化、センター試験も変わります。日本の教育界はどんどん変わっています。(9月の園だよりにも園長より掲載されているので配布後、ご覧になってください)行事の内容も見直していくタイミングなのかもしれません。

 

さて、そのような話し合いを行う中で、疑問点が私の中に生まれました。

 

展示、もっと工夫できるのでは?

子ども達の絵画や立体造形作品をどのように展示すれば、保護者の皆様に見やすいだろうか?

どうすれば子ども達にとっても、より自分たちの作品を見ながら自然と振り返ったり達成感を得たりする展示になるだろうか?

そもそも絵を描くってどういうこと?

子どもにとっての絵を描く表現って、保育士側はどうしたらいい?

 

などなど、新たな課題でした。

その課題を解決するべく、先日、松岡詩美さん、新井いづみさん、徳田明奈さんに園へ来て頂きました。

松岡詩美さんは東京にあるアートギャラリー「ピカレスク」のオーナーをされています。新井いづみさんは法人ロゴを制作してくださった画家さんです。徳田明奈さんは、アーティストマネジメントをされています。

少しお話をして頂いた後は、各クラスの展示を見て頂きました。

頂いたアドバイスや感想の貴重なこと!早速、職員会議でも共有しました。

そうすると今度は、展示しようにも壁が…場所が…と新たな課題が。それも解決すべく、職員同士で話し合ったり職員から提案があったり、余計な物を断捨離したり…日々の保育の合間合間に、もっともっと良くなる!と頑張っております。

 

 

先日、クラスの様子を見て回っている時に2歳児クラスの何人かが粘土遊びをしていました。

自分が作った粘土を、自分の知っている物に見立てる男の子。それとも、最初から作るつもりで捏ねていたのでしょうか。

最初から見ていなかった為に、そこは判断がつきませんが…へびを作っていると伝え、へびはグルグル回るのだと知識も伝え。

絵本などで見たのでしょうか。へびに興味があるのですね。

隣同士で座る環境によって生まれる言葉の交わしあいが、2歳児らしい姿でした。