ゆり組(2歳児) 言葉でのやりとり

新年度がスタートして、早くも一ヶ月が経ちました。青空の下のびのびと泳ぐこいのぼりのように、外を元気に走り回っている子どもたち。

天気が良い日には外に出て遊ぶことが多くなってきました。
今回は外遊びでの子どもたちのエピソードについてお伝えします。

 

エピソード① 


築山で何かをじっと見ている子どもがいました。同じ目線に立って見てみると、そこにはアリが!

見つけた子がアリを踏もうとした時に「だめだよ!いたいよ!死んじゃう!」とすかさず止めに入り教えてくれる子どもたち。

それを聞いた踏もうとしていた子も「ありさんいたい?ごめんね?しんじゃうの?」と不安気な表情を見せる子どもの姿がありました。

生き物との接触は「命」との接触で、雑に扱えば死んでしまいます。それが「どんなとこよりも悲しいこと」なのだとこどもたちもこういう機会を積み重ねて学んでいくのだと改めて感じました。

エピソード②

1人遊びだった子ども達も、少しずつ友達と一緒に遊ぶことが増えてきました。

1人の子は「こういうふうに作りたい!」でも、もう1人の子は「こんなふうに作りたい!」と、一緒に作りたいけど作りたいものが違うことでトラブルになることがありました。

どうするのかな?と近くで見守っていると2人とも涙しながらも「〇〇みたいにしたいの!」と自分の思いを言葉にしてしっかり伝えることができていました。

私たち保育士はトラブルがあった時にはすぐに仲介に入るのではなく、近くで見守りできるだけ子どもたち同士でのやりとりを大切にしています。

 

更に私が子どもたちと関わる中で大切にしていることとして

1、気持ちを受け止めること 「〇〇がしたかったんだね」

子どもの気持ちを受け止めることで、子どもの「心の満足」につながり、意欲を引き出していきます。また、子どもが「悲しかった」ということに対して「そうなの、悲しかったんだね」と共感を示すことで、子どもとの信頼関係も育っていきます。

2、代弁する 「〇〇したかったんだね」

大人が「〇〇したかったんだね」「〇〇が嫌だったんだね」と代弁することで、子どもが「自分の気持ちを理解してもらえた」と感じることは、自己肯定感を高める経験になります。
3、選んでもらう 「〇〇にする?△△にする?」

子どもたちに選んでもらうことで、主体性や意欲が生まれてきます。子どもたちが「自分の『やりたい』を追求し、新たに生み出す創造力」も大切に、多様な視点で、クリエイティブに発想する力を伸ばしていくこともできます。

 

言葉でのやりとりが増えてきた一方で、自分の思いを上手く言葉にできず涙してしまうこともあります。しかし、少しずつではありますが自分で気持ちのコントロールをしながら、思いや言葉の伝え合いが自然とできるようになってきました。
子どもたちが日常的に主体的な活動ができるよう、環境を整え、言葉で伝えあう喜びを感じ、共感する場を作ることが大切にしています。

子どもの言葉で伝え合う力を育むためには、子ども自身が「自分の話をきちんと聞いてもらった経験」が必要だと思っています。今後も大人が暖かな聞き役となることで、“話をちゃんと聞いてもらえた” “話していいんだ”という自己肯定感に繋がるよう心がけていきます。

文責:永井